コロナ後の大恐慌と大失業の到来を前に生き抜くための闘いが始まっています。医療や社会機能を維持する最前線の労働者、職を失った労働者がストライキや実力闘争に立ち上がっています。
労組する権利は生きる権利
民主労総は、「ロウソク革命」(2017年)以降組合員を増やし、100万人陣容から200万人組織化を掲げ、韓国最大のナショナルセンターとして闘いを継続しています。
民主労総はそのためのスローガンとして、「労組する権利は生きる権利」、(労働組合を結成し、参加し、活動をする、これは生きる権利と同じことなんだ)と打ち出しています。
ロウソク革命から職場の革命へ
当たり前のように聞こえますが、韓国でもこの権利が不当にはく奪され疎外されている多くの労働者がいます。民主労総は、パククネを打倒したロウソク革命から、自らの職場を変えていく力へと転化させていく闘いに挑戦しているのです。
労働組合の無い職場は労働者にとって最悪のドレイ職場です。長い歴史の中で、どれだけの労働者が未組織であるがゆえに権利を奪われ、涙を流してきたのかを考えたとき、労働組合の無い職場は絶対につくらせてはなりません。
起ちあがる世界の労働者
コロナ感染症と警察による黒人男性虐殺事件を契機に、これに抗議する大闘争が全米で燃え広がっています。日本のマスコミはほとんど報道しませんがアメリカである種の革命が始まっています。
抗議行動の発端となったミネアポリスで市議会は、全会一致で警察を解体することを決議。他の州でも警察の非武装化、人員・予算の削減、社会福祉予算への転換が始まっています。ワシントン州シアトルでは、労働者・民衆がバリケードを築いて「自治区」を宣言し、街を自主的に運営するに至っています。
労働運動復権の大きな可能性
コロナ感染症は、世界でも日本でも、労働運動の条件をそれまでとは全く違うものに変えようとしています。長いトンネルを抜けて、労働運動が力を取り戻し、復権する条件、大きな可能性が生まれています。
コロナ感染症は、医療・介護、鉄道・運輸、学校、郵便局、スーパー、清掃など社会的に必要不可欠な仕事をする労働者の存在の重要性をあらためて浮き彫りにしました。マスコミなどは「エッセンシャルワーカー」という呼び方をしています。しかし必要不可欠な労働者がこの30年余り、どれほど軽んじられ、蔑視され、非正規職に突き落とされ、権利を奪われてきたのかが、否応なく社会的問題として取り上げられざるを得なくなったのです。
UNION YES!今こそ、労働組合!
JRでもそうです、外注化・強制出向や運転士職廃止に見られるように、あるいはグループ会社の超低賃金に見られるように「どうでもいい存在」としてしか扱われてこなかった。しかし、膨大な労働者が、それがどれほど理不尽なことであったかを自覚し始めた。これは大きな変化です。
さらには、社会生活のすべての分野を破壊して暴れ回った新自由主義の積み重なった矛盾が明らかになったことによって、例えば、医療、介護、教育、地方自治体等の労働者が現状を真剣に訴えて闘いに立ち上がれば、産業をこえた多くの労働者が支援し、応援する条件が生まれています。これは画期的なことです。
7・26国鉄集会は、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭に、闘う労働組合の再生をめざす集会です。労組する権利は、生きる権利!今こそ、労働組合を! 組合員の全力結集で集会の大成功をかちとろう!