最高裁の政治的反動判決弾劾 JR不採用

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(一)
国鉄千葉動力車労働組合 〒260-0017 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) 』(鉄電) 千葉 2935 ·2939番
電話 1 (公) 043(222)7207番 99.12.18 5.064
No.
いわれなくJR「採用」を拒否され、二度にわたる不当解雇を強制された組合員の当 然の請求を棄却した本日の最高裁判決は、「国鉄再建」に名をかりた国家ぐるみの不当 労働行為を是認して社会正義をふみにじり、労働基本権を空文に等しいものとずる暴 挙である。われわれは、満腔の怒りを込めて反動判決を弾劾する。
(二)
判決は、「原審の適法に確定された事実関係に違法はない」と主張するが、そもそも 裁判所は、一審から上告審まで事実調べを一切拒否しつづけた。ただ一人の証人調べ すら行われていないのだ。審理を尽くすこともなく下された本日の判決は、国鉄労働 運動の解体に向けた国家権力の意志に貫かれた、裁判の名にもあたいしない政治的偽 善である。
(三)
また判決は、1 国鉄改革法に定められた採用候補者の名簿に記載されなかった者 に労働契約関係が存在する理由はないとして、不当労働行為意思のもとに作成された 名簿の瑕疵について何ら言及しないまま「採用」差別を追認し、2 法的拘束力のある 基本計画に定められた定員すら無視して「採用」差別を行ったことをも適法と是認し、 3 杉浦旧国鉄総裁がJRの設立委員を兼ねていたことをはじめ、国鉄とJRの明白 な一体性を無視して、設立委員の不当労働行為、違法行為を否定した控訴審判決を追 認している。
真実を偽造するこの判決は、採用差別事件の行政訴訟に対する昨年の東京地裁5·28 判決につづく歴史的暴挙である。
(四)
ILOは11月18日、日本政府に対して、労働委員会の命令を否定した東京地裁5·28 判決が、裁判所も含めて遵守すべき第98号条約に反するものであることを指摘した勧 告を行っている。最高裁は、ILO勧告にあえて挑戦するかのように本日の判決を下 したのだ。まさにあらゆる意味において政治的判断であると言わざるをえない。
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(五)
改めて言うまでもなく、国鉄の分割·民営化は、戦後労働運動の大転換一解体を狙 うきわめて大がかりな攻撃であった。今日、国鉄のみならず、同様の方法で全産業の 労働者の権利が破壊され、膨大な首切りが横行している。われわれの闘いは今、動労 千葉12名、全国1047名の解雇撤回を求める闘いであるばかりではなく、全ての労働者 の未来をかけた闘いとなっている。
われわれは、この政治的反動判決を弾劾し、本日を新たな出発点として、解雇撤回 ·原職復帰の日まで闘いをさらに強化する決意である。
1999年12月17日
国鉄千葉動力車労働組合
われわれは解雇撤回の日までさらに闘いを強化する!
、広告棄却を弾劾する! 最高裁の政治的反動判決
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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