東労組は春闘完全放棄、賃下げ全面容認にふみきった!
「小林年頭挨拶」許すな!これが労組委員長の発言か!
東労組の方針から「春闘」が一切かき消された。春闘を完全放棄して賃下げの手先になろうとしている。 とくに千葉地本委員長・小林克也はその急先鋒だ。「東労組千葉」という彼らの機関紙一月一日号に掲載された小林克也の「年頭のあいさつ」は、とにかくひどいものだ。そもそも労働組合の委員長としてのあいさつの体をなしていない。
春闘に一言も触れず
言うまでもなく、年末から年頭にかけての労働組合の最大の課題は、春闘方針 をいかに決定するのか、という問題である。右であろうと左であろうと、最低限「今春闘はこのような方針でのぞむ」ということを決定し、組合員に明らかにしなければならない。ところが小林あいさつには、春闘の春の字もないのだ。 しかも03春闘は、年末から日本経団連 が、「春闘の終えん」?全面的な賃下げを宣言し、マスコミでも、労働組合側の対応も含めてそれが大きな問題として取り上げられている状況にある。にも係わらず春闘についてひと言も触れないというのは、まさに異常としか言いようがない。 現状は、多くの労働組合がベースアップ要求を放棄する方針を次々に決定するというとんでもない事態が進んでいるが、少なくともこの時期に春闘方針を明らかに しない労働組合など、日本全国をどこを探しても東労組以外ひとつもないことだけは断言できる。
これが労働組合か!
そもそもこの間の春闘での東労組のただひとつの「取り組み」は、「春闘標語」を集めるということだったが、今年はそれも止めてしまった。代わりにやるのが組織破壊攻撃に抗する標語運動なるものだ。つまり春闘は一切やらない、要求もださない。賃下げの手先となるということだ。 JR東日本は今年度、発足以来最高益の決算が予想されている。このときに労働組合がベースアップの要求を放棄する ということは、もはやこんりんざい賃上げは無いということだ。 すでに貨物では昨年12月から、ベアゼロだけでなく、乗務員手当の改悪で月々一万数千円の賃下げが強行されされている。日貨労は何とこの賃下げ提案からわずか一週間で、つまり組合員も全く知らないうちにこれを丸呑みしたのだ。 東日本でも、昨年ベアゼロ回答を呑み、今年は要求すらださないという対応をしたら、来年は賃下げが襲いかかり、定期昇給や賃金制度そのものに手がつくのは火を見るよりも明らかである。 とくに賃金の低い若者にとって、これは深刻なことだ。何年働こうがろくに賃金は上がらない。退職金だって幾らもらえるのかわからない、という状況を労働組合自身が認め、組合員に強制しようとしているのである。
合理化問題もゼロ!
小林あいさつのもうひとつの特徴は、職場でこれだけの大合理化攻撃や安全の危機が進行しているにも係わらず、それにも文字通りただのひと言も触れていないのだ。東労組の場合、どんな合理化提案が出ようが、会社の言うがままに全て丸呑みすることだけは始めから決めているわけで、触れようがないと言えばそれまでだが、委員長の年頭あいさつとしてはあまりにもお粗末・低水準過ぎる。 こんな「労働組合」は今こそ打倒・解体しなければならない。
自己保身だけに汲々
あと書かれているのは、「逮捕問題」が5行ばかり。そして「憲法9条連の取り組み」なのだが、7名の逮捕問題についても怒りのひと欠けらも感じられない。「8名の辞任と昨年の東労組への大弾圧」と先に8名の辞任問題が置かれているように、本音のところ小林の頭な中にあるのは、逮捕されいてる組合員のことなどではなく、本部中執8名の辞任問題なのである。要するに、革マルどうしの醜い対立と分裂のなかで、「自分の明日はどうなるのか」と消耗しきっているだけなのだ。そして革マルの内部抗争を恐れて、何と新年のあいさつだというのに自分の顔写真すらださないのだ。その結果組合の機関紙の新年号の一面の顔写真は支社長だけという、信じられないような光景を呈している。 ついでに触れておけば、「憲法9条連の取り組み」なるものもひどい代物だ。切迫するイラク侵略戦争について唯一の批判が、「推定有罪のままなだれ込もうとしている」というだけなのだ。つまり、「推定有罪のままだからまずい、大量破壊兵器を持っていることが確認されれば戦争もしょうがない」ということだ。さらに「戦争は最大の環境破壊だから、環境を守るとりくみを強化しよう」などと、戦争に反対だとは一言も言わないのだ。
今こそ決別しよう!
そして、「大変厳しい新年だから、全組合員・家族で心と体を鍛えるためにサークル・レク活動に力を入れていきたい」というのが、最後の結論である。 この年頭あいさつは、まさに奴隷の宣言、奴隷の嘆願だ。昨年の家宅捜索に示されたように、会社と革マルの異常極まりない癒着体制がついに崩壊しようという状況のなかで、とにかく何でも言うことを聞くから助けてくれ、と命ごいをしているのだ。今こそ東労組と決別し、未来をきりひらくために、ともに闘おう。
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