労働条件の改善に向けて
動労千葉は8月4日、貨物関東支社に対し申第26号をもって、組合員からの切実な要求に基づいて労働条件の改善に関する申し入れを行った。
1.内勤担当者の安全確保と休養確保のために、深夜帯連続5時間以上の休憩時間を確保すること。
そのために作業方法、作業ダイヤを改善すること。
2.視認性の向上、疲労軽減のために乗務員及び誘導担当者にサングラスを貸与すること。
3.熱中症対策のために乗務員及び誘導担当者に空調服(誘導担当者には反射テープ付きのもの)を貸与すること。
2については、機関車のサンバイザーでは特に西日の強い時には信号確認の視認性が著しく低下するため。3については異常ともいえる暑さの中での要求だ。
高齢者には「きつ過ぎる」!
4月1日の派出化強行後、8月から内勤の一人泊りが発生する。内勤担当者の勤務種別は「隔日交代の1形a」。
始業時刻が8時30分、終業時刻が翌日9時00分までの24時間30分の拘束時間(内、労働時間が15時間30分・1日平均労働時間が7時間45分。休憩時間が合算して9時間)となる勤務だ。
問題となるのが最終列車を入区させ、パン降下・ハンドルの確認を行い、仮眠をとり、そして始発列車を出区させる作業で、0時40分から4時40分まで、実質4時間を切る休憩時間しかないことだ。
もちろん、輸送混乱時は一人泊りのため寝る時間は減る。睡眠もとれず、フラフラで誘導業務にあたれば、転倒などの労災リスクも増える。「24時間以上の拘束で、60歳を過ぎた高齢者にこんなきつい仕事を強制するのか」と、怒りの声が尽きることなく上がっている。
一致団結した闘いを!
会社は「一人泊まりで十分対応可能な業務量」というが、人がいれば希望者の65歳以降の雇用を継続すれば、二人泊りで余裕をもって業務を遂行する体制をとることは可能だったはずだ。
本線乗務員については、運転士の養成がままならず、会社の都合のみで65歳以降の雇用継続を実施している。こんな勝手なやり方を許してはならない。
労働条件で一番大切なことは「職場が明るく、楽しいこと」「仲間に会えるのが嬉しいこと」。そのためには「おかしいことは、おかしい」と現場労働者が団結していること。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。職責の違い、会社の分断攻撃を超えて安心して働ける労働条件確立へ、いざという時はストライキを構えて一致団結した闘いを構築しよう!