鴨川派出の要員体制変更を撤回しろ!まだ減ってもいない「将来の業務量減少」を理由に要員を削減するな!
鴨川派出の要員体制変更(2撤→1撤1日勤)に関して、2月17日、CTSとの団体交渉が行われ、この中でCTSが回答した現場を無視した体制変更や矛盾を徹底的に追及した。
団交の概要は以下のとおり。
鴨川駅での折り返し本数が減るから派出体制を変更?
組合 鴨川派出の要員体制を2徹から1徹1日勤に変更する理由は何か。
会社 131系導入によるワンマン化と、鴨川駅での131系の入換業務を派出担当1人で行うこと、さらに内房線~外房線の直通運転により鴨川での折り返しが大幅に減ることが理由になっている。
組合 業務量はどの程度減少するのか。
会社 鴨川駅での折り返しが、内房、外房の合計で36本あり、ダイ改後は16本になる。直通運転は、内房~外房が10本、外房~内房が9本になる。
組合 折り返しが減ったとしても派出業務の業務量の減少にはつながらない。誤魔化しの回答を行うな。
会社 入換が減少する。現行、入換作業は、特急6本、209系3本ある。ダイ改後、209系が1本減り、もう一本の209系が131系になる。仕業検査は現行と同じく1本のままだ。
組合 冒頭に回答があった131系の入換業務を派出担当1人で行うという中身のことか。
会社 そうだ。
組合 209系の入換が1本減る理由は何か。
会社 JRから聞いていない。
組合 入換が1本減るだけで、なぜ、2徹が1徹1日勤になるのか。
会社 131系の入換で派出担当1人で作業を行うことになる。
組合 現行は、運転士と派出担当が双方の運転台に乗り入換作業を行っている。派出担当1人になるということは、運転台を交換すること、運転士が行っていた分の作業も増えることになり、今までよりも作業量が増えるということだ。おかしいではないか。
会社 作業量の減少は少ないと考えている。
派出検査の将来展望と要員確保の考え方を明確にしろ!
組合 鴨川駅の下りには踏切があるが、131系2両の入換で運転台を交換するとしているが、支障する時間は4両と比べてどの程度減るのか。
会社 入換にかかる時間は変わらない。
組合 作業の減少も少ない、入換の時間も変わらないというのに、なぜ体制を変更する必要があるのか。理由をはっきり回答しろ。
会社 鴨川駅で折り返していた列車の臨検対応が減ると考えている。
組合 列車が折り返そうが直通になろうが臨検対応はかわらないはずだ。理由になっていない。
会社 新車の131系導入により、臨時検査の作業量が減ると考えている。
組合 まだ減ってもいない作業量を前提にして作業体制を変更するというのか。これまでは、乗客数や作業量が減ったことを理由にして列車や要員削減を行ってきた。今回は、将来の予測で人を減らすということだ。そんな理屈が通用すると思っているのか。
会社 業務量を勘案して判断した。
組合 今回の鴨川派出の要員体制変更により、会社にとって何らかのメリットがあるのか。
会社 とくにメリットはない。
組合 JR東日本のコスト削減のために無理矢理要員体制を変更して要員を削減するということではないか。
会社 あくまでも業務量を勘案して判断した。
組合 1徹1日勤の場合、夕方以降は1人体制になり、これまでの2人体制と違い、車両故障等への対応ができなくなるがそれでいいのか。
会社 確認程度はできると考えている。それ以上は幕張等からの出動体制になると考えている。
組合 派出の将来展望と要員確保の考え方はどうなっているのか。
会社 派出は必要であり、維持していきたいと考えている。要員については今後、養成する考えである。
組合 業務量も減らないなど理由のない要員体制変更を直ちに撤回すること。
会社 会社の責任で行いたい。
(了)
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