検修基地の将来展望、続発する車両故障等、に関する団交 資料

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検修・構内業務の全面的外注化阻止!幕張電車区の縮小化攻撃粉砕へ、全力で闘いぬこう!
検修基地の将来展望、続発する車両故障等、検修職場に関する団交を行う(4/20)

 JR東日本が進めている「メンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画」にともなう検修職場の再編及び検修・構内業務の全面的な意委託攻撃、さらにこの間続発する車両故障の原因及び対策等に関する団体交渉が、4月20日、JR千葉支社において行われた。
 団交の概要は以下のとおり。

217系車両の移管を許すな!

 JR東日本が、「メンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画」の中で計画している幕張電車区所属の217系車両の鎌倉総合車両所移管について千葉支社は、「217系車両の移管計画については、現在関係箇所と調整中である」との回答を行ってきた。これまで千葉支社は、組合側からの申し入れに対して、車両移管については具体的な回答を行うことをしてこなかったが、今回の交渉で「関係箇所と調整中」として、本社・千葉支社・横浜支社を含めた関係支社で移管に向けた具体的な調整を行っていることを明らかにしてきた。また、鎌倉総合車両所の工場機能廃止に伴う要員繰配についても、千葉支社における検修要員を確保するために要請を続けていることも明らかにしてきた。
 現在、幕張電車区には826両が配置されている。しかし、今年度中に257系車両が45両増投入され、その一方で183系車両が廃車になる予定だ。仮に183系車両全車(144両)が廃車となった場合、257系移管と併せると合計395両が幕張電車区から無くなり、所属車両は476両にまで激減するというものだ。
 これは、現在JR東日本がコスト削減という至上命題のもと、検修基地を再編し、その中で動労千葉の拠点を解体することを狙ったものだ。しかし、こうしたやり方は、これまで現場で培ってきた検修の技術力そのものも解体しようするものであり、安全を確保する上からも絶対に許すことはできない。
 一方、検修・構内業務の委託について千葉支社だけが実施できていないという事態の中で、「他の支社ではすでに実施されている。千葉支社においては現在要員確保も含めて実施できていない」と回答してきた。しかし千葉支社としても何とか委託を強行しようと狙っていることは明らかで、この一貫として動労千葉破壊=幕張電車区縮小を強行しようとしているのだ。

未だ217系の保全要員を確定しないJR

 昨年10月のダイ改で217系車両が導入されて以降すでに6ヶ月が過ぎようとする中で、未だに正式な作業ダイヤと要員が確定されていないという状況が続いている。
 257系導入以降、模擬保全を3回行ったが、それ以降の保全検査では3名体制で行われている。しかし、月及び年保全検査はこれまで計19回実施されているが、その全てが超過勤務となっており、千葉支社が計画する要員及び作業ダイヤでは回らないという事実が明らかになっているのだ。こうした事態について千葉支社は、「257系ができる要員を作るために見習を付けている。まだ19回しかやっていないので、熟練度が上がっていない」「まだ検証期間だ」として、当面現行の3名体制で作業を行わせようとしている。しかし組合側から、検修作業は2名一組体制で行うことが基本であり、一人ではできない作業などがあることを指摘する中で「3名体制による作業の流れも含めて検討していきたい」との回答が行われている。
 千葉支社は作業実体に応じて要員体制を確保しろ。

年間111回もの大修作業が発生

 また、この間、千葉車両整備会社に委託されていた大修作業については2000年5月をもって委託を解消し、JR直営で行われてきた。しかし、217系車両の大修等については、向上で行われてきた要員数を下回る人数で行われたり、本来2日行程で行われるところを車両回しが追いつかないとの理由で1日での作業を強行するなど安全を無視した作業が行われている。
 大修作業の昨年度の実績は、
◎車軸    15両(57軸)
◎MM    29両(84個)
◎MG    17両
◎クーラー他 50両
 合計で111回の作業が行われてきた。これは、1週間に2回程度の大修作業を行っていたいということだ。逆に言えば、これだけ大がかりな作業を行う車両故障が頻発しているということを示している。
 また、この他にも、257系のパンタグラフへの穴あき、エアダンパーへの雨水の浸入、車掌スイッチカバーの破損、連結器幌部分の変形、駐車ブレーキ電磁弁の不具合、BFカバーの腐食による穴あき、1本リンクゴムブッシュの劣化・亀裂、さらに113系SIV車のCMからの漏気の多発、導入してわずかの257系では接地ブラシ取付部分が腐食して緑青が噴出するなど、到底新車とは思えないような事態まで発生している。
 こうした事態が続発する中で217系を移管し、幕張電車区を縮小するなどということは、事故を起こせと言っているに等しいことだ。
 217系車両の移管阻止!幕張電車区縮小攻撃粉砕!検修・構内業務の全面委託阻止!JRはメンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画を撤回しろ!動労千葉の総力を挙げて闘いぬこう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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