日貨労の裏切りに怒りの声を!
日貨労は、連日「夏季手当交渉 妥結に到らず!」という速報を出している。しかし、会社の回答の中身を一切明らかにしてない。いや、できないぐらい低額なのだ。ある貨物職場の集会で日貨労の役員は、「組合側は、会社に『一時金は1・4か1.35ヶ月』を逆提案しようと考えている」と説明し、青年労働者からは「ふざけるな!」「一時金は1・5ヶ月以下なんかありえない! 賃金を一割削減するというのに」と激しい怒りが叩きつけられたという。日貨労の裏切りを絶対に許すな!煮えたぎる怒りを叩きつけよう!
俺たちを苦しめている根本の原因は経営体質にあるんじゃない!
国鉄分割・民営化とそれに協力した労働組合にあるんだ。
貨物協議会議長 佐藤 正和
一番許せないのは…
なぜ賃下げ? JR貨物の田村社長は、「トラックや船舶等との競争で厳しい」「関連事業の黒字で鉄道事業の赤字を埋めるのは限界」「車両や設備は老朽化で更新が差し迫った課題」「事業計画を作成するに当たり賃金の減額に踏み切ることに致しました」と、平然と言い放ったことが始まりです。
一番許せないと思ったのは、業界紙や幹部社員の前では勝手なことをほざきやがっているくせに、鉄道一筋、機関車一筋でそれこそ何十年も現場でハンドルを握り、ハンマーを持ち、旗を振り、日夜冬の寒さと夏の暑さに耐え、汗と埃にまみれて働き、実際に貨物列車を動かしている現場の俺たちにはいっさいそんな話は今になってもないということです。俺たちには面と向かって言えない。やっぱり資本家・支配階級はそれだけ、現場労働者の怒りと決起を恐れているということの証でもあります。
JR貨物の経営破綻は、今になって始まったことじゃない。鉄道運輸整備支援機構から毎年100億円以上の無利子貸し付けがなければ設備更新が出来ない。国鉄分割・民営化の破綻、失敗の象徴がたくさん貨物につまっているわけです。貨物列車を走らせるのに、各旅客鉄道会社に電力費や線路使用量を払わなければならない。それが倍近くになっていく。いくら働いても働いてもみんな持っていかれちゃう。国鉄分割・民営化の破綻のツケを、その失敗を隠すために貨物労働者の賃金を下げるなんて絶対に許せない。
怒りの声に火を付けようと5・1新宿メーデー方針を打ち出しました。千葉機関区支部が先頭に立たずして6・9集会も、11月集会の成功もないと、支部の三役が組合員をオルグし、勤務外のほとんどの組合員が参加し、デモの先頭に立ちました。
JR貨物は当初、日貨労と2月の春闘段階で秘密交渉を行っていましたが、動労千葉の大宣伝で4月提案・5月賃下げ実施をぶっとばし、5・1メーデーでトドメを差しました。いまだにまったく動きなし、ざまあみろです。
闘いはこれからだ
JR貨物の会長が更迭されました。夏のボーナス交渉も始まり、闘いはいよいよこれから本格化します。日貨労は事態が明るみに出て隠しきれなくなって、「会社の手先として働く国労幹部」などと悪あがきをしていまが、そもそも当時の動労、今の日貨労が国鉄分割・民営化に率先協力したのがことの根源です。
日貨労は「平成25年度はJR貨物にとっても存続を左右する分水嶺の年です。全社一丸となって…」「経営陣が骨身を削り、汗をかくことを求めて交渉を強化します」と言っています。そうすれば賃下げを認めるということなんです。
俺たちを苦しめている根本の原因は貨物の経営体質にあるんじゃない、国鉄分割・民営化とそれに協力した労働組合にあるんだ。職場から怒りの声を! 賃下げ攻撃に屈することなく、正々堂々と胸を張って闘おう!
動労総連合の組織強化・拡大へ絶好のチャンス到来として闘い抜かなければなりません。
(6.9国鉄全国運動全国集会での発言より)