不採用基準は不当差別
⊿2015年は6月30日最高裁決定がでましたね。
髙石
解雇撤回・現職復帰のない判決だよね。
「不採用基準は分割・民営化に反対する動労千葉などの組合員であることを理由とした不当差別である」という難波高裁判決が確定した。
国労の同様の裁判では、不採用基準が「規定として明確」と認定されて訴えを退けていたんだよ。この国労判決をひっくり返して不当労働行為を認定させたことは、大きな前進。
中村
6月30日の決定は「解雇撤回・JR復帰の10万筆署名」が、10万筆を越え最高裁提出行動を行った直後だった。
最高裁は、差し戻して、不当労働行為を否定したかったはず。だけどできなかった。全国の仲間から頂いた、署名の力は本当に大きかったんですよ。改めてお礼を言いたですね。
この決定を受けて、「解雇しても金を出せばいいんだ」と、いわせないためにも、労働運動の力でこれを跳ね返していきたいね。
⊿9月9日にJR東本社行動を行いましたね。
髙石
最高裁が不当労働行為を明確に認定し「相当程度において採用されていた可能性があった」と認めた以上JR東日本に採用されるべきなんだ。だからこそ行動を起こした。
中村
JR設立委員会の議長、斉藤英四郎が中心になってつくった井出の議事録で明らかになっている。設立委員会の行った行為は国鉄改革法により継承法人JRに及ぶ。JR東の不当労働行為なんだ。
争議団からの書面
今回参加できていない争議団から書面が届いていますので、紹介します。
「国鉄解雇(JR不採用)から29年になろうとしている。この間、解雇撤回闘争を続けてこられた動労千葉及び支援の方々に対し敬意と感謝を申し上げます。
高裁で不当労働行為と認定しておきながら解雇撤回にならないのは、どう考えてもおかしい。
多くの職種の外注化により、非正規職へ追いやられ、労働者の立場が不安定になり、安全が損なわれ、技術の継承が失われている。
JRはCTSなどの子会社を利用し利潤を追求するいわゆるブラック企業だ。
動労千葉が、今後も現職撤回まで闘うというのであれば、私もこの闘いについて行きたいと思います。最高裁で国鉄の不当労働行為が認定された以上解雇撤回まで闘います」。
現場の闘いと解雇撤回闘争の結合
⊿2016年は1047名解雇撤回闘争がJRを直接相手にした闘いになりますね。
髙石
動労千葉は、JR外注化・非正規化と10年以上闘っている。この現場組合員と1047名闘争が結合した闘いになった。今の、労働法改悪攻撃は分割・民営化が始まりだった。だからこそ闘いの旗をおろさずJR復帰まで闘い続ける決意です。
中村
冬の物販も、全国の支援を受けて成功しています。「不当労働行為を認めたなら解雇撤回。闘いの継続を支持します」の声だらけです。
2月14日の国鉄集会では具体的な新たな闘いの方向が出されると聞いています。国鉄闘争を基軸に外注化・非正規職化攻撃を粉砕し、非正規・正規の壁を越え闘いを拡大し、JR復帰を勝ち取ります。