検修要員削減中止を求めて千葉支社を追及

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幕張車両センターの検修要員削減中止を求めて千葉支社を追及
要員削減の根拠を回答できず
会社側の申し出で団交を中断
217系業務移管阻止!錦糸町派出廃止許すな!検修要員削減粉砕へ!

要員6名削減の根拠が出せない

 2月2日、18時から、千葉支社において、千葉支社が昨年12月に提案してきた217系検査業務の幕張車両センターから鎌倉総合車両センターへの移管及び要員削減計画と、本年1月に提案してきた錦糸町派出廃止及び要員削減計画に対する団体交渉が行われた
 千葉支社は提案時に、217系(11両編成17本、付属4両編成16本)業務の移管で▲3名、183系特急車両(8両編成12本、6両編成4本)の廃止で▲3名、合計6名の検修要員削減を行うとの説明を行っていた。 団体交渉において組合側は、この要員削減提案に対して、具体的な根拠を示すことを求め、千葉支社との激しい議論が展開された。
 当初、千葉支社は、要員削減の根拠について、幕張の保全グループ全体ではなく、交番・保全検査の要員だけを査定の対象にしたこと、217系の年間検査要員と編成数、183系検査要員と編成数のそれぞれに年間の交番検査・保全検査回数をかけ合わせて計算し、さらに新たに増投入された257系業務の要員を差し引いたところ、6名以上の要員削減が可能だとの回答を行ってきた。
 現在の検査周期は90日に1回、年4回実施されていることを考えると、6名などという数字は絶対に出てこない。
 その点を追及すると千葉支社は、検査周期は90日だが、90日ギリギリで検査は行わず、80数日で行っており、過去10数年行ってきた検査の回帰率をもとにして計算すれば、6名以上になるとの回答を改めて行ってきた。
 しかし、どのように計算しても6名などという削減数が出てこない事実を突き付けると、回答できなくなり、19時25分になって千葉支社側から「一旦整理したい」として、1回目の中断となった。

保全検査と消耗品交換は別との回答

 30分後、団体交渉を再開し、千葉支社から改めて要員削減の根拠について次のとおり回答が行われた。
 当初の回答を改め、217系の検査業務については、交番・保全検査及び保全グループ全体の作業量を含めて査定した。とくに、217系については、消耗品交換等が多くあり、この作業要員を含めると全体で6名の要員削減が可能になるとの回答を行ってきた。
 しかしこれは、新保全体系導入時における団交の経緯を全く無視したものだ。2002年4月から新保全体系が導入されたが、その時の議論では、217系のそれまでの交番検査要員6名を月保全で5名(年保全は6名のまま)に削減するとの提案がされ、この提案をめぐって千葉支社との団交が何度も行われた。その中で千葉支社は、新保全体系により検査項目が少なくなること、特に消耗品(制輪子、ブレーキライニング、接地ブラシ等)については「個別管理し、計画的に交換する」ことから作業量が大幅に減るため、これに基づき要員を削減するとしてきたのだ。しかし消耗品交換には、保全グループ(機動班)から少ないときでも2名、多いときで6名もの要員を使って作業をせざるを得ない状況となってしまい、このため以前の交番検査6名体制の時よりも要員を多く使うという事態になってしまった。
 組合側からは、こうした現実に踏まえて、消耗品交換作業を月保全で行い、その要員を含めて6名体制に戻すことを求めたが、千葉支社は、あくまで月保全と消耗品交換作業は別だとの回答を繰り返してきたのだ。これは、将来、消耗品交換作業を委託する考えがあったからだ。
 こうした状況にもかかわらず、今回の要員削減では、保全検査と別個になっている消耗品交換作業まで要員削減の根拠に入れること自体、当時の会社側回答を自ら否定するに等しいものであり絶対に許すことはできない。
 この点を指摘して追及すると、全くの回答不能状態となってしまい、再開から間もない8時20分、「本日は団交を中断したい」との千葉支社からの申し出により、この日の団交は中断となってしまった。
 結局、要員削減の根拠そのものが全くでたらめだったということが、今回の団交で明らかになったということだ。

年 度
退職数
05年
06年
32
07年
08年
16
09年
22
84

退職者数に見合う新規採用者の配置を

 一方、この前段で、検修職場における今後の要員確保の問題に関して、当面する退職予定数を回答してきた。
 そして、これまで年間10名程度の新規採用者の配置を行ってきたが、今後も同様の人数を確保すれば車両職の確保はできるとの回答を行ってきた。
 しかし、退職者数に対して新規採用者数が圧倒的に足りない状況は一目瞭然であり、今後の要員問題、技術力の継承問題は深刻になることは間違いない。
 千葉支社は、人減らしのことだけを考える姿勢を改め、車両検修業務の遂行に向けた要員を確保し、安全を確保するための作業体制を構築しろ!
 217系業務移管阻止!錦糸町派出廃止許すな!12名の要員削減阻止!検修・構内業務の外注化粉砕へ闘いぬこう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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