大弾圧への反転攻勢始まる!
8月21日、東京地裁において関西生コン事件・国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論がひらかれた。動労千葉、関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会ら多数の支援者とともに駆けつけた。
今回の口頭弁論は、2018年7月に始まる関生弾圧に対する本格的な反撃だ。関生支部が今回の弾圧における捜査や取り調べ、逮捕・起訴・勾留、労働組合活動を禁止した保釈条件の違法性・不当性を問うて、国・滋賀県・京都府、和歌山県の4者を相手取って起こした国賠訴訟だ。
保釈条件が憲法違反!
当日は、武委員長、湯川副委員長、武谷書記次長、西山執行委員、全日建連帯本部の菊池委員長の原告5人が意見陳述を行った。しかし、本来であれば原告5人が一緒に意見陳述するのが当然だが、「組合員とは接触してはならない」という保釈条件によって、切り離されて意見陳述せざるを得ないという異様な状況が強制された。
関西生コン事件を管轄する各裁判所の保釈条件が、「組合員と接触することも、組合事務所に立ち入ることもできない」という団結権を否定する憲法違反なのだ。
武委員長が決意
夕方の報告集会で、武委員長は、「一連の弾圧で関生支部は大きな打撃を受けた。弾圧はまだまだつづくだろう。しかし、関生支部は一発やられたら三発やりかえす。みなさんのご支援をうけながら必ず運動を立て直す」と決意を語った。
2018年7月から1年余りのうちに89人もの組合員らが不当逮捕・起訴される大弾圧は、ストライキや団体交渉など、正当な組合活動がことごとく刑事弾圧の対象にされた。労働組合が禁止されていた時代に逆戻りしたかのような戦後最大の大弾圧だ。
しかし関生支部は、644日に及ぶ闘いですべての逮捕者を奪還し反転攻勢に立ち上がっている。この闘いは、日本のすべての労働者の権利と未来をかけた闘いだ。
11月集会へ、キックオフ!
第1回集会実行委員会
8月23日、11月労働者集会の第1回実行委員会が都内で開催された。呼びかけ団体から関西生コン支部、国鉄闘争全国運動の仲間のあいさつに続き、動労千葉から田中顧問が基調提起を行った。
「コロナは、労働者が歴史の全面に登場する条件をつくりだした。この30年余り顧みられることなく軽んじられてきたエッセンシャルワークへの注目されている。これを歴史的変化と考え、われわれ自身の構えを変えよう。時代は変わる。職場・地域で闘いを組織し、闘いの中から学ぼう。自分が何をしたいのかを明確にしよう。そして変革のきっかけをつかむための構想をつくりあげよう」と提起した。「8.6ヒロシマ大行動」、「戦争・改憲阻止!大行進神奈川」の仲間を始め、各地区の労組、団体から闘いの報告や意見が出され、積極的な討論がおこなわれた。
あと、2カ月、全力で11・1労働者集会の成功を勝ち取ろう!