久留里線廃線-バス転換反対!外房線における安全性の確保、削減した通勤快速・特急列車の復活に向けて取り組む方針を採択!
来賓として、いすみ市長、いすみ市議会議長、勝浦市議会議長、内房線と地域を守る会、久留里線と地域を守る会が出席
7月20日、勝浦市・勝浦集会所において、外房線と地域を守る会の第6回総会が開催された。
総会は、外房線と地域を守る会の会員や外房線沿線の組合員・OB等40名が参加する中で開催された。とくに、久留里線・久留里~上総亀山間をJRが「バスへのモードチェンジ」を行うとして君津市の交通会議で検討が行われている状況の中で、あらためて内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会、久留里線と地域を守る会が連帯して廃線化阻止に向け取り組むこと、さらに、この間のダイヤ改正で廃止になった通勤快速や特急の復活、ホーム段差解消を含めた安全対策の実施等を求めて活動を強化することを確認した。
藤平初代会長の遺志を引き継ぎ活動するー早川会長
総会は、冒頭、早川隆雄会長があいさつに立ち、「初代会長の藤平さんが3月に逝去された。5期5年にわたり会長を務め、とくに夷隅郡市2市2町と鴨川市との関係では元市長の経験を生かして意見交換を行い、地域活性化にとって鉄道が必要であることを訴え続けるなど、外房線の会の活動の強化と発展に大きく寄与された。藤平さんの遺志を引き継いで今後も活動することを誓いたい。
われわれは、昨年7月の第5回総会の決定に基づき、久留里線の廃線反対を取り組み、昨年のダイヤ改正で廃止になった通勤快速や特急の復活を求めてJR千葉支社への要請行動を行い、さらに、未だ復旧していないいすみ鉄道への要請を行うとともに、夷隅郡市2市2町と鴨川市の首長と面会して意見交換を行うなどの活動を行ってきた。こうした中でJRと君津市は、住民の要望を無視して久留里線の久留里~上総亀山間を廃線にしてバス転換しようとしている。久留里線の会とともに『久留里線存続』に向けて取り組みを進める。また、ワンマン運転の安全性の問題やホームの段差解消、駅待合所の撤去等の問題を含め、今後もJRへの要請を行っていきたい。引き続き夷隅郡市2市2町と鴨川市との連携を図り取り組みを続けたい」と訴えた。
久留里線敷設130年、廃線阻止へ頑張るー三浦代表
来賓あいさつでは、最初に、いすみ市・太田洋市長から、「皆さんと手を組んでJRにモノをいうことが必要だと考えている。外房線が一つの線路でありながら上総一ノ宮で分断されていることは悲劇であり、憤りを感じる。今、久留里線の廃線が問題になっている。久留里線を守るために地域が連携して頑張りましょう」との力強いあいさつが行われた。
次に、いすみ市議会・久我司議長から、外房線がなくては地域の将来はあり得ないこと、外房線を将来に残すために外房線の会の活動が重要であり、活動が地域につながることを願っているとのあいさつが行われた。
次に、勝浦市議会・戸坂健一議長から、外房線は通勤・通学や経済的な面を含めて地域にとって重要であり、外房線を守るために様々な要望を行ってきたことなどを紹介し、外房線の会の活動に敬意を表するとのあいさつが行われた。
さらに、内房線と地域を守る会・梅澤和子代表は、「毎年、JR千葉支社に要請しているが、JRは何も改善しようとしていない。一方、久留里線を廃線しバス転換しようとしている。7月6日、内房線の会の総会で日大の桜井名誉教授から講演を受け、結論として、バス転換しても利便性が悪く利用者が減り、廃線になるとの研究報告がされた。鉄道は国が責任を持つべきであり、久留里線の存続に向け頑張りましょう」と訴えた。
来賓の最後に、久留里線と地域を守る会・三浦久吉代表は「久留里線は敷設から130年、一日も停まることなく列車を運行してきた。JRは儲からない赤字路線として廃止にしようとしている。君津市の交通会議でバス路線が提案された。上総地区の沿線自治会が行ったアンケートでは半数が「久留里線存続」だった。君津市長はその声を無視して廃線に賛成している。許せない。今後も、久留里線・久留里~上総亀山間の存続に向け、内房の会、外房の会とともに頑張る」との決意を語った。
議事に入り、幹事会から、経過報告、会計報告、会計監査報告、25年度活動方針案、予算案が提案された。
質疑では、「太東駅下りの待合所が撤去され不便であり、設置を要望してもらいたい」「駅に時計がなく不便になった」(いすみ)、「自治体を訪問して首長と面会してきたことは重要だ。日頃から自治体と連携することは重要だ」(館山)との意見が出され、幹事会からの答弁が行われた。
経過及び会計報告、活動方針、予算案が全会一致で採択され、その後、25年度の役員体制が発表、全体の拍手で承認され、第6回外房線と地域を守る会定期総会は成功裡に終了した。