第二の分割・民営化攻撃―「選択と集中」「水平分業」を打破しよう! 全面外注化阻止!車両技術分科会第28回定期委員会開催

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 車両技術分科会第28回定期委員会が、2月19日、DC会館において開催された。
 委員会は、議長に川村委員(幕張)を選出して行われた。冒頭あいさつに起った、半田会長は、「第二の分割・民営化攻撃の軸である全面外注化は、駅業務全般への規模拡大、転籍―子会社化などさらなる推進に踏み出そうとしている。これは安全を危機につき落す。安全の崩壊は人命の危機に直結している。何よりも、現場から偽装請負などの実態を暴き、技術分科会としての役割を果たし、外注化攻撃と断固として闘っていきたい」と、1年間のJR―CTS闘争の成果を確認しつつ述べられた。
 来賓として、本部・川崎書記長より、「水平分業」、「系統分離」を中心に状況が説明され、JR―CTSを貫く組織拡大を闘って、一体となって進んでもらいたいと方向性が示された。
 続いて、動労水戸の杉井執行委員から、動労水戸第35回定期大会で確認した5点の闘いが報告された。
 一般経過報告~方針(案)が提起された後、一括質疑に入った。

 〈質疑での主な質問・要望〉

※来年度のエルダー雇用先の提示について状況はどうなのか?
※千葉派出では作業日報に対応者の氏名を記入するということがあった。4名出面の業務の中身が違うため、こうした方式はおかしいことを指摘し訂正となった。
※業務指示書などで見ていると、指令員の人数が、現場の要員数とほとんど変わらない。現場で実際に働く人を増やしたほうがいいのではないか。
※ダイ改での「系統分離」によっては、君津から先の故障時対応は、これまでのように千葉派出から直接いけないなどの状況が発生するのではないか?
 以上のような論議を踏まえ、全面外注化を止めていく闘いを、分科会の総力をあげて進めていくことを確認した。

2・17 2017年動労千葉弁護団総会開催

 2月17日、17年動労千葉弁護団総会がDC会館において開催され、葉山弁護団長をはじめとした弁護団の弁護士が出席した。
 冒頭、挨拶にたった葉山弁護団長は、1047名闘争で最高裁に不当労働行為を認めさせた勝利の重要性を提起し、「国鉄改革法23条に『設立委員会の行為はJRの行為』と規定されている。JRが『当社は関係ない』というのは大ウソ。この点でJRを追い詰めることが核心」と提起した。
 動労千葉からあいさつで田中委員長は、分割・民営化体制の破綻や革マルの空中分解的状況、1047名解雇撤回や外注化阻止の裁判闘争で切り開いた地平を提起。
 また、2・4館山集会の成功など闘いの報告と、第2の分割・民営化攻撃と立ち向かう新たな国鉄闘争への決意を語った。
 外注化阻止闘争の柱でもある出向命令無効確認訴訟では、3回の証人尋問で現場から安全破壊や偽装請負の実態を暴露し、労働局から偽装請負を指摘する指導票が出され外注化が破綻寸前だったことを暴いた。会社は完全に圧倒され外注化や出向の正当性を一つも語れなかった。この闘いの前進とさらなる取り組みの強化が確認された。
 また、新たに16年不当家宅捜索への国賠訴訟、4月退職者への夏季手当差別への損害賠償事件で提訴したことが確認された。

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