韓国APEC反対闘争に参加(11/17?19)
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18日 望美(マンミ)交差点で開催された全国労働者大会。「NO APEC!NO BUSH!」の無数のステッカー |
左より白井さん、川崎執行委員、コジョンファン本部長、イナムギョン事務処長、ヤンギョンギュ公共連盟委員長、キムナムスン公務員労組ソウル地域本部副委員長 |
18日の「国民大会」終了後、民主労総ソウル本部の同志たちと、動労千葉代表団及び日本から参加した仲間たちとともに |
韓国「国鉄」の保線車両には「誤った慣行を打ち破ろう!勤労基準法遵守!未払い賃金を支給せよ」と民主労総・鉄道労組のステッカーが貼られていた |
11月17日?19日、韓国・釜山(プサン)で行われたAPEC反対闘争には、韓国・民主労総をはじめ農民団体、市民団体、学生、外国からの参加者も含めて5万人が結集し、「APEC反対!ブッシュ反対!」「非正規職化」に対する激しい怒りの場となった。
動労千葉からは代表団3名が参加し、11月集会をともに闘った仲間たち6名とともに民主労総ソウル本部の同志たちと行動を共にした。
17日 APEC反対汎国民大会前夜祭
11月17日、昼過ぎ、釜山市内に到着。小泉が宿泊するロッテホテルの入口は完全に封鎖され、すぐ脇の路地には数十台の機動隊バス(韓国では「鳥カゴ」と呼ぶ)が並び、市内のいたるところを機動隊が徘徊しているなど、緊張感がただよっていた。
19時から西面(ソミョン)駅近くで「APEC反対 ブッシュ反対 汎国民大会前夜祭」が開催された。民主労総ソウル本部と合流するまでの間、動労千葉は動輪旗を掲げて集会に参加していると、釜山鉄道労組の検修労働者や5年前に解雇になった運転士たちから次々に声をかけられるなど思いがけない交流が実現した。
その後、コジョンファン本部長を先頭にした民主労総ソウル本部の一行と合流。11・6労働者集会に参加したソウル本部の同志たちが次々にあいさつに現れ、熱い握手を交わした。
前夜祭は、仕事を終わって駆けつけた労働者で路上は埋め尽くされ、大型トラック上のスピーカーからはAPEC反対を訴える声と、律動などの大音響が響き渡った。
前夜祭終了後、ソウル本部の同志たちと移動中、2度、3度と機動隊が進路を妨害してきたが、突破して無事帰路について。その晩は、釜山大学の学生会館に寝袋で宿泊。85年11月の第1波ストをはじめとした国鉄当時の闘争時、職場に籠城したことを思い出した。
18日 APECに労働者・農民の怒りが爆発
11月18日は、地下鉄・望美(マンミ)駅脇の交差点で行われた「全国労働者大会」からの参加となった。12時になると大型の音響設備を配置した大型トレーラーにより交差点が封鎖され、交差点に民主労総をはじめとした労働者が組合毎の隊列で続々と結集し、あっという間に埋め尽くされた。
この日は、12時を期して労働者をはじめ、農民、女性、貧民、青年学生による大集会が周辺の交差点で開催され、15時からの「戦争と貧困を拡大するAPEC反対!ブッシュ反対!第1次国民大会」に合流するという予定であった。
12時からの労働者大会は、民主労総ソウル本部前委員長であり、民主労働党議員のタンビョンホ氏、民衆連帯の代表等が次々にあいさつを行ない、発言の合間には律動・歌を交え「APEC反対!ブッシュ反対!」のシュプレヒコール、笛や鳴り物と一緒に一斉に抗議の雄叫びがあがった。「APECは全てを民営化しようとしている」との激しい発言が続く中、権力が高速道路を封鎖して集会に参加する70台のバスを止めているとの報告がされると怒りはさらに高まった。
15時。労働者大会終了後、APECが行われているBEXC0(国際展示コンベンションセンター)に向けて実践行動(デモ行進)に移った。途中の水営(スヨン)交差点では、交差点を埋め尽くし後方が見えないほどの農民のデモ隊と合流した。そして、川の対岸にAPEC会場を見ながら進むと、橋のたもとにデモ隊を阻止するために2段に積み重ねられた大型コンテナ(上れないように油が塗ってあった)が見えてきた。そしてまもなく、労働者や農民により次々にコンテナが引きずり倒され、警備する機動隊の放水をかいくぐっての攻防が始まった。「ドカーーン」。コンテナが次々に落ちるもの凄い音が響くと一斉に数万の参加者から喚声と拍手がわき上がった。
攻防が繰り広げられる中で「国民大会」が開催され、民主労総、農民、貧民、女性、青年学生が相次いで発言し、アリランや律動が繰り広げられた。
労働者の非正規職化や米開放に向けた攻撃が強まる中で多くの仲間たちが自らの命を絶つという状況の中で、労働者の本当の怒りとはどういうものか、どのように闘うのかを目の当たりにした。3日間という短い期間ではあったが、多くの感動を得ることができた。
最後に、闘争期間中、大変お世話になった民主労総ソウル本部の同志の皆さんにあらためて感謝します。カムサハムニダ。