総武本線・飯岡〜倉橋駅間で人身事故―銚子派出廃止を撤回しろ!/3・18千葉支社団体交渉(内房線パンタグラフ破損・エルダー配属)

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3/20総武本線 飯岡〜倉橋駅間で人身事故
千葉派出から出動し銚子駅で検査
銚子派出廃止を撤回しろ!

3月20日23時15分、総武本線・飯岡〜倉橋駅間で人身事故が発生した。その際、床下機器の確認で千葉派出が出動することとなった。

当該列車は千葉派出の検査担当が到着する少し前に、運転士の確認で「異常なし」となって運転を再開した。検査は午前1時ころに銚子駅で行われ、検査担当が千葉派出に戻ってきたのは午前3時ころだ。

床下機器の確認にかかる時間はものの15分程度だ。もし銚子派出を廃止していなければ、ただちに駆けつけて確認し、運転再開することができたのだ。これほど時間がかかったのは、「効率化」だけを優先し、地域と安全を切り捨てた結果だ。

また、千葉派出の体制は2徹だ。1度出動してしまえば、その間は別の箇所で問題が発生しても対応することはできない。派出体制は「廃止・縮小」ではなく、強化が必要だということだ。

JR・CTSは銚子派出廃止を撤回し、派出体制の強化を行え!

内房線倒木・パンタグラフ破損
ワンマン運転を直ちに中止しろ!
3/18 千葉支社団体交渉 申15号

2月17日早朝、内房線千倉駅~千歳駅間で、木更津発、安房鴨川行のE131系4両編成が倒木と支障し、パンタグラフが破損した事故について、申第15号に基づき千葉支社との団体交渉を行った。

事故の経過について

組合 経過はどうだったのか。

会社 指令の方に2223M運転士が架線が横に揺れるのを認めて停車後に確認したら、パンタグラフの破損を発見した。その後、パンタグラフ上昇確認を行っている際、別の列車が倒木を認めて停車。付近の列車を確認して、パンタグラフを破損した列車が何本かあった。

破損があった当該を含めて、屋根上に木があったとか、変形があったものが3編成あった。異常のない編成のほうが多かった。原因究明のために確認範囲が広がったこともあり、運転再開時間が延びてしまった。

組合 架線の交換は行うのか。

会社 張替えはない。

組合 2両編成が2つつながった形だが、破損は片方か。

会社 パンタグラフは各編成ごとに上げていたが、破損があったのは先頭の編成のみだ。

組合 担当区以外にも情報は共有されているのか。聞いても「まだ来ていない」と言われることもある。

会社 情報が確定すれば共有している。

検査派出の体制強化が必要だ

組合 内房線の一番端で起こったが、千葉派出が2時間かけていっている。なぜ鴨川派出ではないのか。

会社 写真でパンタグラフが変形し、交換が必要なことは分かっていた。大きな事象だということで、千葉派出だけでなく幕張車両センターと京葉車両センター、本区からの出動をかけた。

組合 鴨川に出動をかけることもあるのか。

会社 今回の時間帯は入換作業や出区点検がある。外房線の列車を運休にして出動させるとはならない。鴨川派出から出動はできなかった。場合によってはお願いすることもある。

組合 こういうことに備えて派出がある。派出の要員を減らすのではなく、増やすべきだ。

会社 トータルの業務量や頻度を考える必要がある。

組合 銚子派出も残して、臨時検査を行えるようにしておくべきだ。

当該運転士への対応について

組合 当該のフォローなどの対応はどうか。

会社 状況の確認は行っている。当該が新人の場合、管理者からフォローは引き続きやっていきたい。

組合 パンタグラフは破損したが、通電していてバッテリー状態でもなく、事故表示灯もつかないし、停電もしない。その状態で破損はなかなか分からない。

会社 運転士は架線の揺れを見て、駅で点検して分かった。それまでは車両の表示も含めて異常がなかった。

組合 それに気がついただけ素晴らしい。

会社 それはそうだ。

組合 個人の責任が追及される雰囲気があるようだがどうか。

会社 原因の確認はしたい。そして、今後同じことをやらないように対策を練るというやり方は変わらない。原因究明とケアと対策は今後もやっていく。

強風時の注意喚起について

組合 その日、館山は風が強かった。初電の運転士には「倒木があるかもしれないから気をつけてください」という情報があった方が良い。指令からの注意喚起だけでも違う。「動物がいた」という連絡は今も入るようになっている。

会社 朝の点呼でやるなどは考える。

組合 前日に風が強い場合、初電の点検や巡回はやっていないのか。

会社 台風になれば行う。翌日の天候状態、風規制が入るかどうかという予測は出ている。それを加味して対策は行う。対策本部が立ち上がらない状況では、事前に巡回するということはやっていない。

組合 風や雨の基準を決めて、未然に防げるものは防ぐべきだ。

会社 前日の雨が規制レベルとなれば、現状でもやっていることがある。

倒木危険箇所の対応を

組合 富浦―岩井間は台風15号で崩れたことがあった。それで木が垂れ下がったまま2年ほど経つ。「よく線路に倒れないな」「いつか倒れるんじゃないか」という状態だった。富浦―岩井間だけでなく、外房でもいつ倒れてもおかしくないところがある。

会社 電力や保線で添乗巡回は行っているが、視点が違うかもしれない。指導が乗っても毎回同じところには乗れない。その日の風の状況によっても違う。気づいたことがあれば教えてもらいたい。

組合 草が生えすぎだといっても「来月やる予定だ」としか返ってこない。別のところでも倒木の恐れがある場所はある。よく確認して速やかに撤去してほしい。

会社 内房線の中でも山沿いで山の中で走っているところもある。定期的に見てもらってもいるが、突発的なものがあれば情報を上げてもらいたい。無線で「確認してくれ」など。

エルダー配属は本人希望に基づき行え!
3/18 千葉支社団体交渉 申16号

来年度エルダーとなる組合員に対し、JRは本体エルダーの希望を拒否し、出向先も本人希望と異なる就業先を提示してきた。この事に対して3月18日、千葉支社との団体交渉を行い、本人希望に基づく就業先を提示するよう追及した。

組合 本体エルダーの希望はとっている。今まで希望があれば本体エルダーをとってきた。なぜ本体エルダーを拒否するのか。

会社 希望はとるが原則出向だ。職種とエリアにおける年齢構成、出向先の状況、要員需給等を総合的に勘案するという考え方だ。

組合 習志野運輸区だと乗務員は休勤で回しているのが実態だ。それなら本体エルダーをとればいい。

会社 意見としては伺う。

組合 統括センター化を急ぐから年配はいらないということか。

会社 そういうことではない。

組合 要員の関係だけでとらなかったとは考えられない。理由は説明すべきだ。

会社 もともと本体エルダーをとらないということではなく、結果としてそうなった。個別の理由は言えない。

組合 来年度以降10年くらいは、乗務員でエルダーになる人間は何人もいない。年齢構成からすればとれないはずがない。

会社 それだけではない。総合的な判断だ。

組合 再雇用契約書とエルダー制度辞退事由書を渡されて、「選択肢はない。どっちか選べ」と言われているようだ。

会社 配慮が必要だということはわかる。

組合 本人希望通りに再雇用することを求める。

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