労組なき社会化、JR大再編・廃線化、労働政策の歴史的転換攻撃に、団結と組織拡大で闘おう!
「反戦」の二文字を労働組合の第1の任務として高く掲げ闘おう!
動労総連合は、12月7日、千葉市・DC会館において第40回定期全国大会を開催し、世界戦争・核戦争の危機の中で、外注化阻止闘争と非正規職撤廃闘争の強化をもって労組なき社会化、JR大再編攻撃と対決し、組織拡大に向けて全組合員が総決起する方針を満場一致で確立した。
大会は、照沼副委員長(水戸)の開会あいさつで始まり、議長に北嶋琢磨代議員(千葉)を選出して議事が進められた。
冒頭、あいさつに立った田中執行委員長(千葉)は、「去年の大会で、戦争反対を労働組合の最も重要な任務として職場から立ち上がろうと訴えた。春闘・ダイ改阻止闘争では、各単組でストを闘った「官製春闘」と言われる中で賃金は最低賃金ぎりぎりになり生活破壊と困窮が強制された。その一方で戦争に向けて防衛費だけには湯水のごとく金が注ぎ込まれた。こうした状況の中での渾身の闘いだった。
また、1047名闘争を改めて全力で闘うことで情勢全体をひっくり返すことができると考え、9月の第1回控訴審を全国結集で闘った。警備法廷を跳ね返して大法廷をかちとり即日結審を打ち破った。
11月集会では、3労組の中から女性差別事件が起きて3労組での呼びかけができない重大事態の中、連合が産業報国会化し、中国への侵略戦争策動が激しさを増して差別・排外主義が煽られる情勢に対して、われわれは一歩も引き下がることはできないこと、11月集会運動が今の時代に唯一無二の存在であり絶対に発展させなければならない大事な集会だと訴え、11月2日、芝公園に2150人を結集することができた。これが一番の成果だ。
闘いの成果として、とくに動労東京環境アクセス支部の仲間が、労働者全体の利益、労働運動全体の前進のために闘った。ここに大きな展望がある。今、環境アクセス支部に事実無根の「パワハラ」デッチ上げ攻撃がかかっている。動労総連合全体で粉砕しなければならない。
来年、動労総連合は、1986年11月の結成から40周年を迎える。分割・民営化攻撃の嵐の中で、首をかけ、人生をかけて決断し結集してくれた。この決断があったから動労総連合だけがこの情勢に立ち向かって闘うことができた。
来年は4月から人事・賃金制度、7月に組織再編との闘いになる。そして高市政権は戦争に向けてさらに踏み出すことになる。しかし、こうした情勢をチャンスととらえて真正面から対決し、闘いの中で絶対に組織拡大を実現しょう。」と力強く訴えた。
100%でストライキ権を批准!
執行部から、経過報告、労働協約締結報告、決算報告、会計監査報告、25年度運動方針案、予算案等が提起され、質疑応答が行われた。
【質疑応答で出された主な意見】
◎8・6ヒロシマ闘争は、労働者、学生、青年、被爆者、被爆2世などが担ってきた。今年のドーム前座り込みは、実力闘争になった。強制排除と徹底的に闘い排除を粉砕した。(西日本)
◎TTSには1500円の時給を要求してきたが、今年度から2000円にした。清掃作業もきれいにしろと言っていたが、この間、ごみが多少あっても構わないと言い出した。会社がいい加減な清掃にしている。ダイ改で闘争を構えたい。(高崎)
◎11・2集会は、組織的に厳しい中2150人の結集で勝利した。26春闘は物価上昇でさらに生活が苦しくなっており重要になっている。組織拡大春闘として構えたい。。組織再編で水戸も3分割される。徹底的に闘いたい。(水戸)
◎要員が足りず所長が外板をやっている。JRの再編でCTSでも事業所再編が出てくると危惧している。(千葉)
◎貨物の来年ダイ改で、乗務員関係の見通し、65歳以降の雇用延長、内勤と誘導の2人体制復活等について見通しはどうか。(千葉)
◎環境アクセス小田和事業所では、要員が足りないため副所長と所長が作業に出ている。募集をかけても人が来ない状況だ。(神奈川)
◎1047名物販は影響力があり、署名も集まっている。絶対に勝利したい。柏崎刈羽原発反対集会で1200人集まった。再稼働反対で闘う。(新潟)
◎反戦闘争一本で突っ走ってきた。8・6ヒロシマー8・9ナガサキ、天皇の訪問に反対して闘ってきた。戦争情勢が厳しくなる中、九州は戦争をリアルに感じる。大行進を中心に闘う。(九州)
◎昨年元旦の能登半島地震では、皆さんから多大なご支援をいただいた。お礼を申し上げたい。まもなく2年になる。しかし、復旧さえなっていないのが現実。災害復興住宅は3000戸だけ。2万人以上が困っている。来年は結成40周年。これまでの闘いに確信を持ち、これからも闘う(北陸)
◎26年に目指すのは組織拡大であり、できると確信している。組合潰しを狙った「ハラスメント」のデッチ上げ攻撃が環境アクセスから行われている。JRの労組なき社会化、ストのない社会にするための攻撃だ。絶対に覆したい。(東京)
質疑に対する答弁の後、一括で採択が行われ、方針確立を受けてのスト権批准投票は参加代議員全員が賛成し、100%でスト権を確立した。
最後に、大会宣言を確認し、組合歌の合唱、田中執行委員長の団結ガンバロー三唱で、動労総連合定期全国大会は成功裡に終了した。

