戦時体制づくりを許さない! 定期大会の成功から10・5全国反戦集会へ!

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今、私たちは歴史的岐路に立っています。トランプ関税とイラン空爆が世界を一変させました。戦火が止めどなく拡大しています。危機にあえぐアメリカ帝国主義が中国を叩きつぶそうとしています。それが起きている事態の本質です。一方、日本帝国主義は、底が抜けたような社会崩壊の危機に揺らぎながら、「自らの戦争」として中国侵略戦争を遂行しようとしています。イギリスやドイツ、フランスなども加わり、中国大陸の膨大な土地、豊富な資源、労働力の分割・再分割のために、アメリカが主導する中国侵略戦争において、日本はまさに要であり、最前線と位置づけられています。
敵基地攻撃能力の保有、「核拡大抑止」ー核抑止力の強化、南西諸島の軍事要塞化など、翼賛化した国会の下、無抵抗で進められ、連合はそれに与しています。あらゆる事態が「80年に及ぶ『戦間期』の終わりを覚悟させる筋書き」(産経新聞)で進行し始めています。

 核戦争の戦場は日本と中国
しかし、戦争となれば、当然にも中国から激しく反撃され、沖縄だけではなく日本列島全体がミサイルや無人機、戦闘機などが飛び交う戦域・戦場となります。アメリカは米本土への核攻撃を阻止するために、核を日本やその周辺から発射し、核戦争の戦場は日本と中国の間の戦域のみとする考えです。

自衛隊「核の脅し」要求
7月27日の報道では、昨年の日米統合机上演習「キーン・エッジ24」で、中国に対する核兵器使用を想定したシナリオを組み込むことを自衛隊の側から米軍に要求していたことが明らかにされました。日本が核攻撃を受けたら米軍がただちに核で報復する体制をとっていなければ、中国はためらわずに核攻撃をするかもしれないと、「拡大抑止」を要求しています。
日本は、反戦・反核闘争の決定的拠点=「ヒロシマ・ナガサキ」の闘いを圧殺し、極めてリアルに核戦争を想定までして、アメリカの軍事戦略と完全に一体化し、中国侵略戦争に突入しようとしているのです。

レゾリュート・ドラゴン25

 史上最大の軍事演習
そのための大軍事演習が始まっています。8月25日~9月4日にインドネシアにおける「スーパー・ガルーダ・シールド」に輸送艦「おおすみ」と輸送機C130を派遣。8月25日~9月1日、伊丹駐屯地と朝霞駐屯地で日・米・豪共同指揮所演習「ヤマザクラ89」が9月の数々の軍事演習と連続性をもたせるため例年12月を前倒しで実施。9月14~24日の日米共同演習「オリエント・シールドにはオーストラリアが初参加し、国内6カ所の基地・演習場で実弾訓練を行い、豪軍輸送のために新潟空港が使われます。
9月11~25日までの沖縄・九州、北海道、硫黄島などで実施される、米海兵隊と陸上自衛隊による国内最大規模の実働演習「レゾリュート・ドラゴン25」。米海兵隊の「遠征前進基地作戦(EABO)」に特化した米軍の最新兵器=地対艦ミサイルシステム「NEMESIS(ネメシス)」、巡行ミサイルやドローンに対応する最新鋭の短距離防空システム「MADIS(マディス)」が石垣島に展開され、無人機「ALPV」を使った物資の輸送訓練も徳之島で行われます。

 労働組合の第1の任務=戦争阻止!
演習場となる地元住民の漁業・農業などの生活は一切無視されて強行される大演習を見過ごしてはなりません。軍事演習の延長に実際の戦争があります。軍事物資の輸送をはじめ軍事作戦の裏には膨大な労働者が動員されます。まさに、「戦争に協力するのも労働者、戦争を阻止するのも労働者」です。労働組合は生活と権利を守る労働者の闘いの拠り所であると同時に「反戦の砦」です。労働者の団結で戦争を止めよう!労働組合の第1の任務を貫こう!
定期大会の成功かちとり、10・5改憲・戦争阻止!大行進の呼びかける全国反戦集会から、11・2全国労働者総決起集会へ前進を開始しよう!

10・5全国反戦集会
10月5日(日)午後1時 青山公園・南地区
(東京都港区六本木7ー23)

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