運転台への監視カメラ 設置を直ちに中止しろ!

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「体調不良」を防ぐためには、行路の軽減と乗務員の高齢者対策が必要だ!

JR東日本は、運転士の体調不良等による事象が発生していることを理由に「次世代EB装置」の開発を進めるための一環として運転台に新たなカメラを設置するとして、6月以降、習志野運輸区で担当する総武緩行線の列車一編成を使用し、カメラの試行を行っている。

今回のカメラ設置は、運転士を正面から撮影し、乗務中は常時モニターするなど、運転士にとって常に「監視」される中での乗務となるなど精神的ストレスが非常に高くなり、運転保安上も重大な問題になっている。

動労総連合は、申第1号により申入れを行い、6月30日に開催された団体交渉において、設置する目的や根拠、カメラ機能やモニターする上での問題点について解明を求めるとともに、設置することにより運転士へのストレスがさらに高まること、体調不良を引き起こす最大の原因が、現在の行路・交番の設定にあることなどを徹底的に追及してきた。

「次世代EB装置」ー「検知」「通知」「動作」の概要

組合 今回、新たなカメラ設置の元となった「次世代EB装置」について説明を。

会社 現行のEB装置は運転上の操作を一定時間行わないと警報が鳴動し、さらに操作がない場合非常停止する。そのうえで新たに「次世代EB装置」の開発を進めている。機能として①検知、②通知、③動作の3段階を考えている。
「検知」は、乗務中に停止位置不良等が続いた場合やレバーサの扱いを間違うなど機器の異常操作が繰り返し発生した場合などに「検知」する。

組合 過去に事例等があるのか。

会社 点呼では問題なかったが、乗務中に意識朦朧となり、EB装置をリセットしてしまい速度超過になったことなどがある。

「通知」は、「検知」した場合に通知を受けるための「乗務員状況把握システム」のこと。カメラを通して体調不良の前兆を把握し、各現場にモニターを設置してリアルタイムで把握したいと考えている。

「動作」は、将来的には列車を遠隔で操作し、非常停止させる装置として検討している。

「カメラ」ー機能等を把握するための試行として設置

組合 今回のカメラ設置の目的や根拠は。

会社 先ほどの「通知」機能としてカメラで乗務員の体調や前兆を把握することを目的としている。今回は、カメラの機能や撮影角度、光の当たり具合などの試験のために設置し、半年程度試験し、利用できるかどうか判断したい。

組合 実物を見た組合員から、カメラが2台付いていると報告があった。

会社 試験のため、1台は普通のカメラを、もう1台は赤外線カメラを設置した。トンネルや日陰、さらに西日等が差し込む状況等を考慮した。付ける場合は1台と考えている。

組合 モニターは各現場に設置すると説明しているが、今回はどうするのか。

会社 今回は試行であるため、本社でモニターし、月に2~3回程度、内容を把握・検討する形ですすめる。実施する場合は、各現場でモニターしてもらう。現場での判断が一番分かりやすいと考えている。

組合 設置するカメラでどの程度の「体調不良」を把握できると考えているのか。

会社 「検知」機能で、目の動きを把握したり、血圧・脈拍を図る装置もある。しかし、乗務員は帽子を被っているため目の検知は難しいし、装置を体につけることには抵抗もあり非接触型で対応することとした。

組合 今回のカメラ設置した状況で体調不良等が発生した場合の対応は。

会社 今回はあくまでもカメラの試行であるため、これまで通り通常の取り扱いでお願いしたい。

組合 カメラの設置は乗務員にとって非常にストレスがたまる原因になり、逆に安全上の問題なる。

会社 乗務員と列車の安全を考えた上で検討している。理解してもらいたい。

組合 「体調不良」を理由に上げているが、申入れでもあるとおり、行路・交番の作成で乗務効率が上がり労働強化になっている。さらにこの間の「付加時間」の削り取りや「融合化」ー統括センター化、「その他時間」の設定等により乗務以外の業務も行うなど、乗務員は肉体的・精神的に相当追い詰められている。「体調不良」をカメラ設置の理由にするのであれば、行路軽減や乗務員の高齢者対策を真っ先に行うべきだ。

会社 組合の主張は理解したが、交番作成上は問題ないと判断している。

組合 今後、問題点等があればさらに申入れ等を行う。

会社 了解した。

安全確保よりも「生産性向上」「コスト削減」を優先!—-ワンマン運転拡大阻止に向けJR東日本と団交 | 国鉄千葉動力車労働組合

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