京葉支部は、1月30日千葉市蘇我勤労市民プラザにおいて第14回定期大会を開催した。大会の冒頭に石川支部長は「京葉支部の闘いのなかで作り上げてきたものを役員改選になるので新役員のもとやってもらいたい」とあいさつした。
来賓あいさつでは本部の田中委員長が「委員長になってから労働組合は何の為に存在するのかを考えてきた。新聞を広げれば転籍、首切り、こういう時こそ労 働組合は原点を再確認してやっていかなければならない。春闘を目前にして連合は賃上げを要求しないと言っている。日経連は、労問研報告で定昇を凍結すると している。
JRをめぐる動きは様変わりした。保守関係合理化で3000名が出向に出された。国労は分裂し、新組合が結成された。闘争団は300名で新たな裁判を始めた。
昨年の12月には強制配転がされたが、1月10日には争議通知を行った。2月の第2週から時間外-休勤拒否の闘争にはいる。3月30日には東西で総行動をたたかい、JR本社への抗議行動を闘いたい」とあいさつした。
続いて経過報告、会計報告、会計監査報告、方針、予算案が執行部より提起された。
また、途中から参加した中村書記長、中野常任顧問からそれぞれ「新しい執行部とともに闘っていきたい」「本部の専従になって長い間やってこれたことを感謝している。新しい体制を育ててほしい」とのあいさつを受けた。
質疑では武蔵野線乗り入れに関わるさまざまな問題について活発な意見が出された。
最後に新役員を選出し、支部長に選出された高梨新支部長が「みなさんの協力で頑張っていきたい」とあいさつし、団結ガンバローで終了した。
年金制度の改悪とシニア制度について
-シニア全員集会を3日間開催-
動労千葉は、1月30日から2月1日までの3日間、シニア全員集会を開催した。1944年(昭和19年)度生まれから、46年(昭和21年)度生まれの全組合員を対象に午後と夕方の2回づつ開催し、殆どの組合員が参加した。
集会では年金法改悪-年金の基本的仕組みについて年金の段階的引き下げや在職老齢年金(60才以上も働いた場合の年金減額)の仕組みや問題点など、また 年金制度改悪の今後の動向などについて説明し、その後この年金制度を徹底的に悪用してかけられたシニア制度の問題点を明らかにした。
シニア制度の問題点は
① 雇用主の努力義務として法制化されている定年延長や雇用関係を一切否定し、
② 「再雇用」の条件が劣悪なこと、
③ 採用試験―新規採用方式により自由に差別・選別できる制度としている卑劣さ、
④ 協定を保守三部門の全面的な外注化と抱き合わせにし、大合理化を組合に呑ませ、強行する道具として使われていること、
⑤ しかもその協定を締結しなければ「再雇用」の機会さえ与えないこと、
⑥ さらに制度の提案当初から東労組と結託した組織破壊の道具として使われていること、
⑦ 法で定められた労働条件緩和を一切否定していること、
⑧ 総じて、このようなものを認めた場合、全ての労働者の雇用・権利にはかり知れない影響を与える制度であることから動労千葉はこのシニア制度に反対し闘ってきた。
社会保障制度が改悪され、高齢者の雇用と生活という問題が労働組合のきわめて重要な問題となったことをみすえ、しかもこの問題が全世代の労働者の問題で あるということ、年代が若くなればなるほど支給開始は遅くなり、年金制度は悪くなることをみすえて闘おう。
シニア制度-検修・構内外注化-転籍攻撃をこの02春闘三ヵ月間決戦への総決起で打ち破ろう。