広島G7サミットは「戦争会議」だった
5月19日~21日のG7広島サミットは、ヒロシマを騙って戦争を拡大するとんでもないものだった。首脳宣言では「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」を守り抜くと、中国との対決を明確にした。そして、ゼレンスキーのサミット参加によって軍事支援の強化、戦争をエスカレーションする場となった。F16戦闘機の供与、日本も自衛隊車両100台の供与を表明した。
「G7広島ビジョン」核兵器を正当化
何よりも許せないことは、サミットで出された「広島ビジョン」だ。ロシアや中国の核を非難する一方で「我々の安全保障政策は、核兵器はそれぞれが存在する限りにおいて、防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、並びに戦争及び威圧を防止すべきとの理解にもとづいている」と、アメリカを始めG7が核を所有し行使することを正当化したことだ。
怒りのデモに包まれた
これに対して被爆者は激し怒りの声を上げている。
「核なき世界の実現」「核をなくす」という言葉で核戦争をする、そのために広島を徹底利用しようとしたのだ。
岸田政権は、「中国の脅威」を煽り、ウクライナ戦争を口実に、「平和」とは正反対の軍事費2倍化、敵基地攻撃能力保有、沖縄・南西諸島のミサイル基地化をはじめ「防衛力の抜本的強化」へ、日本全国で軍事基地の強化を開始している。
サミット開催中、広島は何度も何度も怒りのデモに包まれた。8・6ヒロシマ大行動、改憲・戦争阻止!大行進の先頭で闘う青年・学生の雄姿は全世界に発信された。
核心は労働組合の闘い
資本家・支配階級と労働者階級の利害は非和解だ。資本主義経済の行き詰まり、大恐慌を戦争で乗り切ろうとしている。戦争で膨大な利益を貪る軍事産業=「死の商人」の顔が見えてくるではないか。
戦争は絶対に許さない。核心は労働組合の闘いだ。闘う労働運動を甦らせよう! 全世界の労働者の国境を越えた団結で戦争を止めようではないか! 戦争情勢に立向う国鉄闘争を発展させよう。動労千葉組合員が先頭に立って集会の成功を牽引しよう!