JR東日本は3月26日に「ダイヤ改正」を行おうとしている。最大の問題は、超長距離行路の解消と高齢者向けの短時間行路の導入だ。
限界をこえた労働強化
3月ダイ改交渉については相馬本部交渉委員が報告 |
JR東日本はこの間「ハンドル率の向上」を掲げ、ダイ改ごとに合理化と労働強化を繰り返してきた。
特に昨年ダイ改ではロングラン行路や、長時間持ち切りの行路が次々に設定された。その結果、明けが12時を過ぎる泊行路が千葉だけで16行路まで増やさ れ、400㎞を超える行路、3時間近く連続乗務する行路までつくられた。また、特急列車の廃止で終業時間が遅くなるなど、すさまじい労働強化が行われた。
現場からは、「もう我慢できない」「このままでは事故になる」と怒りの声が上がっている。組合員からあげられたダイ改への要求でも、長距離行路や乙行路での乗務の軽減が圧倒的に多い。
若い運転士からも「乗務がきつい」と声が上がっている状況だ。それだけの無理を続ければ、いつか必ず大事故につながる。本格的な仕業緩和の実現は、乗務員と乗客の命を守るためにも絶対に必要だ。
早急に高齢者交番の設定を!
しかも、50歳をすぎた運転士が多数いる中で、これだけの労働強化を行っているのだ。以前なら本線乗務から検修・構内業務に降りることもできた。しかし、その職場は外注化され、本線から降りることもできない状況だ。
すでに無理をして乗務を続ける中で運転士が勤務中に倒れる事態が起きている。高齢者向けの短時間行路の設定は、早急に実現すべき切実な課題だ。 しかし、会社は団体交渉の中で、「現行通りで、高齢者に対して交番を作る考えはない」などと回答した。
育児のための短時間行路はすでに導入されている。高齢者交番の設定ができない理由はない。行路数を増やして長距離行路を解消すれば、高齢者交番を設定す ることも簡単なことだ。 しかし、会社はそれでもハンドル率向上と合理化・労働強化を優先するというのだ。労働者が倒れている現実を何だと思っているの か!
あまりに許しがたい回答だ。
ワンマン運転の拡大と
ローカル線切捨て許すな
その一方、ローカル線切捨てワンマン運転拡大への動きも始まっている。
昨年には房総南線や鹿島線のワンマン化に向けた調査が行われた。現段階で会社は「具体的な計画はない」としているが、ワンマン化阻止に向けた闘いを強化しなくてはならない。
ワンマン運転が導入された久留里線で、後部運転台外側に学生が掴まったまま発車するという信じられない事態まで起こっている。ワンマン化は絶対に認めてはならないのだ。
また、外房線では始発が勝浦駅発だったが、今回のダイ改で大原駅発にされようとしている。会社は「勝浦駅からの乗客が少ない」ことを理由にしているが、さらなるローカル線切捨てを狙っていることは間違いない。
ダイ改合理化・乗務員への労働強化粉砕!
反合・運転保安確立!
ローカル線切り捨て、ワンマン運転の拡大を許すな!
仕業緩和の実現、定年延長と65歳まで働ける労働条件確立へ向けて闘いぬこう。
三里塚全国総決起集会
日時:3月27日(日)正午~ 場所:成田市・赤坂公園