10/8出向命令無効確認訴訟第8回弁論
安全破壊を徹底追求 外注化を今すぐ撤回しろ!
11・2労働者集会に大結集を!
裁判終了後の総括集会
10月8日、外注化粉砕の強制出向無効裁判の第8回裁判が開かれた。出向させられた組合員を先頭に各支部の組合員、支援の仲間が結集した。
外注化で安全が崩壊
裁判では、まず弁護団から外注化による安全崩壊を徹底的に追及した。
転削業務では指を切断する重大事故が起き、銚子派出ではあわや死亡事故という事態にまでいきついている。すべて外注化の結果、起こったことだ。
また、JRでは最低でも4年以上かけて教育していた構内運転を、CTSプロパー社員はわずか1年半で業務につかされている。これほど教育を急ぐ理由を、CTSは「動労千葉のスト対策」、「経費がかかる」と露骨に語っているのだ。
外注化がいかに安全を破壊するのかを、事実をもって具体的に暴いた。その上で、「出向による不利益がない」と主張するJR側に、安全崩壊こそ最大の不利益だと突きつけた。
偽装請負の実態あばく
さらに職場で日常的に行われている偽装請負の実態を暴いた。
CTSの作業責任者の退勤後、JRの管理者にしか連絡がつかない状態で作業して、作業完了報告も作業者から直接JRの管理者に行われる。これは、JRの監督下で作業しているということだ。
通告はJRからの直接指示そのものであり、「緊急」の名の下に通常の作業指示をJRが行うことも横行している。「口頭で発注した」として、発注書も出さずに作業を行わせている実態もある。
外注化の結果、安全を守り、作業をスムーズに進めるためには、偽装請負状態にするしかなくなったのだ。
契約書の一部開示かちとる
また今回の裁判では、JR側に委託契約書の一部を開示させた。1年以上の追及の結果、開示せざるをえないところまで追い込んだということだ。
しかし、JR側は「当面必要なものを提出した」と千葉支社に関するもの以外は一切開示しなかった。水戸や高崎において、いまだにどんな契約内容で働かされているのかすら明らかにしないのだ。
このあまりに許し難い対応に対して、裁判において徹底的に追及した。そして、JR側があくまで提出を拒む中、弁護団は断固として文書提出命令を再度申し立てた。一部とはいえ、契約書開示をかちとったことは、この間の闘いの勝利だ。JR―裁判所をさらに追い詰め、全面開示をかちとろう。
11・2大結集で外注化粉砕を!
総括集会では、弁護団からの裁判の内容の説明や、各労組から発言をうけた。
最後に川崎執行委員から、「すべての闘いを11・2に結集しよう。23日には第5回の署名提出を行う。この過程を全力で闘い、11・2に1万人を集めよう」と訴え、全体の行動を締めくくった。