第28回乗務員分科会定期委員会を開催(11/15~16) 反合・運転保安闘争路線をさらに発展させる闘う方針を確立!
11月15日~16日の両日、鴨川市・ホテル三日月において、第28回動労千葉乗務員分科会定期委員会が、各支部常任員、代議員、傍聴者が詰めかける中開催されました。 分割・民営化18年目にして安全が崩壊するという非常事態の中で、この間動労千葉が闘ってきた運転保安行動について総括するとともに、原点である反合・運転保安闘争路線をさらに発展させるための真価を問われる重要な委員会となりました。
安全は団結の要であり、会社のアキレス腱だ
委員会は、議長に石津代議員(銚子)を選出して議事が進められました。本部乗務員分科会を代表して橋本会長からあいさつが行われました。(要旨別掲) 動労千葉本部を代表して川崎執行委員があいさつを行った後、執行部より経過報告、会計報告、共済報告、会計監査報告、04年度運動方針(案)、04年度予算(案)の提起が行われました。 また、今回の委員会では、本部田中委員長から、「尼崎事故と動労千葉の反合・運転保安闘争」と題して特別講演が行われました。 講演では、とくに動労千葉の反合・運転保安闘争が72年の船橋事故闘争において「事故問題は労働運動の課題にならない」という常識を打ち破り、安全は労働者を団結させる要であり、会社のアキレス腱であること、その闘いの方針が引き継がれて今回の安全運転行動の勝利に結びついたことを鮮明にしました。 最後に、改めて運転保安闘争を強化すること、蘇我運輸区新設に対する闘争体制を確立する、尼崎事故の原因究明を徹底的に行う、組織拡大に全力をあげることが訴えられました。
団結して闘うという気概に満ちた委員会
1日目~2日目にかけて質疑応答が行われ、以下のとおり各支部より活発な意見が出されました。 質疑応答後、04年度運動方針等を採択し、橋本会長の音頭で団結ガンバロー三唱で第28回動労千葉乗務員分科定期委員会は成功裡に終了しました。 今定期委員会は、安全という自分自身の問題について参加者全員が団結して闘うという気概にみなぎる素晴らしい委員会となりました。まさに「闘いなくして安全なし」そのものでした。
第28回定期委員会での主な意見
◎06年3月に蘇我運輸区が新設されるが、西船橋にも運輸区ができるとの噂がある。 ◎209系で停車中にドアが突然閉まる事故が発生し、その後2回発生したが何ら対策を行っていない。運転士には機器扱い誤りに対して絶滅を期する事故と責任追及するが、車両故障での対策は遅い。会社はこの事故の重大性を分かっていない。 ◎駅で通告券を受け取ったが、発行日が違うなど、発行者及び受領者が不慣れになっており、もう一度規程を熟知することの重要性を痛感した。(津田沼) ◎来年度退職者に対するシニア制度が初めて適用された。経過はどうなっているのか。(いすみ) ◎JR西でポイント制限速度の計算間違いが56箇所、最大25㎞の違いが報道されたが、JR東でも早急に調査すべきだ。 ◎若い運転士が定時運転確保のために大変な思いをしている。尼崎事故以来プレッシャーの中で余裕のない運転を強いられている。第2の尼崎事故を起こさないためにも対策を講ずべきだ。 ◎要員問題が深刻だ。DL要員に関して2名の養成を行っているが指導員等の補充で間に合わない。実情に合わせて計画的に養成すべきだ。 ◎千葉駅の特急用停目が懸垂式になるが運転席からの視認性を検証してもらいたい。 ◎千倉駅乗務員詰所の工事が遅れているようだがどうなっているのか。 ◎千葉駅以外の特急の停目で、普通列車や特急など様々な位置に合わせるようになっているが、早く統一すべきだ。(千葉転) ◎貨物の要員不足が深刻だ。大型行路で、他線区の遅延を直接受ける。休勤に出ても代休さえ与えることができない状況になっている。(千葉機) ◎若い運転士が事故を起こし1ヶ月の日勤教育を受けたが、鬱病で休んでいる。これも尼崎事故の影響であり、会社として精神的ケアを考えるべきだ。 ◎最近京葉線の線路状態が悪化している。(京葉) ◎12月ダイ改で255系、257系を担当するが、とくに257系の分割担当が不安だ。 ◎DL工臨を担当しているが、指導体制が無く早急につくるべきだ。 ◎千葉駅での銚子運転区詰所の変更問題についてどうなっているのか。(銚子) ◎蘇我運輸区新設に関して、館山運転区への影響はどう考えているのか。 ◎ローカル線での雑草がひどい、早急に対策を。(館山) (乗務員分科会通信員発)
運転保安闘争は、われわれの怒りの結集だ! 橋本英治会長あいさつ(要旨)
4月の尼崎事故は、われわれに何を求めているのかをはっきりさせた。運転保安確立に向けた方針をもう一度確認し安全運転行動を強化しよう。反合・運転保安闘争は、われわれの怒りの結集であり、団結する最大のより所だ。三河島事故、鶴見事故を契機にして闘いが始まったが有効な闘いが構築できなかったが、船橋事故闘争で突破口を開いた。安全問題は資本と鋭く対決し、矛盾を突く闘いだ。反合・運転保安闘争路線の下、安全運転行動をさらに強化し、強制配転粉砕、外注化阻止、定年延長に向け、実りある委員会にしよう。
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