鉄道運輸機構訴訟第10回公判

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鉄道運輸機構訴訟第10回公判―1047名の解雇撤回を!
運輸機構は事実関係の認否を行え!

 1月24日、東京地裁で、1047名の解雇撤回に向けて、鉄道運輸機構訴訟第10回公判が開催された。

あらためて認否を求める!

 この日は組合側から「準備書面 」「求釈明書 」が提出されたが、この間、鉄道運輸機構側が事実関係についての認否を拒否し続け、裁判所もそれを容認するという不当な対応・訴訟指揮がずっと続いていた。これは、事実認否が自らを不利な立場に追い込むことを承知しているが故に、何とかそれを逃れたいという意図に基づくものだ。
 今回の公判では、この事態を打開するために、それまでの求釈明事項をさらに絞り、具体化し、重ねて強く釈明を求めた。

不当な訴訟指揮も鋭く追及

 しかし、鉄道運輸機構側は、またも「必要ない」「すでに認否している」等、同じ対応を繰り返したため、弁護団が次々と立って鋭い追及が行なわれた。追及の矛先は裁判所にも向う。
 基本的な事実関係について認否をしないということは、何が争点であり、立証すべき点は何なのかすらはっきりしないまま裁判を進めろということになる。しかし裁判所は、鉄道運輸機構側に認否を求めるのではなく、逆に、組合側に「これ以上認否する必要はないと言っていますから、それを前提に進めて下さい」と言い続けてきたのである。

裁判所、おずおずと動く!

 一歩も引き下らない決意で弁護団の追及が続く、さすがにこの日は、裁判所も、のらりくらりと鉄道運輸機構側を救済することができなくなり、一旦休会して合議に入った。合議の結果は、「原告側もあのように言っていますから、改めて認否してみて下さい」とおずおずと認否を求めるものであった。
 われわれの闘いは確実に敵を追いつめている。解雇撤回に向け、裁判闘争の勝利をかちとろう。
 この日の裁判闘争には、組合員をはじめ、国労第一次原告団長の酒井さん、第二次原告団長の川端さん、首都圏連絡会の村中さん、動労千葉を支援する会の仲間たちも参加し、ともに闘う決意を固めた。

岐路にたつ1047名闘争

 一方、1047名闘争は、全体が政治解決路線に埋没する状況のなかで重大な岐路にたっている。
 選別・清算事業団送りから20年を迎える2・16集会も、当初議論されてきた「1047連絡会で主催する」という案が、解雇された当事者の議論が無視されるかたちで、いつのまにか「4者・4団体の主催」に変更されるという事態が起きている。2・16は画期的な1047連絡会結成1周年であるにも係わらずだ。
 裁判後の報告集会では、佐藤弁護団長からこうした現状への鋭い批判が行なわれ、田中委員長からは、原点に帰って闘いを再構築しようという提起が行なわれた。また、争議団代表の高石さんからも「われわれは自分のためだけに闘ってきたのではない。解雇撤回を取り下げるようなことをしていたら足元を見透かされる」と決意表明が行なわれた。

▼次回は4月20日1時30分? 

2・18第56回定期委員会に結集しよう!

 2月18日13時から動労千葉第56回定期委員会がDC会館において開催されます。
 本定期委員会は、分割・民営化から20年目をむかえるなかで「第二の分割民営化攻撃」の新段階という情勢のなかで、最大の焦点である館山運転区・木更津支区廃止阻止闘争と07春闘への闘争体制確立を柱に、4月統一地方選・勝浦市議会選挙にむけた総決起体制を確立することにあります。今定期委員会の傍聴に結集しよう。
 「第二の分割・民営化攻撃」の新段階は、分割・民営化の矛盾の全面的な爆発と大合理化攻撃としてすでに始まっています。「安全」「要員」「革マル」というJR体制の三つの矛盾が極限に達し、一方で職場は大合理化攻撃の嵐に直面しています。館山・木更津をはじめとした全面的な基地統廃合攻撃、4月からは駅業務の全面外注化攻撃、そして「運転士のライフサイクル」提案とこれまでの鉄道のあり方と質をまったく異にした大攻撃がすでに始まっています。また「安全の崩壊」は静まるどころか一層深刻な姿をさらけだしています。反合・運転保安確立の闘いが「第二の分割・民営化攻撃」と対決するうえで、これまで以上に決定的に重要になっています。

館山運転区・ 木更津支区廃止阻止

 館山運転区・木更津支区廃止阻止闘争は正念場に入っています。昨年12月に運転士4名、1月に6名の「木更津運輸準備区」への送り込みが強行され、線見訓練が行われようとしています。
 しかし「木更津運輸区」に合理的理由は何一つありません。結局は地方ローカル線切り捨てのための館山運転区廃止だということは明らかです。基地廃止攻撃は最大の団結破壊攻撃であることを見すえ、全組合員の総決起体制を確立する中からこの攻撃をうち破っていかなければなりません。

4月勝浦市議選に総決起しよう

 07春闘は、改憲―労基法の解体攻撃の火中における、歴史の分岐点での闘いとなります。また国民投票法案をはじめとした改憲攻撃の激化との闘いが始まっています。今定期委員会で盤石な闘争体制を確立しよう。4月勝浦市議選にむけて総決起しよう。館山運転区・木更津支区廃止阻止に全力でたちあがろう。

第56回定期委員会
■2月18日(日) 13時
■DC会館 大会議室

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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