検修全面外注化・転籍攻撃粉砕!
JR首都圏本部は4月10日から新系列の機能保全(旧交番検査)及び臨時修繕の外注化、高崎での検査体制の見直し・交番検査外注化を提案してきた。提案実施は来年4月から始まる。
交番検査や機能保全、臨検が外注化ということは要するに、技術管理室以外はJRに残された検修業務をすべて丸投げ外注化するということだ。
検修部門の全面外注化と分社化・転籍攻撃が急ピッチで進められようとしている。これは労働者の権利のさらなる破壊、鉄道の安全のさらなる崩壊をもたらす。断じて認めるわけにはいかない! 職場から怒りの反撃を叩きつけよう!
加速する全面外注化攻撃
「新系列車両の機能保全の外注化を可能とする」とした提案が実施されたのは今月1日。昨年の提案時に会社は、「宮城野で交番検査を委託してきた車両が新系列に置き換わるからだ」「すべて外注化するわけではない」などと説明していた。
ところが、舌の根も乾かぬうちから、外注化拡大の提案を行ってきた。さらに、今後も「機能保全外注化を進め、車両センターのあり方も検討していく」としている。「鉄道業務はJR本体に残さない」という攻撃が加速度をつけて準備されている。
職場から怒りの反撃を!
この攻撃はグループ会社の再編と完全に一体だ。車両整備会社の集約・統合や清掃部門の切り離しなどを通して、JRだけでなくCTSの仲間にも転籍や「孫請化」などの攻撃が狙われる。JR東とCTSの天下り幹部が一体となって、現場をさらに「下へ下へ」と突き落とそうとしている。絶対に許すことはできない!
だが、この攻撃は阻止できる。われわれの外注化阻止闘争は「7~8年で最終段階」とされた攻撃を12年にわたって阻止した。その後も外注化と闘い続け、「10年でCTSだけで業務遂行」とした会社の主張も粉砕した。「将来展望を見いだせない」と、CTSプロパーの仲間たちの退職が止まらない。
外注化攻撃の矛盾はあらわになっている。とくに「転籍」は、労働者、労働組合の同意なく強制することはできない。反対を貫き、団結して闘えば、分社化・転籍攻撃は打ち破れる。
カギは闘う労働組合の力だ。すべての仲間は今こそ動労千葉に結集し、ともに全面外注化、分社化・転籍攻撃に反対の声を上げよう。
検修業務外注化提案
◯首都圏本部の車両センター等において、新系列車両の機能保全及び臨時修繕作業の委託を進める。
(1)京葉車両センター
対象車種:武蔵野線運用車両(E231系、209系)
委託先:JR千葉鉄道サービス株式会社
実施時期:2026年4月
(2)鎌倉車両センター中原支所
対象車種:E233系、E127系及びE131系
委託先:株式会社JR東日本運輸サービス
実施時期:2026年10月
(3)大宮総合車両センター東大宮センター
対象車種:E257系、E261系(253系交番検査含む)
委託先:JR東日本テクノロジー株式会社
実施時期:2026年10月
(4)長野総合車両センター
対象車種:今後投入予定のE131系
委託先:JR長野鉄道サービス株式会社
実施時期:2026年度下期
※その他の箇所も今後検討していく。
◯首都圏本部においては、機能保全の委託を進めていくとともに、各車両センターのあり方について検討を行っていく。
高崎エリアの検査体制見直し
◯組織再編
現行 | 移行後 |
---|---|
ぐんま車両センター | 高崎エリア車両センター(仮称) |
高崎車両センター | 新前橋派出所(仮称) |
高崎車両センター 籠原派出所 |
籠原派出所(仮称) |
◯交番検査の外注化
対象:高崎車両センター構内で実施している211系の交番検査等。
委託先:JR高崎鉄道サービス
◯実施時期:2026年4月