選別解雇・不当労働行為許すな!
港合同昌一金属支部にかけられた「民事再生適用」に名乗りをあげた那須電機鉄工は、労働組合を敵視し、組合役員を選別解雇し排除する露骨な不当労働行為を行ってきている。昌一金属支部は、ただちに「闘争宣言」(下記)を発し、工場に赤旗を林立させて闘いに立ちあがっている。
闘 争 宣 言
昌一金属株式会社は昨年12月26日に突然、民事再生法適用を申請した。労働組合である港合同昌一金属支部とは事前に協議し合意が無ければ行わないという約束事がありながら、これを無視する不当労働行為を行った。
昌一金属の申請代理人弁護士は、労働組合に協力を求め、事業が継承されれば労働者の雇用も確保され、条件はむしろ良くなるかのような話をして、組合は退職を迷う労働者の引き留めや仕事面でも協力してきた。
しかしスポンサー候補に手を挙げた那須電機鉄工は、工場の土地・建物と事業のみを買収し、中で働く労働者は那須電機商事という子会社に引き取らせるとした。そもそも個人面談から組合嫌悪の質問を繰り返し、労働者には大幅な賃金ダウンの提示を行い、挙句の果てに組合執行部が、あくまで雇用継続を希望すると、最後には面談リストからも排除して、選別解雇した。この露骨なまでの組合つぶしを断じて許すことはできない。
昌一金属は4月30日、労働組合の反対を無視して職場に残る労働者全員を解雇した。しかし那須電機鉄工は、「労働問題が解決しなければ事業譲渡は受けない」と、自らが組合役員のみを選別解雇したことで労働問題を引き起こしながら、一切なんの責任も取らず開き直っている。
我が港合同・昌一金属支部は、悪質な組合つぶしの不当労働行為を続ける昌一金属株式会社及び那須電機鉄工株式会社を絶対に許さない!
組合役員への選別解雇を撤回させ、まともに働き続ける職場を取り戻すまで闘い続けることを宣言する。
6月27日、この那須電機鉄工の株主総会に昌一金属支部と全国の仲間が抗議行動に立ちあがり、動労千葉もともに闘った。関西地区生コン支部や全港湾大阪支部の仲間が先頭にたって、情宣活動を行い、午後には新宿から本社へデモを行った。
この間、全国にある那須電機鉄工の工場や関連会社への抗議活動が連続的に展開され、5月1日予定の事業譲渡がいまだにできない状況に追いこんでいる。
選別解雇、不当労働行為を絶対に許さない! 解雇撤回を勝ちとるまでともに闘おう!