業務融合化・4千人削減攻撃と対決しよう!(6/27団交)

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6/27乗務員による車椅子対応および柔軟な働き方に関する団交

動労千葉は6月27日、乗務員による車いす対応についてと、「柔軟な働き方」と称する鴨川運輸区における出勤場所変更について千葉支社との団交を行った。

JRは「鉄道持つIT企業」化―「鉄道部門4千人削減」の攻撃をかけてきている。業務時間の2割を普段とは違う仕事にあてる「20%ルール」導入も打ち出している。

乗務員に対しては業務融合化・統括センター化、行路内への「その他時間」設定など、さまざまな業務を行わせようとしている。鉄道業務の中心をなす職種である乗務員の仕事を「片手間」扱いするなど絶対に許すことはできない。

団交において会社は、鴨川運輸区での出退勤場所の変更について「出勤時間の問題ではなくその他時間で企画業務などに取り組むことが大前提」などと回答している。乗務員による車椅子対応についても、会社が進めてきた駅の要員削減・無人化・全面外注化の矛盾を押し付けているだけだ。制度廃止・撤回まで断固反対の声をあげて闘おう。

乗務員による車イス取扱い

対象車種・区間について

組合 車椅子対応のある車種は?

会社 209系、E131系、217系、235系、時間帯によっては京葉線の車両(233系)も対象。特急型の車両は対象外だ。

駅社員が対応できる時間帯、駅でないと利用できなかった。乗務員が対応できる駅でも、乗客が選択できる選択肢が増える。

組合 他支社の乗入れがある場合は?

会社 今回は千葉支社独自の取り組みだ。範囲は千葉以東、京葉線であれば蘇我からになる。他支社の乗務員も乗務がある場合、今まで通り駅に申し出てもらう。

取り扱いについて

組合 取り扱いの基本は運転士、車掌のどちらが行うのか。

会社 ワンマンの場合、運転士しか対応できない。ツーマンの場合は運転士・車掌のどちらでも対応してもらえる。場所によりホームの形状が異なり通路が狭い場合もある。必ずどちらかが対応するとはならない。両方で対応するケースもありうる。

組合 転動防止はどうするのか。安全は担保されるのか。

会社 エンド交換の場合と同じだ。

組合 ワンマンの場合、運転士しかいない。車種は131系に限られる。久留里線は対象にならないのか。

会社 馬来田駅が条件付きで対象だ。車椅子の乗客一人ではなく一緒に乗降する方がいる場合に限っている。

組合 スロープは利用可能な駅に用意されているのか。

会社 乗務員による乗降介助が行える駅に新規で設置している。自身でホームまで来れないような駅については設置していない。

組合 それでもホームまで来てしまった場合は?

会社 基本的には階段があるなどで来れないが、来れたとしてもスロープがないので乗せられない。

訓練について

組合 安全性が確認できているのか。

会社 事前に確認している。今後も何らかの機会で行っていく。

組合 訓練はどういうものか。

会社 区所で実際に訓練したり、シミュレーターで行ったり、車両位置や車椅子取り扱いの動画を見てもらうなどしている。定例訓練で行われたり、枠外訓練で行ったりは、区所の判断だ。

組合 例えば訓練から1年間対応がない場合、どうするのか。

会社 実施までの間に全員の訓練は難しかった。動画を見てもらった人もいる。駅で扱った経験がある人もいる。一律に行ったわけではない。実施後も、各区の中で訓練やサービスの取り組みなどで扱えるように、スロープを各運輸区に入れた。

対応できない場合の説明

組合 「急遽対応できない場合は事情を説明」とあるが、どういう場合か。

会社 乗車していた人が降車するという場合が多いと思う。降車駅に設備が整っていない場合、対応可能駅を案内することになる。

例えば、上りホームはいいが下りはダメという駅がある。その場合、同じ駅でも「行きに乗るは良いが、帰りに降りるのはダメ」となる。先の駅まで行って乗り換えるなど代替案を提示して案内する。

組合 説明するタイミングはどうなるのか。

会社 乗車時に説明する場合もあるが、降車時のこともある。異常時で着発線の変更があって、対応できなくなる場合もある。

利用状況・混雑時の対応

組合 利用実績はどうか。

会社 6月1日から実施しているが、現時点で取扱実績はゼロだ。

組合 混雑時はどう対応しているのか。

会社 詰めればスペースができるので声がけはする。本当に乗れない場合は説明する。

組合 そういう対応を乗務員がやるのか。2両で通勤通学時間帯の場合もある。

会社 利用する方も時間を考えていたり、周りの乗客も車椅子の方がいれば譲られる方もいる。完全に乗れないということはそこまで想定していない。その場合も、無理に乗せるというより丁寧に説明するということだ。

組合 イベント時には乗客が増える。

会社 その場合、駅員を増員することもある。

鴨川運輸区「柔軟な出勤場所」

対象の行路について

組合 鴨川運輸区で、本区ではなく上総一ノ宮駅に出勤してそこから乗り出すことを可能にするという話だが、対象となる行路は何か。

会社 車掌の予備改札801行路、運転士の8211行路を7月1日から設定する。

組合 出退勤はどうなるのか。

会社 車掌の801行路は出勤、退勤ともに蘇我運輸区だ。運転士の8211行路は出勤が上総一ノ宮駅、退勤が鴨川運輸区になる。

組合 現行の行路との比較はどうか。

会社 車掌は801行路は7月1日からの設定だ。始業は8時5分、終業が15時59分。

運転士の現行路は211行路で鴨川運輸区で出退勤。始業が14時4分、終業が翌9時33分は同じだ。211行路では便乗があるが、8211行路ではなくなる。乗り出しは15時44分の3245、下り鴨川行だ。

「その他時間」設定について

組合 出勤後、乗り出しまで1時間40分ある。

会社 その時間は「その他時間」となる。駅での案内や委員会、企画業務をやってもらう。

組合 801行路もその他時間があるのか。

会社 茂原駅で「その他時間」がついている。

乗り出しはローカル237Mで蘇我から茂原まで。次に茂原から東京まで特急で一山。その後、茂原で食事・休憩を取った上で「その他時間」となる。特急の茂原到着が11時54分、次の乗り出しが15時9分の特急だ。

組合 鴨川運輸区は7月1日からは茂原統括センターになる。乗務員は茂原駅で業務を行うことになるのか。統括センター内の他駅の業務もやるのか。

会社 制度上は同じ職場になる。茂原駅で業務することが多いだろうが、他駅もありうる。

組合 何かあった場合、「その他時間」で駅に行ってくれということもあるのか。

会社 できなくはない。行路内の設定なので時間がなく、どこまでやれるか。異常時に予備改札であれば乗務を指示するかもしれない。

組合 基本は企画部門など執務エリアでやることを想定しているということか。

会社 そうだ。1時間でやれることだ。

組合 統括センター化で、例えば「信号機の草を刈ってくれ」という可能性はあるか。

会社 緊急の場合に草刈りを指示する可能性はある。基本は茂原駅での企画業務や駅案内の補助などだ。木更津統括センターでは勤務の段階で駅の業務配置ということもある。

乗務に必要な物の準備について

組合 出勤場所に必要な物は準備されるのか。

会社 個人に貸与していないもの(カバン、忍錠、ICカード、業務用携帯、人身事故発生時の記録表、徐行用のパウチ、遺失物の引継書)は上総一ノ宮駅に準備する。自分で持っている制服やマスコンなどは持ってきてもらう。着替えた私服も持って乗務してもらう。

組合 更衣室はあるのか。

会社 蘇我も上総一ノ宮もロッカーを準備している。出勤したら当直から鍵をもらう形だ。

組合 「個人に貸与していないもの」は、上総一ノ宮駅で受け取って鴨川運輸区に返すことになる。次の人はどうするのか。

会社 別の人に回送して持って行ってもらう。

組合 点呼方法について、アルコールチェック等はどう行うのか。

会社 ジョイタブを使って行う。

組合 時計や徐行区間の確認などはどうか。

会社 フェイスタイムでつないで行う。車掌はお金を扱うので、蘇我運輸区で受け取り、最後に返すことになる。

「その他時間」が前提の施策

組合 全員が対象か。希望者のみか。

会社 希望者だ。運転士は希望者は8211行路、希望していない人には211行路を指定する。車掌は予備改札行路なので希望者にだけ801行路を指定する。

組合 希望している人はいるのか。

会社 把握している範囲で、運転士10人、車掌が9人だ。基本的に上り方面に住んでいる人だ。鴨川運輸区全体の車掌は24人、運転士は47人だ。通勤時間の問題は解消される。

組合 通勤時間が長いことが問題なら、より近い箇所に配属すれば良い。

会社 そもそもこの施策は、「その他時間」で企画業務などに取り組むことが大前提だ。

組合 便乗から始まる行路は前からあるのか。

会社 少なくとも前回の改正からはある。

組合 ワンマン運転が始まってからか。

会社 そうだ。

組合 ワンマン化で上総一ノ宮止まりが増えた弊害なのでは?

会社 「その他時間」で様々な業務を行うための施策だ。

組合 「20%ルール」と関係はあるのか。

会社 社員からの発意を尊重し、実現できた。

組合 通勤時間の問題を理由に合理化につながる施策には反対だ。

会社 通勤時間が主眼ではない。業務をやる時間を確保するということから出発している。

以上

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