動労千葉を支援する会は7月21日、2019年度定期全国総会がDC会館で開催された。
支援する会は、国鉄分割・民営化が強行された年の1987年4月11日に結成された。それから32年、解雇者への支援基金運動や物販を中心に、動労千葉への惜しみない支援と連帯の闘いを歩んできてくれた。
今年の総会では、関西生コン支部に対する組織根絶を狙った弾圧を許さず、支援カンパ運動を新たに取り組むこと、関生弾圧粉砕を1047名解雇撤回と並ぶ2大基軸の闘いに押し上げていくことが全体で確認された。
9・22水戸大集会へ
開会挨拶を東京中部の仲間が行い、「関副委員長がCTS幕張事業所での職場代表選挙に圧勝したことに感動し勇気をもらった」と述べた。
続いて、連帯の挨拶で動労水戸の石井委員長は「原発事故は終わっていないのに、来年3月にも帰還困難区域(年間50mシーベルト超)の避難指示を解除し、住民に帰還を強制しようとしている。そのためにJRは帰還困難区域のど真ん中、福島第一原発の直近をとおる常磐線を全線開通させようとしている。乗客と乗務員の安全はどうなるのか。特急再開で放射性物質が沿線に拡散するではないか。こんなことを許しては東海第二原発も動かすことになる」と弾劾し、「9月22日、水戸市内で大集会とデモを呼びか、集会実行委員会を起ちあげている。JRで働く労働者、東労組や国労などJR内の全ての労組にも呼びかけている。この闘いを契機に労働組合を甦らしていきたい」と述べた。
関生弾圧粉砕へ
支援カンパ運動を
運動方針を山本事務局長が提起し、「支援する会は、あらためて原点に返り動労千葉の支援・連帯する闘いに総決起しよう。JRやJR関連職場へのビラ撒きの強化、「解雇撤回・団交開催」を求める中央労働委員会署名を全力で集めよう。関生弾圧粉砕の支援カンパ運動、『改憲・戦争阻止!大行進運動』の先頭に立とう。会員拡大に総決起しよう!」と訴えた
事務局からの会計報告に続いて、動労千葉からの提起を田中委員長が行った。委員長は、今JRで進行している事態を具体的に明らかにしたうえで、「重視すべきは関生弾圧だ。戦後最大の労働組合に対する刑事弾圧だ。これと真っ向から対決しなくてはならない」と強く訴えた。そして参議院選挙について「戦後70年、初めて改憲が争点の国政選挙だ。これと一体で仕組まれたのが韓国に対する戦争をあおるような攻撃だ。『報道の自由』は先進国の中で最低。真実がすべて隠され、社会の『対立』『矛盾』も見えなくするなかで行われている」と述べ、「この20年間、労働者の賃金は欧米諸国では少なくとも90%から最低でも60%上がっている。しかし日本だけが9%も下がっている。韓国は160%上がっている。あまりにも異様な現実だ。日本の労働者は怒りのこぶしを上げる環境と状況が奪われてきた。これを奪ったのが国鉄分割・民営化だ。これと決着をつけなくてはならない」と訴えた。そして、「関生弾圧粉砕へ総力で決起し、11月労働者集会の組織化に全力で頑張ろう」と提起した。
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討論の最後に、関副委員長がCTS幕張事業所での職場代表選の勝利の報告を行った。群馬、福島、東海、三浦半島、東京・北部、東京・東部など全国各地の報告、学生の決意表明があり、まとめを神奈川の運営委員が行った。運営委員の選出につづいて第2部の懇親会に移った。懇親会では、ギター演奏もあり、大いに盛り上がった。最後に動労千葉組合員が並んで決意を述べた。閉会のあいさつを東京西部の仲間が行い、団結ガンバローを三唱し、総会は大成功のうちに終了した。