東労組が懲戒解雇問題で終結宣言 ウソとペテン!解雇許すな!組合員をだますな!

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 11月30日付で『JR東労組ちば・号外』が発行されている。内容は、乗務中の携帯電話使用を理由とした千葉運転区での懲戒解雇問題についての取り組みの報告・終結宣言である。
だが、この「号外」から見えてくるのは、結局、全てが現場の怒りの声を逸らすためのペテンだったということだ。

二枚舌のペテンだった!

「号外」は「懲戒解雇処分は見せしめ以外の何ものでもなく、労働組合として絶対に認められるものではありませんでした」などと書く。
だが、全くのペテンだ。東労組は、最も肝心な不当解雇に対する「苦情処理」の申立てすらしなかった。これは処分を認めたことを意味する。口先では「裁判闘争も辞さず」などと言いながら、そんな気はさらさらなかったのだ。「号外」ではこの点はただのひと言も触れず隠している。解雇直後の千葉転の職場集会で、地本の役員が「仕方がない。携帯電話では勝負にならない」と言って、何もしようとしなかったこともだ。結局、現場から激しい怒りの声が吹き出したことにあわて、二枚舌を使って組合員をだましていただけだったのだ。
この間当局も「騒いでますけど会社には何も言ってきてませんから」と、冷笑しているのが現実だった。

解雇撤回など求めてない

実際「号外」によれば、千葉支社への申入れ自体が、何と解雇から2ヵ月も経ち、本人が再就職した後の8月5日だったという。それも、不当解雇を撤回しろ、と申入れた訳ではない。「定期大会における発言についての申し入れ」なる表題のものだ。つまり「地本としては解雇はしょうがないと思っているのに現場からはこんな意見がでました」ということだ。
東労組千葉地本は、さらに10月にも申入れを行い、11月4日に団交を行なった経過を報告しているが、それも次のような内容に過ぎない。

 乗務中における携帯電話使用について、会社はこれまでどのような指導を行なってきたのか明らかにすること。
このような事態(携帯使用)を二度と発生させないために、今後どのような指導を行なうのか明らかにすること。
どのように労使関係をさらに発展させていくのか考えかたを明らかにすること。

東労組は、会社に対し、不当解雇だとはひと言も言っていない。関心は今後の労使関係の問題だけだ。

東労組は震え上がっていた

二枚舌で組合員をだましていただけではない。実は、東労組の役員たちは、今回の懲戒解雇に震え上がった。彼らは、会社の手先となり何でも言うことを聞いていたのに、思いもよらなかった懲戒解雇にたまげ、これをきっかけとして自分たちが会社から使い捨てられるのではないかという危機感を募らせて震え上がったのである。
実際、東労組は、突然解雇を通告された当該の組合員のことなどは、何ひとつ真剣に考えていなかった。この間、彼らがやっていたことは、あの手この手で「これまでの東労組との関係を変えないでほしい」と会社に泣きついていただけである。

結託体制の維持だけが目的

「号外」はそれを隠そうともしていない。わずか一枚の紙面にも係わらず、何十回となく出てくるのは「今後も東労組を尊重することを確認した」「強靭な労使協力関係を更に発展させていくことを確認した」「更に信頼関係を深めることを確認した」「真摯な労使の議論を大いに行なうことを確認した」というくだりである。
だから今回の解雇問題はこれで終わりにするというのだが、ここには一片の怒りの声もない。「号外」でも認めざるを得なかったように、千葉支社は、懲戒解雇について何の責任も認めなかった。自らの組合員を突然解雇し、当然と開き直った会社と、一体どうして「信頼関係」だとか「労使協力関係」だとかが築けるというのか。まさにペテンもいいところだ!

結局は全て本人のせい!

結局「闘い」の収拾は「本人の意志を尊重して」という名の下に行なわれた。「戦列に起つことを求めてきましたが、残念ながら本人の意志はそうはなりませんでした」というのだ。本人のせいだというのである。冗談じゃない。地本は解雇通告がされるのを知りながら、その当日も本人に連絡することもなく、役員が職場に来さえせず、苦情処理も出さず、闘う気など全く無いことは始めから見え見えだったというのに、最後は本人が悪いのだというのだ。これが東労組の本質だ。改めて怒りが込み上げてくる。
署名も、7月の集会も、結局は何もしないことを正当化するだけのために取り組まれたものであった。彼らにとって、組合員は、役員がいい思いをするための将棋の駒に過ぎないのだ。
12月8日の「組合費横領容疑」での家宅捜索といい、東労組・革マルは心底腐り果てている。今こそ決別し共に闘おう!動労千葉に結集しよう!

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