8月9日、労福祉会館において、「戦後70周年、被爆70周年、改憲と新たな核戦争を止めよう89長崎集会」が、NAZEN長崎で主催101名の結集で開催された。
主催者挨拶で「今年も福島の子供たちを中心に招いた保養は野母崎で行われドイツのテレビが取材、放映した。福島原発事故で今も10数人が避難しているに、鹿児島・川内原発が再稼働させようとしている。絶対に許せない。長崎市は軍事産業の三菱重工があり雇用が増えている。労働者間の分断を許さず、すべての労働者と団結して闘おう。」
福島からの訴え
ふくしま共同診療所建設委員会の佐藤幸子さんが発言、「福島子供たちに127名の甲状腺がんが見つかっている事はご存じかもしれませんが、肺がんが見つかった子供が2名もいるんです。肺がんは子供がなることはないんです。原発事故の放射能の影響以外に考えられません。福島では、健康の不安の声すらあげられないんです。診療所で仮設住宅を一戸々訪ねてその不安をお聞きして 取り除こうとしています。広島ー長崎ー沖縄ー福島とみんなでつながって共に歩みましょう。と訴えた。
長崎の訴え
原爆被爆者でNAZEN長崎の城臺美弥子さんが「被爆者として原爆の悲惨さをずっと語り継いできました。命つきるまで戦争はいやだと話してきました。でも福島が起こってしまった。自分たちはなにをやっていたんだと思いました。被爆教育労働者として38年間、子供を戦争に送るなとやってきたのにと思いました。安倍は戦争へ突き進んでいます。黙っているわけにはいきません。福島の家族を迎えての保養も3年目になり成功しています。若い力が後押しをしてくれています。これからも、福島と寄り添っていきます。」と発言。
1千万署名を
「許すな改憲!大運動」呼びかけ人の、鈴木達夫弁護士が、「今、核戦争のリアリズムを感じます。国会では『核兵器は運べる。法的には許される』などと防衛大臣は語り、そして原発の再稼働・・私たちは腹を決めて闘おう。自衛戦争はいいんじゃないかなどと言っている連中がいるが、すべての戦争は自衛の名の下に始まった。中曽根元首相は『国鉄分割・民営化で国労をつぶして総評、社会党を解体し、新しい憲法を床の間に飾る』としたが、国鉄闘争は今も続いている。今こそ、労働運動の復権しゼネストへ、この社会を動かしているのは労働者だ。改憲阻止の1千万署名を達成しよう!」と訴えた。
その後、野母崎での保養のビデオ上映され、保養に訪れた福島の皆さんが本当に元気になってゆく姿が紹介された。
NAZEN福岡の田宮さんが、「安倍政権打倒して未来を切り開こう。学生、労働者は闘いの先頭に立とう!川内原発再稼働阻止へ向かいます」と決意表明。国鉄労働者から、動労千葉の中村仁さん、動労西日本の山田和広書記長、動労水戸の西納岳人書記、国労闘争団の小玉忠憲さん、羽廣憲さん、石﨑義徳さんが登壇し、西納さんが、9月5日の楢葉町避難指示解除、常磐線全線開通による被爆労働の拒否の闘いを訴え、8月29日にいわき現地闘争の決起を訴えた。