線路・信号・標識等の状態調査を実施!

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千葉支社管内の全線区において、線路・信号・標識等の状態調査を実施!
運転保安闘争の強化をかちとり、安全を確保しよう

本線上での横揺れ、上下動、信号機の建植位置不良、光量不足、草木による視認不良、標識の汚れ等、安全に係わる問題が山積
このままでは安心して列車を運転できないー早急な対策が急務

安全の危機は明らかに危険水域を超えている

 本年1月以降、総武快速線等を中心にしてレールの破断や荒川橋梁上での枕木のズレによるレール間隔の縮小、レールつなぎ板の脱落が続出し、5月には津田沼駅構内でのクロッシング(ポイント部分)の破損事故が発生するなど、これまででは全く考えられない事態が発生している。
 こうした状況の中で動労千葉は、6月20日に開催した第51回定期委員会において、JRにおける安全の危機は明らかに危険水域を越えようとしており、危機感をもって起きている現実を真正面から見据え、動労千葉の立脚点であり原点である反合・運転保安闘争の強化再構築をかちとることが最大の課題であることを確認した。そして、乗務員分科会を中心にして7月13日から左記のとおり線路状況調査を実施してきた。
●線路状況調査について
□調査区間 本線運転士が乗り 入れている全線区。
□調査項目 線路、信号、各種 標識、その他感じたこと。
□調査方法 運転中における体 感及び目視による確認。
□調査対象 全ての本線運転士。
□調査期間 7月13日~23日。

全線区で160件にのぼる問題点を集約

 調査の結果、各調査項目については、次のとおり報告された。

調査項目
件  数
線路関係
51件
信号関係
43件
標識関係
28件
そ の 他
38件
合  計
160件

 各調査項目における具体的な問題点等については次のとおりとなっている。

【線路関係】
▽横揺れ 40件
▽上下動  7件
▽衝 撃  1件
▽シェリング 1件
▽枕木腐り 1件
▽雑草で踏切視認不良 1件

【信号機関係】
▽所定位置で視認不良 10件
▽光量不足で視認不良 9件
▽建植位置不良 7件
▽草木による視認不良 6件
▽汚れによる視認不良 5件
▽焦点ズレで視認不良 4件
▽他色の現示に見える 2件

【各種標識関係】
▽汚れ等で視認不良 10件
▽草木よる視認不良 13件
▽停目等が分かりづらい 4件
▽建植位置不良 1件

【その他感じたこと】
▽草木竹等で視認不良 30件
▽制限解除目標の汚れ 3件
▽エアセクション改良 2件
▽電車線区分標視認不良 1件
▽踏切以外の通行 1件
▽第4種踏切の1種化 1件

職場からの闘いで運転保安を確立しよう

 調査の結果の概要については以上のとおりだ(詳細は、乗務員分科会作成の「線路状態調査報告書」参照)。
 この内容を見ただけでもJRの安全が大きく失われていることが明確になってきた。
 線路関係では、線路の影響による横揺れが40件!、上下動が7件も報告されていること自体極めて深刻な事態だ。現在千葉支社管内では、NEXで最高速度130㎞/hをはじめ、ローカルでも90㎞/hで運転されているが、横揺れが激しい状況の中では一つ間違えば脱線につながりかねない事態だ。
 また、シェリング(レール踏面の金属疲労箇所)が1件報告されているが、これは今年1月に発生したレール破断の大きな原因の一つだ。これが運転台から目視で分かるようになっているということも深刻だ。
 信号機関係では、喚呼標や所定位置になっても信号機が見えないという問題点が指摘されている。また、信号、標識も含めて雑草や竹、木が視界を遮って視認不良になっているケースが圧倒的に多くなっている。
 運転士は、信号現示や標識類に従って列車を運転している。しかし、従うべき信号や標識類が所定位置で見えない、汚れや雑草等で見えないということ自体、鉄道会社であるJRとしてあってはならないことだ。コスト削減に汲々となり、安全を切り捨てることは絶対に許すことはできない。千葉支社は、動労千葉が指摘する箇所について早急に対策を講じろ。(裏面に「線路関係」の調査結果を掲載)

線路状態調査報告書(線路関係)

  区  間 場 所  
総武緩行 東船橋~津田沼
26K400
付近、横揺れがする。
稲毛 ~西千葉   36K200~36K400間、長い区間で横揺れがする。
総武快速線 錦糸町構内   上り線路、90ポイント付近、横揺れがする。
錦糸町~新小岩
6K400
下り線路、NexllOkm/hで走行中、横揺れがする。
同上
7K800
上り線路、85km/hで走行中、上下動がする。
上り第1閉そく付近、横揺れがする。
新小岩~ 市川
11K900
上り線路、横揺れがする。
同上
14K600
下り線路、横揺れがする。
市川 ~ 船橋
18K000
下り線路、横揺れがする。
船橋 ~津田沼
25K800
下り線路、横揺れがする。
津田沼~ 稲毛
27K700
下り線路、横揺れがする。
幕張 ~ 稲毛
31K400
ポイント付近、横揺れがする。
幕張境内踏切 付近 下り線路、120km/hで走行中、上下動、横揺れがする。
幕張構内   上り線路、場内信号機から出発信号機にかけて、シェリングが数カ所ある。
黒砂(信)
35K700
下り線路、上下動がする。
  信号所構内 上り線路、横揺れがする。
総武本線 四街道構内
46K000
90km/hで走行中、横揺れがする。
四街道~ 物井
49K700
90km/hで走行中、横揺れがする。
佐倉構内 第1場内~第2境内 90km/hで走行中、横揺れがする。
同上
54K400
ポイシト付近、横揺れがする。
成田線 佐倉 ~酒々井
4K000
カープで横揺れがする。
酒々井~ 成田
8K600
上り線路、横揺れがする。
同上
8K800
下り浪蕗、90血/hで走行中、境揺れがする。
同上
11K900
Nex90km/hで走行中、横揺れがする。
鹿島線 北浦橋梁   横揺れがする。
空港線 成田 ~根古屋   カープ付近、横揺れがする。
同上
3K400
上下動するので、調査し対策を講ずること。
同上   根古屋構内 上り1番線、横揺れがする。
内房線関係 蘇我 ~ 浜野
400
ソカ下り線、108ロ60ポイント、58mk/hで横揺れがする。
五井 ~姉ケ崎
13K400
下り線に噴泥あり、90km/hで上下動がする。
姉ケ崎構内
15K350
上り線、特急通過時ポイントで、90km/hで横揺れする。
長浦 ~袖ヶ浦   勝下踏切付近、横揺れする。
袖ヶ浦~ 巌根
25K950
上り線、小堰川橋上、95km/hで横揺れする。
青堀境内
42K100
上り線、進入ポイントで、80km/hで横揺れする。
佐貫町~上総湊
52K250
矢萩山トンネル内噴泥あり、70km/hで横揺れする。
同上
52K613
符谷踏切前後のカープで、70km/hで横揺れする。
上総湊構内
55K000
下り方、進入ポイントで、60km/hで横揺れする。
上総湊~ 竹岡
58K000
白狐踏切~下り第1閉そく信号機までカープ75km/hで横揺れする。
同上
59K700
竹岡下り場内手前、山側のレール、65km/hでガッンと音がする。
竹岡 ~浜金谷
63K100
芝崎川鉄橋付近、上りで75km/hで横揺れする。
浜金谷~ 保田
65K400
鋸山トンネル内、90km/hで横揺れする。

岩井 ~ 富浦

74K200
高崎神社踏切より上り、大川鉄橋上、80km/hで横揺れがする。
同上
78K800
上り富浦発車後、聖山トンネルを出て75km/h ノッチオフ地点横揺れがする。
那古船形構内
81K810
下り進入60ポイント、60km/hで横揺れする。
那古船形~館山
83K156
大芝踏切4種 前後草苅が必要である。
和田浦~ 江見
107K260
枕木1本、朽ちている。
江見構内
111K250
江見下り進入ポイント、50km/hで横揺れする。
太海構内
115K700
太海下り進入ポイント、50km/hで横揺れする。
太海~安房鴨川
117K400
嶺岡トンネル内、上下動がする。
外房線 勝浦 ~ 鵜原   勝浦下り出発して1つ目のトンネル付近で、横揺れする。
一の宮~東浪見   多数噴泥があり、その度に上下動がする。
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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