青年労働者にとって、 出向は解雇と一緒だ!
出向差し止め仮処分ー第1回審尋(9/19)
JRの不当な主張を退け、青年労働者の意見表明が法廷を圧倒!
9月19日、東京地裁527号法廷において、「出向差し止め仮処分事件」の第1回審尋が行われ、申立人を代表して長田書記長と青年部から渡辺君が意見表明を行い、今回の強制出向が、業務上、全く必要のないことを鮮明にするなど、堂々の意見陳述を行ないました。
今号では、青年部・渡辺君の意見陳述を掲載します。
外注化ー出向に絶対反対!
幕張車両センター
渡辺
私は、2003年4月にJR東日本に入社し、現在、幕張車両センターで仕業検査、構内入換業務を担当しております。今回の外注化の対象業務です。
JR東日本千葉支社は、10月1日の業務外注化にあたり、「出向を希望する、希望しない」の意思確認さえせずに、9月12日に出向に関する事前通知をしてきました。私は出向を希望していませんので、この通知は、到底納得出来るものではありません。
団交も終わっていない!出向から戻る場所もない!
JR東日本千葉支社は、この外注化の目的を、「エルダー社員の雇用の場の確保」「ノウハウを活かせる仕事の場の拡大」などと言っています。しかし、その実態といえば、職場は今のままで、今と同じ仕事をするというものです。変わるのは着ている制服の会社名だけです。
「出向」ですから,本来であれば、出向期間が終了すれば、JRの職場に戻ることになります。しかし、私の働いている幕張車両センターでは、仕業検査、構内入換業務は全てJR千葉鉄道サービス株式会社に委託されてしまいます。戻るべき業務がないのですから、私が現在の職場に復帰出来ないのは明らかです。
会社は、私の所属する動労千葉との団体交渉も終了していないのに、外注ー出向を強行しようとしています。9月3日から、現場で「趣旨説明」という形をとり、出向に関するさまざまな事柄を説明し始めました。紙の資料とパワーポイントを使って説明を行いましたが、説明の終了後には紙の資料を回収しました。その際,現場で働く労働者から、現場の管理者に対して、さまざまな疑問や質問が出ましたが、ほとんどの質問に対して「分からない」「答えられない」と繰り返すだけでした。このように、出向に対する納得のいく回答もされない中で、今回の事前通知が行われているのです。
会社は、外注化してもこれまでと同様な作業を「実施できる」と言っていますが、指揮命令系統も全く変わるのですから外注化なんてできるはずがありません。
会社は、私たちが納得できる回答をしてください。とくに、青年労働者は、今、今後の業務や将来に対する不安の中で働いています。
会社は、今回の出向の目的を、「エルダー社員の雇用の場の確保」「プロパー社員も含めた業務体制を構築させていく事」だと言っています。私には、会社が「会社のために、今後、今働いている君たちの労働条件等が下がっても我慢してくれ」と言っているようにしか聞こえません。現在のところ出向期間の終了時期さえ決まっていませんが、私の周囲には、「今後さらには転籍もあるのではないか」という不安の声も聞かれます。管理者は、私が抗議しても半分笑って対応し、しかも「3年後、5年後、10年後にはどんな制度になっているか分からない」と、無責任な発言をしています。そんな先行きも分からない状態での出向は、まさに解雇に等しいのです。私はこんな外注化、そして強制出向に絶対反対です。
東労組の裏切り妥結弾劾!
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