第9回内房線と地域を守る会定時総会を開催

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久留里線廃止反対!内房線の利便性・安全性向上に向けて取り組む方針を決定!

桜井徹・日大名誉教授が講演ー鉄道を廃線した場合、「駅がない街は人口減少が早く進む」ことを強調!

第9回内房線と地域を守る会総会。講演でローカル線廃線が地域にとって人口減少を招くことを訴える桜井徹日大名誉教授(7/6)

7月6日、館山市・南総文化センター大会議室において、内房線と地域を守る会の第9回定時総会が開催された。
総会は、内房線と地域を守る会の会員や内房線沿線のOB、桜井名誉教授の講演を目的にした市民など50名が参加する中で開催された。とくに、JR東日本が昨年11月に「バスへのモードチェンジ」を発表し、君津市公共交通会議で久留里線・久留里~上総亀山間のバスルート等が検討されている状況の中で、あらためて内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会、久留里線と地域を守る会が連帯して廃線化阻止に向け取りて組むことを確認した。
総会は、最初に梅沢和子代表から、「内房線と地域を守る会も結成から9年目に入った。内房線の利便性、安全性を確保し、地域の活性化に向けて取り組んできた。一方、JRは久留里線の利用者が少ないことを理由に廃線にしてバスに転換する方針を打ち出した。鉄道がなくなったら人口が減少して過疎化が進むことは廃線になった地域のほとんどが証明している。地域と生活を守るために鉄道を守りましょう」との訴えが行われた。

「鉄道がなくなって栄えた街はない!」

次に、桜井徹日大名誉教授から、「赤字ローカル線廃止は地域に何をもたらすか?」と題して講演が行われた。
講演で桜井名誉教授は、最初に三陸鉄道の関係者が「鉄道がなくなって栄えた街はない」と訴えたことを紹介し、地域にとって鉄道の重要性を強調した。
そして、全国で廃線ーバス転換したケースを比較・検討した内容として、そもそも鉄道には存在することによる安心感があるとの調査結果があることを紹介した上で、バス転換した場合、当初は利用者を維持することができるが年々バスの利用者が減少すること、それに伴ってバスの本数も減少していくことを明らかにした。さらに、80年代~2015年までに廃線化された地域と鉄道を存続した地域を比べた結果として、鉄道を廃止した地域の人口がより早く減少することが統計上も明らかに示されており、「駅がない街は人口減少の速度が速く進む」ことを明らかにした。
そして、09年の台風被害で運休になった名松線(三重県)を例にして、住民を中心にした署名や地域における各種の運動により廃線・バス転換を回避したことなどを紹介し、地域での運動の重要性を訴え、講演を終了した。

今後も地域住民と共に存続に向け闘うー三浦代表

講演に対する質疑応答を終えた後に総会が再開された。まず、来賓あいさつとして外房線と地域を守る会、久留里線と地域を守る会からあいさつが行われた。外房線の会・早川会長は、「この間JR千葉支社への要請行動を行ったが、JRの対応が極めて悪い。乗客数の把握を『運転士が行っている』と虚偽の回答を平気で行ってきた。また、JRは、赤字線に対して『内部補助は行わない』と回答した。分割・民営化時の約束を反故にしようとしている。地域で胸を張って生きられるように運動を進めていきたい」と訴えた。
久留里線の会・三浦代表は「桜井先生の講演は、今、久留里線が抱えている問題をそのまま映した内容だった。JRと君津市で検討したバス代替案が示された。亀山~久留里間13往復という内容だ。7月31日と8月5日、6日に住民説明会が行われるが、当該地域以外の人は参加させないなど制限しようとしている。JRは、久留里線を突破口にして全国のローカル線を廃線化しようと狙っている。今後も久留里線存続に向けて地域住民とともに頑張っていきたい」と決意を語った。
その後、かずさ住民の足を守る会、鴨川市・佐々木市長、千葉県議会・川名議員、同・三沢議員からのメッセージが紹介された。
議事に入り、経過報告、会計報告、会計監査報告、24年度活動方針案、予算案が提案され、質疑応答を経て全体の拍手で一括採択された。
そして、「桜井名誉教授らが中心となり住民組織の全国的な運動体の立ち上げが検討されている。この動きに呼応して運動を強化していく」との総会アピールを確認し、第9回内房線と地域を守る会総会は成功裡に終了した。

市東さんの南台農地を守りぬこう!
三里塚反対同盟 7・6農楽祭りを開催

南台の農地からデモ行った後、萩原さんの畑で農楽祭りが行われた。(7/6)

7月6日、三里塚現地において農楽まつりが開催された。炎天下をついて市東さんの南台の畑から会場の萩原さんの清水の畑までデモ行進を行った。
司会の木内さんが、空港敷地内でこのような祭りを今日まで開けていることに触れ、あらためて闘いの勝利性を全体で確認するものとなった。動労千葉から関委員長が挨拶に立ち、11・2労働者集会のよびかけを発した。市東孝雄さんは、「国家権力もつぶせなかったこの闘いは、動労千葉との連帯をはじめ、市民・学生の力をかりて生きぬいてきたものだ。諦めずに闘う」と決意を表明した。

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