労働者が職場で亡くなったことについて責任を取れ!
「機械を買ってまで熱中症対策は行わないと」開き直るCTSと徹底的に闘おう!
動労千葉は、9月20日、16時から、CTSにおいて、8月22日に成田空港駅で勤務中に金子茂さんが亡くなるという重大な問題や、熱中症により救急搬送が5回も発生しているにもかかわらず、何らの対策も講じようとしないCTSに対して、労働者がキチンと働くことができる労働条件の確立に向けて団体交渉を行った。
労働環境がJRと比べて低下していることを自認
まず最初に組合側からは、成田空港駅において、金子茂さんが勤務中になくなるという重大事態が発生したことについて会社の見解を質したところ次のような回答を行ってきた。
組合 勤務中に労働者が亡くなるということは重大なことであり、会社としてどのように受け止めているのか。
CTS 非常に残念な事態だと思っている。
死亡原因は、業務に起因したものではないときいている。
組合 その回答だけで済ませるのか。会社としての責任はどうするのか。
CTS 因果関係がハッキリしたら表明するが、業務に起因していないことから、特に会社として表明するものはない。
組合 休憩所等、職場の環境ひとつとってもまともな状況ではない。
CTS 労働環境がJRに比べて低下していることは認識している。
無責任極まる回答だ。労働者が職場で亡くなっているにもかかわらず、会社としての責任を全く取ろうともしないCTSを絶対に許すことはできない。
しかし、職場環境がまともではないことをCTS自身が認めざるを得ない状況だということは決定的な問題であり、さらに追及しなければならない。
熱中症搬送ー1000人中5人だから問題ない?
さらに、今年5月以降、幕張事業所において、熱中症により5回も九社による病院への搬送が発生したことについて追及した。
組合 ひと夏に5回も救急車で搬送すること自体あり得ないことだ。
CTS 熱中症は、8月に発生した3件の内の1件だけである。その他は、高血圧や末梢性のめまいであり、熱中症ではない。
組合 労働者の持病が、熱中症により悪化したといういことではないか。厚生労働省の熱中症予防に関する通達にも、持病がある者については、会社としてもキチンと管理すべきだとなっているではないか。
CTS 本人の健康管理が重要になっていると考えている。
組合 個人の責任に押しつけるのか。会社としてキチンとした熱中症対策を行うことが厚労省から通達されているではないか。
CTS 会社としては、これまで行ってきた水分や塩分補給、適切な作業中断等、これまで行ってきた対策を継続していきたい。
組合 厚労省の通達は、測定器により「暑さ指数」を測定して活用することを求めており、一定の数値以上の場合には作業の中止も含めて指導している。さらに直射日光の遮蔽や休憩所の整備等を求めているではないか。
CTS 水分補給や休憩時か苦いにも班長の判断で作業を中断して休ませている。それでも具合が悪くなったら会社で対応している。
組合 熱中症は、自分で分からないから具合が悪くなるのだ。そならないように会社でキチンと管理しろというのが通達の趣旨ではないか。
CTS CTSでは約1000人が働いているが、救急搬送が5人であれば、効果があらわれていると思っている。
搬送された人の中には、本人の健康管理の問題もあったと考えている。
組合 ふざけたことを言うな。1人でも発症してはならないのに、「5人は効果が出ている」などもってのほかだ。同じように日中に仕事をしているJRでは、1人も発生していないではないか。
CTS ・・・。原因が何か分からない。
組合 厚労省の通達に基づき、「暑さ指数」による管理を行う考えはあるのか。
CTS 機械を買ってまで熱中症対策を行う考えはない。
これが、CTSの実体だ。「熱中になったのは本人の健康管理の問題だ」「機械を買ってまで熱中症対策など行う必要はない」というのがCTSの本音だ。
企業としての責任も果たさず、労働環境も整備しようともしないCTSは、ブラック企業そのものだ。
このような会社に、鉄道事業を委託すること事態間違いだ。
CTSにおける労働条件の確立へ、全力で起ち上がろう!