東労組革マル支配の崩壊(下)権力と金、利権の抗争

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権力と金、利権の抗争

動労千葉に結集し、ともに闘おう

三つ巴の醜い抗争

▼ 松崎は、嶋田一派との抗争について「これは明らかに階級闘争の一貫だ」「(大宮での逮捕は)辞任した8名と会社経営陣と警察権力による三位一体の攻撃だ」「8人は権力とつるんでいる。会社はガサ入れを知っていた」「嶋田は会社と密約して松崎顧問の追放を狙った」と叫びたてている。要するに全て叩き潰すまで許さないというのだ。

▼ 一方嶋田らは「大宮の逮捕された人達はクビだ。本当にそれで良かったのか。JR総連のビラは背筋が寒くなる」「松崎は逆らう奴は許さないという構えだ。結局東労組はMの私党になっている」「引き際がわからずに狂ってしまえば、松崎もただの人だ。クソジジイとしか思わない」というのだ。

▼ さらにこの抗争には、「9人組(辞任した8名+小林)は打倒の対象でしかないという松崎顧問の情熱を我がものにして東労組を強化せよ」などと主張して、革マル派本体まで加わっている。
そして、松崎一派が握る東労組はこれを「革マル派による組織介入であり、黒いネットワークによる手のこんだ謀略文書だ」としている。

組合員の利益とは全く無縁

口汚くののしり合うこの三つ巴の奇怪な抗争は一体何なのか?
はっきりしているのは、どれもが元をただせば革マルだということだ。JR東日本をめぐって、カネと権力をほしいままにしてきた彼らが内部分裂し、互いに憎悪をむき出しにして争っているのだ。
そしてもうひとつ明らかなことは、このおぞましい抗争は、現場で働く組合員の利益、現場の声とは何ひとつ関係のない、全く無縁な場外乱闘でしかないということである。
だが、そうとばかりは言ってられない。どちらの側が東労組の権力を握るにしろ、犠牲にされるのはつねに現場の組合員だ。今回の大会代議員選挙でも「○○に投票したら職場ごと潰してやる」というような恫喝が行なわれている。

何をめぐる抗争か

この間も明らかにしてきたように、双方が非難の応酬をしているが、口汚い罵詈雑言(ばりぞうごん)の部類を除けば、多少とも「内容」?があるのは次のことに尽きる。

 嶋田は、600万円以上のセルシオ、40万円のローレックスを与えられ、「俺に2千万円くれれば新潟のローカル線を第3セクターにしてもいい」と会社に言った。

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 松崎は、東労組を私党化し、別荘をいくつも持って、できの悪い息子を「さつき企画」の社長にして、それがM資金となり、自分だけが金儲けをしている。

文字どおり腐りきっている。もちろんこれらは氷山のほんの一角に過ぎない。だが、ここからかいま見えてくるのは、頭のてっぺんから爪先までカネと利権で ドロドロに腐敗した姿に他ならない。労働者のためにではなく、革マルの利権のために存在しているのが東労組だ。労働者にとって百害あっても一分の利もない 存在だ。また、このような連中をそれと承知のうえで労働者を支配するために利用し続ける会社も「犯罪的」としか言いようがない。

革マル支配の崩壊

東労組と会社の結託体制の崩壊が間近に迫っている。この抗争から見えてくるのは、
① 「松崎後の委員長は当然俺だ」と考えて、これまで以上に会社との癒着関係を深めていた嶋田らに対し、権力や利権が失われることに危機感を募らせた松崎 が巻返しをはかり、嶋田らを事実上追放し、さらに松崎に忠誠を誓う踏絵を踏まなかった者への攻撃を行なっていること。
② 新潟や長野をはじめ千葉や横浜地本などが公然と反旗を翻しているように、独裁者・松崎の威光や影響力も崩れはじめていること。
③ JR東日本が大塚体制になって以降、革マルと会社の結託体制に間違いなくひびが入り、東労組が露骨に人事権などに介入することができなくなっており、松崎や嶋田らは「使い捨て」に怯え、それが醜い内部抗争を引き起こしたこと。
④ 先にも述べたとおり、東労組は文字通り腐りきった「利権の巣窟」と化していること。
───という、東労組の革マル支配崩壊的な危機に他ならない。

今こそ決別しよう

われわれが何よりも訴えたいことは、労働者の団結した力こそが、生活と権利を守り、社会を変える力だということだ。労働組合とは一人一人の切実な要求を 実現するための組織だ。何で革マルと会社が手を結んで労働者を支配するような異常な事態が延々と続いているのか。今こそ、こんな職場の現実を変えよう。労 働者として、仲間として、動労千葉に結集しともに闘おう。

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