車掌SWを扱ったら海・山双方のドアが開扉? 技術力崩壊を招く業務外注化は絶対に認めない!

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正規の取り付け

取付方が正反対
2カ所で接触している

1月3日、幕張車両センターにおいて、回195M列車(113系、10両)の出区点検を行っていた運転士が、車掌スイッチで海側のド アを扱ったところ、海側と山側双方のドアが開扉するという信じられない事態が発生した。担当運転士が、今度は山側の車掌スイッチでもう一度ドア扱いを行っ たところ、同じように山側と海側双方のドアがまたも開扉するという状況であった。このため当該列車は直ちに車両交換の手配が行われた。

短絡バーが正反対に取り付けられていた

直ちに幕張車両センターで調査したところ、SRD(速度検出器)内のリレー本体のベース部分(金属製)と、リレーに接続されている回 路の短絡バーが接触したために、ドア回路を構成する332線と333線の両方に電流が流れ、海側と山側双方のドアが開扉したことが明らかとなった。
別掲の写真を見てもらいたい。接続端子の短絡バーの取付方を見てみると、正規の取付方法と、今回双方のドアが開扉した取付方法では、接続端子の短絡バー の取付方向が正反対になっていることが分かるはずだ。しかも、正反対に取り付けられた短絡バー2ヶ所がそれぞれとリレー本体が接触している。この短絡バー の接触により海側と山側双方のドアが開扉してしまったのだ。

闘えば検修業務外注化は阻止できる!

今回、海側と山側双方のドア開扉の原因となったSRD内のリレー部分の作業は、工場では関連会社に外注化されている部分だ。
列車を運行する上でドアの取り扱いは運転保安上も極めて重要な部分で、ひとたび間違えば人身事故につながりかねない重要な部分だ。その重要な部分を外注化してしまうJR東日本の姿勢こそ徹底的に弾劾されなければならない。
そして、さらに深刻なのは、検修業務の外注化に伴い、技術力そのものが崩壊しようとしている現実を目の当たりにしたということだ。
JR東日本は、これまで検修・構内業務の外注化を各支社毎に行ってきた。外注化実施について会社は、「外注化しても技術力は低下しない」「会社が責任を もって行う」と公言してきたが、実際には外注化による技術力の低下が進行し、今回の事態にまで行き着いたということだ。
そして、この検修業務の外注化を率先して推進してきたのがJR東労組だ。合理化提案をその場で丸呑みして自らの生き残りだけを考えてきた連中を絶対に許すな。
こうした中で動労千葉がシニア外注化と真正面から闘い、千葉での外注化を阻止してきたことは、闘えば外注化は阻止できることを体現してきたのだ。
検修・構内業務の外注化絶対反対で闘いぬこう!

労組交流センター第15回総会を開催(2/2~3)
労働学校と合同労組の本格的な建設へ
08春闘を職場生産点から闘いぬこう!

2月2日~3日、全国労組交流センター第15回定期全国総会が開催された

2月2日~3日の両日、茨城県守谷市内において、全国労組交流センター第15回定期全国総会が、北海道から沖縄の各地区交流センター代議員及び傍聴者が結集して会場が満席になる中で開催された。動労千葉も代表が参加した。

階級的労働運動路線の推進で活発な討論

総会では、労組交流センターの組織強化・拡大に向けて、階級的労働運動路線の徹底的な推進、体制内労働運動からの脱却に向けた議論が 活発に行われた。そして、具体的方針として、①動労千葉労働運動の実践を進める労働学校を青年労働者を中心にして建設する、②青年労働者の獲得に向けて全 国各地に合同労組を結成する、③国鉄闘争を先頭にして教組、全逓、自治労の4大産別での闘いをさらに推進し、連合支配を食い破る拠点を築くために全力で闘 いぬく方針を圧倒的に確認した。
これは、昨年11月集会で動労千葉、全日建関生支部、港合同の各組合が呼びかけた「労働学校」と「共同センター」建設方針を具体的に実践し、この闘いをやりきることで今年11月集会での1万人結集を実現させる方針として提起されたものだ。
そして、当面する闘いとして、08春闘を職場から闘いぬき、イラク開戦5周年の「3・16集会」を、職場生産点の闘いを軸にした労働者の団結した力で闘いとる方針が提起された。
08年は、冒頭からサブプライムローン問題や原油高、株価暴落など、最末期帝国主義の危機が目前に迫り、一方、福田内閣は対テロ新特措法の強行による自衛隊のインド洋への派兵を強行するなど、改憲への衝動を強めている。
交流センター運動を強化し、改憲阻止へ闘いぬこう!

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