野生の花は雨と嵐の中で揺れながら3288日間耐えた。
工場の壁を風に乗せて野生の花の香りがする。
「仕事初日」にして22本の野の花が満開です。
7月11日、旭非正規職支会(民主労総金属労組)は、ついに韓国大法院(日本の最高裁)で歴史的勝利判決をかちとりました。大法院は、勤労者地位確認訴訟で元請けであるAGC(日本の旭硝子)による違法派遣を認め、AGCに旭支会22名全員の直接雇用を命じました。
雇用不安と低賃金・強労働に対し「生きさせろ!」と2015年5月29日、AGCの韓国工場・社内下請け業者GTSで働く170人中138人の非正規職労働者が勇気をもって労働組合を結成しました。それからわずか1カ月後の6月30日、旭硝子は、契約中途にもかかわらず、請負契約を解除し、社内下請け労働者170人を集団解雇しました。しかも労働者には「明日から来なくていい」というメール一本での通告でした。これは明らかな元請けと下請けが仕組んだ労働組合潰しでした。
最後まで屈することなく闘い続けた22名の労働者の大勝利です。3288日・9年間、旭の同志たちはクミ工業団地の労働者の闘いの中心として、そして、サードミサイル配備反対闘争の先頭にたち、自らの解雇撤回と労働者全体の生活と権利を守り、戦争を許さない闘いを貫いてきました。
闘いは新たなステージへ
「旭解雇者としての3288日は、自分の人生を変えた時間です。わが同志たち全員、団結と連帯を通して変わりました。検察庁を2度も占拠し、警察に連行されました。『非正規職撤廃、整理解雇撤廃、労働3権を勝ち取る』という要求を掲げて、同志たちと共に27日間高空断食籠城をしました。
本当に民主労組が何であるかを学びました。私たちの問題を超えて共に闘うことがどれほど当然で、正しいことか、闘いながら知ることになりました。旭22名の10年目、一人も離脱せず闘っているのですでに勝利しています。3288日、平凡な私の人生は、同志たちがいたからすばらしい時間でした。今や最後の勝利だけが残りました、同志たちと共に完全に勝利します。トゥジェン!」=6月29日、解雇9周年決意大会でのオスイル首席副支会長の決意が本物になりました。
会社は判決の翌12日、「7月15日午前8時半までに工場正門前に出勤せよ」という強制出勤通知を旭支会にではなく、22名個人に送り付け、あくまでも労働組合を認ようとしません。「無断欠勤」だという組合つぶしに対し、旭支会は8月1日を出勤日と定め「工場に戻って、10年前に始めた労組活動をもう一度始める。今や第1幕が終わり、堂々と現場で第2幕を始める」と、チャホノ支会長は決意を新たにしてます。
非正規職撤廃は全世界の労働者の共通の課題です。日本では国鉄の分割・民営化以降、6723万人の労働者の内、正規労働者3597万人、非正規労働者2101万人という現実です。旭支会につづき日本でも闘いの大きなうねりを巻き起こそう!
共に進みましょう!
22名が勝ちました。7月11日最高裁は22名の手を挙げました。7月11日からAGCと雇用関係が成立しました。最高裁判決に伴い、会社は直接雇用だけでなく、不法派遣刑事処罰も受けます。9年間の賃金も支給しなければなりません。
会社は今、構造調整に言及しています。労働者が3交代で昼夜働き、儲けさせてやっているのにどういうことですか!労組を破壊するとして数百億ウォンを思いのままに注ぎ込み、会社の経営が困難だから構造調整とはあきれます。
旭支会が会社に勝ちました。勝利の勢いで皆と共に進みたいと思います。雇用と労働条件は、強い労組によって守ることができます。われわれの未来、われわれが堂々と作りましょう。
(AGC韓国クミ工場前宣伝戦・宣伝ビラ)