水戸線5両ワンマンで多くの車掌が自宅待機・出勤予備に

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3月13日のダイ改で水戸線の全列車(常磐線直通は常磐線区間を含む小山~勝田間)で5両ワンマン運転開始が強行された。車掌の要員が大幅に削減され、水戸運輸区の標準数(乗務)は32減だ。

いきなり自宅待機に

この要員削減で連日、20人ほどの車掌が自宅待機、10人ほどが出勤予備とされている。

これまで車掌の要員に余裕がある場合は特別改札につくことが通常だった。しかし、今度は「合理化で、すぐに自宅待機」「出勤しても乗務させない」という扱いを行っている。

これは、労働組合との協約に基づいて「一時帰休」を行ったJR東海、西日本などの対応とは似て非なるものだ。

JR東日本が行っているのは会社の合理化で要員を意図的に余らせて、一方的に「自宅待機」扱いにすることだ。その先には昨年の就業規則改悪でつくった「休業指定」を狙っていることは明らかだ。

また、この間のジョブローテーションで乗務員の駅への配転が相次いでいる。ワンマン運転拡大を、乗務員を無理矢理異動させることで団結を破壊する攻撃に利用しようとしているのだ。

直ちにワンマン運転を中止しろ!

ワンマン運転は鉄道の安全を犠牲にし、すべての負担と責任を運転士に押し付けるものだ。そして、車掌業務を削減することで、要員を削減して労働者の労働条件と団結を破壊する攻撃なのだ。

ワンマン運転に対しては地域から何度も反対の声があがっている。千葉支社には3871筆の署名が提出され、館山市議会は昨年12月、「安全性が確保されるまでワンマン運転を導入しないことを求める」という意見書を全会一致で採択した。

その中で、ワンマン運転で乗客が骨折するという事故も起きている。

JR東日本はワンマン運転のさらなる拡大を明らかにしている。総武本線や成田線にも導入を狙っている。一方でワンマン運転による安全問題、年配者や障害者の交通権の問題など、様々な問題がますます表面化し、沿線住民の怒りの声はさらに大きくなるだろう。ワンマン運転拡大反対の運動はこれから本格的に拡大する。

会社のさらなる攻撃を阻止し、地域の怒りとともに現場からワンマン運転反対の闘いを強化しよう。

ワンマン列車に乗車して 外房線沿線在住のOBより

・勝浦駅11時30分発上り列車に乗ろうとした若い男性客が午前11時07分発下り列車が先に到着してしまい、間違えて乗ってしまった。間違いに気づいて乗り換えようとしたがドアが閉まっていたため、ドアを開けるボタンを押すことを知らずに立ちすくんでいたところ上り列車が発車してしまった。車掌がいれば気づいて乗れたはずではないか。
・鵜原駅で降りようとした若い男性客がボタンを押してドアを開けることを知らず、しばらくドア前に立っていた。やっと気づいてドアを開けたが、気づくのが遅れていたら降りられずに発車してしまうことになったと思う。
・鴨川駅で特急から乗り継ぎ待ちで停車していた。遅れて到着した特急から客が乗車しようとしたが、ドアが閉まっていたため戸惑ってウロウロしてたところ発車してしまった。
・車内の案内放送は自動で流れるが、遅延などの場合は、今まで車掌が情報を伝えていた。しかし、ワンマン運転は運転士が行うしかなく、鴨川発車後、走行中に遅れの時間や、強風による徐行運転の情報を放送した。運転士は特に走行中は運転に集中する必要があるのに、マイクで放送していたら注意力が削がれ、緊急停車中等の事態に即座に対応できるのか不安を感じた。

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