96.1.1
4319
.
として沸騰点に達する。
換点にあっては、その矛盾は、突如
雲を吹き集めているような時代の転
的な矛盾が堆積し、嵐を前に風が雨
る。ことに、政治的·経済的·社会
っぺんにその流れを変えることがあ
事者たちの意識や意図をこえて、い けで、その瞬間にたちあっている当
歴史は、時として、些細なきっか
風が変りはじめた
城門をくぐった。
松明の火と歓呼の声のなか、市の ジャンヌの軍勢は、市民がかかげる た。その日の夜オルレアンは落城。 勢はいっきにロワール川を渡りきっ が変った。たちまち準備が整い、総
向にはためいた。ジャンヌを見る目 いたとたん風が変り、軍旗は逆の方
がージャンヌが川辺に立って剣をぬ
どうやって船を出すんだ」。ところ
われわれは全滅だ。それにこの風で
程度の兵力でまともにぶつかったら
口近くある。「冗談じゃない、この
い。しかも風は向い風、川幅は一キ るジャンヌ。しかし誰もとりあわな
火のように怒り、直ちに攻撃を命ず
たシェシーに連れていったのだ。烈
·レアンの対岸から東に八キロも離れ らジャンヌをだまして迂回し、オル
しようとは考えていなかった。だか
それどころか、このいくさを本気で
ような「小娘」に従う気などなかった。
の兵士たちは、始めからジャンヌの
向う岸がオルレアンだ。しかし歴戦
軍勢は、ロワール川に向っていた。
ンの解放に向うジャンヌーダルクの
一四二九年四月、オルレア
L
十年間の闘いも、労働運動の連合支 している。そして、われわれのごの 幹、日米の戦争政策の根幹を揺るが
沖縄の島ぐるみの闘いは、体制の根
動の再生の道すじを照らしている。 たるべき大失業時代に抗する労働運
阪神被災地の労働者の闘いは、来 しくしているとは限らないからだ。
となしかった労働者が明日もおとな
その基盤は揺らぐ。昨日も今日もお
ない。強権に訴えれば訴えるほど、
で亀裂を深め、抗争を繰り返すしか 間、われわれが挑みつづけた闘いが
行っても出口の見えない暗闇のなか れたようなJR体制のなかで、十年
きなくった支配者たちは、どこまで があきはじめた。太陽が蔽いかくさ
いている。支配を維持することがで
資本主義の悲鳴だ。声をあげてうめ
る。「雇用破壊」「賃金破壊」は、
大失業時代が到来しようとしてい
悲鳴が聞こえる!
地鳴りのように響いている。
的反動期は終焉し、労働者の怒りが
として扱われてきた。しかし、歴史
労働者は、地に落としめられた存在 望が時代の精神となり、抑えられて があふれているという。変化への渇
国鉄分割·民営化攻撃の開始以来、 に結集した八万五千の波。この十年、 二時間ストの手応え、沖縄·宜野湾
め尽くした十一·五集会、そして七
!ことを感じとった。日比谷野音をう
九四年の闘いのなかで、敏感にその 中が変わりはじめた。われわれは、
風が吹きはじめた。少しづつ世の
1
1.13動労千葉団結旗用きハノアで福祉セン I T Va IN
遅くとも夏までには、だしようのな
な亀裂を生みだしたのだ。今年の春、 に重くのしかかり、彼らの間に深刻 十年目」という時限爆弾が鉛のようー は、もはやとり繕いようもない。「 国鉄の分割·民営化政策の破たん
たのは敵の側だったのだ。
十年を経て、矛盾を抱えきれなくっ なにひとつの道を信じ進んできた。
って闘うしかない。われわれは、頑
難であろうとも、労働者は団結を守
情勢をこじあけはじめた。いかに困
JR体制がついに分裂した。風穴 らぎはじめた!
「JR体制」が揺 合! とり戻そう労働者の団結! われは全国にはばたく。甦れ労働組
嵐よもっと激しくとどろけ。われ
きだそうとしているのだ。 きたエネルギーが、至るところで噴
に、「今や革命しかない」という声
ランスの新聞によれば、工場や街頭
ッパ全体に拡大しはじめている。フ
トップさせている。この波がヨーロ
て、交通機関をはじめ都市機能をス ンスのゼネストは、一カ月にわたっ
いる。国鉄労働者を先頭としたフラ
労働者が、世界中で起ちあがって
–
執行委員会一同
国鉄千葉動力車労働組合
一九九六年一月一日
動かす!確信をもって進もう!
あげよう!労働者の力こそが歴史を
よう!労働運動の新しい潮流を創り
る。九六年をJR体制打倒の年とし
決着をつけるときがこようとしてい 闘いをはじめ、この十年にひとつの
撤回·清算事業団闘争勝利に向けた がはじまることは間違いない。解雇 「マル問題を焦点として、大きな激突
今年、国鉄闘争は、JR総連·革
っていなかったのである。
ちた者には、結局奴隷の運命しか待 となった。自ら進んで奴隷の道に落
「つまり彼らがゆき着いた最後の方針
:
!
おう国労解体を!」これが、とどの
の道を国労解体に求めている。「闘
態のなかでJR総連は、唯一の延命
土台から崩れ落ちようとしている事
判断だ。
JR体制という自らの存立基盤が
歴史を動かそう!
もはやメスを入れる以外ないという
·民営化政策の最大の暗部である。 癒着体制もそうだ。これこそ、分割
東日本とJR総連·革マルの異様な
国家的不当労働こういの問題、JR
採用差別問題をはじめとした膨大な
に全て蓋をしなければならないのだ。
先へ先へと繰延べてきた一切の問題
1
うとしている。
世界中で労働者が
配をぐい破る炎となって燃え上がろ
た。運輸省にして見れば、この間、 を冠されてプロジェクトが設置され
チーム」という危機感に満ちた名前
運輸省には、「平成九年度問題特命
い方針を策定しなければならない。
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として沸騰点に達する。
換点にあっては、その矛盾は、突如
雲を吹き集めているような時代の転
的な矛盾が堆積し、嵐を前に風が雨
る。ことに、政治的·経済的·社会
っぺんにその流れを変えることがあ
事者たちの意識や意図をこえて、い けで、その瞬間にたちあっている当
歴史は、時として、些細なきっか
風が変りはじめた
城門をくぐった。
松明の火と歓呼の声のなか、市の ジャンヌの軍勢は、市民がかかげる た。その日の夜オルレアンは落城。 勢はいっきにロワール川を渡りきっ が変った。たちまち準備が整い、総
向にはためいた。ジャンヌを見る目 いたとたん風が変り、軍旗は逆の方
がージャンヌが川辺に立って剣をぬ
どうやって船を出すんだ」。ところ
われわれは全滅だ。それにこの風で
程度の兵力でまともにぶつかったら
口近くある。「冗談じゃない、この
い。しかも風は向い風、川幅は一キ るジャンヌ。しかし誰もとりあわな
火のように怒り、直ちに攻撃を命ず
たシェシーに連れていったのだ。烈
·レアンの対岸から東に八キロも離れ らジャンヌをだまして迂回し、オル
しようとは考えていなかった。だか
それどころか、このいくさを本気で
ような「小娘」に従う気などなかった。
の兵士たちは、始めからジャンヌの
向う岸がオルレアンだ。しかし歴戦
軍勢は、ロワール川に向っていた。
ンの解放に向うジャンヌーダルクの
一四二九年四月、オルレア
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十年間の闘いも、労働運動の連合支 している。そして、われわれのごの 幹、日米の戦争政策の根幹を揺るが
沖縄の島ぐるみの闘いは、体制の根
動の再生の道すじを照らしている。 たるべき大失業時代に抗する労働運
阪神被災地の労働者の闘いは、来 しくしているとは限らないからだ。
となしかった労働者が明日もおとな
その基盤は揺らぐ。昨日も今日もお
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で亀裂を深め、抗争を繰り返すしか 間、われわれが挑みつづけた闘いが
行っても出口の見えない暗闇のなか れたようなJR体制のなかで、十年
きなくった支配者たちは、どこまで があきはじめた。太陽が蔽いかくさ
いている。支配を維持することがで
資本主義の悲鳴だ。声をあげてうめ
る。「雇用破壊」「賃金破壊」は、
大失業時代が到来しようとしてい
悲鳴が聞こえる!
地鳴りのように響いている。
的反動期は終焉し、労働者の怒りが
として扱われてきた。しかし、歴史
労働者は、地に落としめられた存在 望が時代の精神となり、抑えられて があふれているという。変化への渇
国鉄分割·民営化攻撃の開始以来、 に結集した八万五千の波。この十年、 二時間ストの手応え、沖縄·宜野湾
め尽くした十一·五集会、そして七
!ことを感じとった。日比谷野音をう
九四年の闘いのなかで、敏感にその 中が変わりはじめた。われわれは、
風が吹きはじめた。少しづつ世の
1
1.13動労千葉団結旗用きハノアで福祉セン I T Va IN
遅くとも夏までには、だしようのな
な亀裂を生みだしたのだ。今年の春、 に重くのしかかり、彼らの間に深刻 十年目」という時限爆弾が鉛のようー は、もはやとり繕いようもない。「 国鉄の分割·民営化政策の破たん
たのは敵の側だったのだ。
十年を経て、矛盾を抱えきれなくっ なにひとつの道を信じ進んできた。
って闘うしかない。われわれは、頑
難であろうとも、労働者は団結を守
情勢をこじあけはじめた。いかに困
JR体制がついに分裂した。風穴 らぎはじめた!
「JR体制」が揺 合! とり戻そう労働者の団結! われは全国にはばたく。甦れ労働組
嵐よもっと激しくとどろけ。われ
きだそうとしているのだ。 きたエネルギーが、至るところで噴
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ランスの新聞によれば、工場や街頭
ッパ全体に拡大しはじめている。フ
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労働者が、世界中で起ちあがって
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国鉄千葉動力車労働組合
一九九六年一月一日
動かす!確信をもって進もう!
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決着をつけるときがこようとしてい 闘いをはじめ、この十年にひとつの
撤回·清算事業団闘争勝利に向けた がはじまることは間違いない。解雇 「マル問題を焦点として、大きな激突
今年、国鉄闘争は、JR総連·革
っていなかったのである。
ちた者には、結局奴隷の運命しか待 となった。自ら進んで奴隷の道に落
「つまり彼らがゆき着いた最後の方針
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おう国労解体を!」これが、とどの
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土台から崩れ落ちようとしている事
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JR体制という自らの存立基盤が
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もはやメスを入れる以外ないという
·民営化政策の最大の暗部である。 癒着体制もそうだ。これこそ、分割
東日本とJR総連·革マルの異様な
国家的不当労働こういの問題、JR
採用差別問題をはじめとした膨大な
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先へ先へと繰延べてきた一切の問題
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世界中で労働者が
配をぐい破る炎となって燃え上がろ
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運輸省には、「平成九年度問題特命
い方針を策定しなければならない。