脱線事故に対する運転士への責任の転嫁を許すな

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幕張車両センターでの列車脱線事故に対する運転士への事故責任の転嫁を絶対に許すな!
一切の責任は、構内の安全対策を置き去りにし、放置してきたJR東日本にある!

各構内入換信号機にATS直下地上子を早急に設置しろ!

動労千葉申第23号
2006年4月10日

東日本旅客鉄道株式会社
 千葉支社長 原 田 尚 志 殿

国鉄千葉動力車労働組合
執行委員長 田 中 康 宏

申    入    書

 4月6日に幕張車両センターで発生した車両脱線事故及び、構内における運転事故防止対策が放置され、たち遅れている現状に踏まえ、下記のとおり申し入れるので、団体交渉により誠意をもって回答すること。

1.幕張車両センターをはじめとした各構内入換信号機に 対し、早急にATS直下地上子を設置すること。
  とくに、入換作業が頻繁に行われる箇所については、 優先的に実施すること。

-以  上-

 4月6日、幕張車両センターで発生した列車脱線事故に対してJR東日本は、マスコミでも報道しているように、構内運転士に全ての責任を押しつけて一方的に処分を行おうとしている。
 しかし、今回の幕張車両センターでの列車脱線事故の責任は、全てJR東日本にあると言わなければならない。

「構内は事故が多い」ことを認識していた

 動労千葉は、直ちに「申23号」によりATS直下地上子の設置を求める申し入れを行った。
 構内入換作業は、これまでも事故が最も多く発生する業務とされてきた。これは、千葉支社との間で行われた団交の中でも会社は「構内が一番事故が多い」と回答するなど、否定しようのない事実として認めてきた。
 しかし、実際には、構内に対する安全対策は全くといっていいほど行われておらず、入換信号機に対するATS等保安装置の設置はほとんど行われないまま放置されてきたのが現実だ。

ATS未設置、線路・レールもガタガタ

 また、日刊でも明らかにしてきたとおり、昨年6月20日に幕張車両センターで道床が陥没するという事態が発生したり(№6101)、さらに動労千葉が調査したところレール取付状態の不備、犬釘の状態不良、レールつなぎ板取付ボルトの折損や緩み等が多数発見され(№6100)、直ちに申し入れ(申28号)を行って来た経緯があるなど、このように構内全般にわたって何らの安全対策も行われないまま、置き去りにされてきたのだ。

危険を危険と感じない会社の姿勢が問題

 幕張車両センターでは、とくに洗浄線での入換業務は本数も多く複雑で、危険な作業とされてきた。こうした状況を危険と感じず、事故を未然に防ぐために保安装置の設置すらしようともしない会社の姿勢こそ問題にされなければならない。
 口では「危険だ」と言いながら何も行わず、事故が起きたら全ての責任を労働者に押しつける姿勢こそ犯罪的だ。
こんなことは絶対に許せない。
 直ちにATS直下地上子等保安装置を設置しろ!

反合・運転保安闘争勝利! 国鉄1047名解雇撤回! 憲法改悪阻止!
民営化・規制緩和と闘う
4・24労働者総決起集会

日時 2006年4月24日(月)18時30分から
場所 千葉市民会館 地下小ホール

発言 全日建連帯労組関西地区生コン支部・城野正浩執行委員/航空労組連絡会・村中哲也前副議長/日本板硝子共闘労組・小貫幸男本部書記長/動労千葉・田中康宏委員長/ジャーナリスト・安田浩一氏 他
 ※各支部は、安全運転闘争への処分粉砕、反合・運転保安確立に向けて、全力で結集しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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