揺らぐ東労組―結託体制の崩壊

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揺らぐ東労組―結託体制の崩壊
動労千葉に結集し、ともに闘おう

■革マル結託体制の崩壊!

 東労組が揺らいでいる。JR東日本が労務政策を転換し、革マルと手を切る態度を明確にしたからだ。東労組はこれに震えあがっている。
 この間、8月の36協定(時間外労働協定)の切り替えで前日まで対立し、7月20には掲示板から掲示が撤去されたとして、JR東日本を相手に不当労働行為の救済申し立てを行なうなど、これまでになかった危機感をむきだしにした動きが始まっているのだ。切羽つまって「切り捨てないでくれ」とあがいているのである。

■会社の労務政策の転換

 こうした事態は、JR総連大会(6月3?4日)や、東労組大会(7月1?4日)で、会社が次のように意志表示したことを背景としたものだ。

◎JR総連大会でのJR東日本・冨田常務取締役発言

 浦和事件については、……職場秩序に関わることであり、是々非々の立場で対応する

◎東労組大会でのJR東日本・清野社長発言

 浦和事件について先ほど冨田常務批判が出たが、会社としては事の真実について司法の場で明らかにされるので、その推移を見守っていくのは常務だろうと社長だろうと当然の立場だ。社会人としての質を兼ね備えているのであれば、改めることがあれば謙虚に改める姿勢が必要だ。

 東労組の大会では、委員長の石川が「5年10年先も清野社長と共にJR東日本をつくっていきたい」などとこびへつらう挨拶をしたにも係わらず、それへの回答がこのような社長挨拶だったのである。さらに言えば、この春には、これまでのように、会社が新採の名簿を内定時点で東労組に渡さないという事態も起きている。

■JR総連の組織崩壊!

 JR総連自体も組織崩壊の危機に瀕している。JR総連大会では「九州ユニオン」の除名が決定され、東労組大会では本部方針に反対する代議員の意見はマイクの電源を切られた。
 JR総連の組織は、JR四国に続き九州でも消滅した。東海はすでに数百名、西日本は千名程度の組織に過ぎない。東日本でも内部分裂して、新潟地本や長野地本は完全に反旗をひるがえしている。組織は完全に片肺状態だ。
 一方、6月21日に東労組は分裂し、反本部派が「新労組」を結成した。しかし「会社に絶対逆らいません」と表明したにも係わらず全く相手にされない惨めな何の展望もない存在に過ぎない。

■腐り切った関係の瓦解

 JR発足以来20年続いてきた異常な労務政策?労働者支配がいよいよ崩れ去ろうとしている。東労組は現場で働く労働者を「支配の対象」としか見ていない。東労組の幹部たちは労働貴族そのものだ。ハワイや沖縄、嬬恋村の別荘だとか、品川、埼玉のマンションだとかふざるのもいいかげんにしろ! 一部の幹部たちのカネまみれの贅沢な暮らしと革マル派の組織を守るために、会社と手を結んで労働者を犠牲にし、支配してきただけだ。
 会社は会社で、どんな合理化も、賃金抑制攻撃も全て認めてくれる「利用価値」のある存在として20年間もこんな連中と手を組んで職場を支配し、ついには抜き差しならない関係に落ちていったのである。東労組も会社も腐り切っている!しかし、こんな腐った関係が永遠に続くはずもなく、ついに限界に達したのだ。

■選択が問われている!

 会社が考えているのは、革マルと手を切って、いわば「純粋御用組合」を作りたいということだ。また、東労組が言っていることも「革マルを切り捨てたりしなければ何でも言うことを聞く」ということに過ぎないし、東労組から分裂した連中が言っていることも「革マルとは手を切って会社の忠実なドレイとなる」というだけのことだ。
 これではいつまで経っても同じことがが繰り返されるだけである。JRの職場で働く全ての者が選択を問われている。革マル結託体制が崩壊した今こそチャンスだ。職場に闘う労働組合をつくろう。団結を取り戻そう。

■団結し、ともに闘おう

 われわれが訴え続けてきたのは単純明快な真理だ。職場の主人公は労働者であり、社会を動かしているのは労働者だということだ。その労働者が団結すれば「格差社会」と呼ばれるような現状を変えることができる。なぜ労働者はこんなに権利を奪われ追いつめられてきたのか?労働組合の幹部たちが会社の手先になってしまったからだ。そして労働者などとるに足らない存在だと思い込まされてきた。だけど本当は違う。労働者としての誇りを取り戻し、闘う労働組合を甦らせよう。今こそ東労組と決別して動労千葉に結集しよう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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