革マル支配は、もううんざりだ!
動労千葉とともに闘おう
労働組合とは無縁
東労組の全国大会代議員選挙が終わった。千葉選出の代議員は松崎派9名、嶋田派9名と、まっ二つに割れる結果となった。
だが、一体何をめぐって争っているのか、どこの職場でも何の説明もない。しかも、「選挙」とは言っても、実際はあまりにも異様な抗争であった。「組織破壊分子だ」、「これは階級闘争の一貫だ、打倒対象だ」「権力の手先だ」などと、お互いに憎悪をむきだしにして、相手を敵として罵(ののし)り合う泥仕合なのだ。
本来、労働組合の選挙とは、様々な要求や闘いの方針をめぐって行なわれるものだが、今回の選挙はそれとは全く無関係な革マル同士の権力抗争にすぎず、組合員にとっては理解しようもないものであった。この争いのなかには、労働組合にとって最も大切なもの、つまり労働者の権利や労働条件をいかに守るのか、という問題はひとかけらもない。
千葉地本は分裂!
しかも、選挙が終わった直後から、今度は、北岡・木村・斎藤という、東労組千葉地本の前委員長、元委員長三名の連名で、組合員に文書が送りつけられている。「組織破壊に与した(小林の)役員生命は終わりだ」「地本執行部は無責任だ」という内容のものである。要するに組合員は黙って松崎一派に従え、というものだ。
もちろん差出人である3名などは単なるピエロに過ぎないが、それにしても、前地本委員長、元委員長が名前を連ねて現在の執行部を組織破壊分子だといって、組合員に直接文書を送りつけるという事態はあまりに異常なことだ。東労組千葉地本は、完全に分裂状態におちいった。
猿山のボス争い!
この間明らかにしてきたとおり、今回の抗争の正体は、会社と手を結んで権力や利権・カネを独り占めにしてきた松崎に対し、かねてからそれをおもしろく思っていなかった嶋田や小林らが、今度は俺たちの番だと、松崎を無視して動きだしたことに端を発している。
一方松崎は、小林の執行権・組合員権を停止し、専従を解除して出向に放り出すという、恐怖政治そのものやり方で「俺にはむかう者は絶対に許さない」ということを周囲に示したのである。
だがこの争いは、結局のところどちらの側が会社とウマくやるのか、という「猿山のボス争い」に過ぎない。これまでやってきた事、これからやろうとしている事は、どちらの側も何ひとつ変わらないのだから、組合員には理解できるはずもない。
実際、今回の選挙でもぼう大な無効票・白票・棄権票が投じられ、地本副委員長・書記長・顧問がそろって落選している。「松崎派だろうが、嶋田派だろうが関係ない、革マル支配はもううんざりだ」と思っているということだ。
真剣に考えよう!
東労組の組合員が「こんな抗争なんか俺たちとは関係ないことだ」と思うのもある意味で当然のことかもしれない。だが、本当にそれで済ましてしまっていいのだろうか。東労組をめぐり、職場をめぐってこれから起こるであろうろうことは、間違いなくこれまでの延長線で済まない問題となる。真剣に考えなければいけないときがきている。
すでに松崎は、あらゆる手段を使って、嶋田派を叩き潰すために動いている。これまでの革マルのやり方を見れば明らかなとおり、陰湿かつ徹底したやり方で嶋田派追放攻撃が行なわれることは間違いない。一方、嶋田や小林にはそれに対抗する力など何ひとつない。
結局、こうした抗争の結果組合員にのしかかってくるのは、これまで以上に東労組=革マルへの絶対服従が強制されるということでしかない。
職場はどうなるか
さらに、会社と東労組・革マルの結託体制が、これまで以上に異様なものとなるのも間違いない。
今の状況からすれば、警察権力の思惑などもからんで、会社と革マルの関係はいつ崩れてもおかしくない緊張関係を深めていくことは間違いないし、他方革マルにとっては、松崎にしても、嶋田にしても、組合員を支配する手段は、会社をバックにする以外ないわけで、これまで以上の奴隷的な屈伏を深め、脅しすかしを含め、あらゆる手段を使って必死になって会社に取り入ろうとすることも間違いない。
だが、こうしたドロドロの関係のなかには、現場の一人ひとりの労働者のことを真面目に考えている者など誰も居ないのだ。こうした状況のなかでもたらされるのは、息もできないような職場支配が強化されるということに他ならない。
本当の労働組合を
今問われていることは、職場に本物の労働組合をつくらなければならないということだ。労働者にとってただひとつの力は「団結」だ。現場の労働者の思いを代表し、厳しくとも団結し、ともに歩むあたりまえの労働組合が必要だ。今こそ動労千葉に結集しともに闘おう。