鴨川運輸区(乗務ユニット)車掌廃止 特急車掌1人乗務化提案

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JR千葉支社は10月23日、「房総特急列車の乗務体制見直し」及び「業務執行体制の見直し」を提案してきた。

【10/23 「房総特急列車の乗務体制見直しについて」
「業務執行体制の見直しについて」 提案概要】

  • 特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」(その他の臨時に運行される特急列車も含む)について、車掌の乗務は1名を基本とする
  • 列車ごとに必要な改札の有無・区間は都度精査する
  • 鴨川運輸区(茂原統括センター鴨川乗務ユニット)について、車掌配置を見直し、すべての車掌行路を他区に移管する
  • 車掌指導体制を見直す
  • 実施時期は次期ダイ改

[提案時の主な説明]

◯特急の車掌1人乗務について

  • 次期ダイ改の日程は未定。提案時期は未定。提案スケジュールは例年通りの予定。
  • 現行の車掌の乗務体制では、区間によって運転担当と改札担当が乗務している。次期ダイ改以降は基本的に1人に統一する。
  • 「基本的に」とは、ワンマンを想定しているわけではない。繁忙期や土休日、区間の混み具合によって2人乗務が必要と判断することもありうる。
  • 勤務指定について、2人乗務となる区間等がある場合は通常行路に組み込み、通常の勤務指定で行う。

◯鴨川運輸区の車掌廃止について

  • 特急の車掌乗務を1人とすると、鴨川の車掌行路が大幅に減る。そのため鴨川の車掌行路を他区に移管する。
  • 行路数が少ないと、少ない人数で同じ行路ばかり乗務することになる。出張や研修などの際に、休勤が必要になる場合も出てくる。
  • 現行の車掌の行路数は、日勤2行路、泊4行路。
  • 現在の車掌の要員は20人強。車掌の指導担当は2名、副長1名。指導担当含めて異動になり、運転士だけの区になる。
  • 現在の運転士の要員は60人強。
  • 行路作成、要員体制の検討、業務移管についての周知、異動に伴う面談等は進める。
  • 移管先は未定。
  • 銚子に関しては特急の乗務を担当していない。木更津の要員等はこれから精査する。

車掌労働強化・20名以上の強制異動

特急において車掌が1人乗務となれば、運転車掌の業務と車内改札の業務を1人で行うことになる。会社は施策の目的について「全車指定席化及び特急利用料金体系の変更を踏まえ、効率的な業務執行体制を実現」を挙げているが、車掌の労働強化となることは間違いない。

現在の鴨川運輸区には20名以上の車掌、車掌の指導担当が2名いるが、車掌廃止となればその全員が異動させられる。鴨川からの車掌廃止は特急のさらなる削減や、ワンマン化のさらなる拡大にも繋がる攻撃だ。

JR大再編攻撃に反撃を

会社は「組織の大再編」を通して職場のあり方を激変させ、ジョブローテーションも含めて大規模な異動を次々に強制している。12月1日に強行されようとしている西船橋乗務ユニット設置・船橋統括センター化でも70名規模の強制配転が進められている。

会社は全運輸区・駅の統括センター化で業務融合化攻撃さらに進めようと狙っている。そのために会社が、この大規模な強制配転を労働者同士を分断し、競争に駆り立てることに利用しようとしていることは明らかだ。

だが、会社の攻撃の矛盾は安全の崩壊、京葉線快速やみどりの窓口の一部復活などであらわになっている。特急1人乗務化・車掌廃止、融合化・ワンマン化攻撃を許さず闘おう。

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