戦後77年目の8・15を期して「戦争を止めよう!8・14労働者市民のつどい」が世田谷区の烏山区民会館ホールで開催された。酷暑とコロナ禍の中だったが350人を超える仲間が集まった。
国葬などとんでもない
集会の冒頭、集会実行委員会を代表して葉山岳夫弁護士があいさつし、「安倍銃撃に対する『民主主義への挑戦だ』という非難はそのまま安倍元首相に浴びせるべきものだ。国葬などとんでもない。粉砕するしかありません。これは改憲・戦争阻止に直結する。国益と排外に屈しない道は、戦争を進める自国政府を打倒することだ」と提起した。
さらに在日ビルマ市民労働組合のミンスイ会長が連帯のアピールを行った。ミンスイさんは「山上さんは安倍元首相を殺して捕まったが、なぜ日本政府は2千人以上を殺しているミャンマー国軍を支援し続けるのか」と日本政府を弾劾し、「安倍国葬に反対だ。同じ労働者として共に闘っていきたい」と発言した。
「万国の非国民、団結せよ!」
集会の基調を森川文人弁護士が提起した。「世界は戦争か革命かの激動の時代だ。冷戦が終わってから軍事費は40%も増えた。安全保障とか抑止とか、結局は軍拡競争にすぎなかった。つまり、今の枠組みでは戦争は止まらない。戦争を止めるには資本主義を止めるしかない。国家と同じ目線に立つのではなく、今こそラディカル(根源的)な訴えをしていかないといけない。実際に世界を回しているのは国でも、資本でもない、労働者民衆です。力を自覚しましょう! 労働者は本質的に国境がない非国民です。非国民こそ国際的存在です」と訴え、最後に「万国の非国民、団結せよ!」と叫んで大きな拍手を受けた。
職場における闘いと、戦争を止める闘いは一つ
続いてお待ちかね、この集会で恒例となった松元ヒロさんによるコント。会場全体を大爆笑で包みながら、安倍国葬への怒り、改憲策動への怒りに貫かれた舞台で、大いに盛り上がった。
現場からの闘いの報告では、動労千葉の関委員長、高山俊吉弁護士、東京労組交流センターの医療労働者、全学連が発言した。
関委員長は「戦争こそ最大の権利破壊だ。職場における闘いと、戦争を止める闘いは一つです。改憲・戦争を阻止する力も、新自由主義を終わらせ社会を変える力も、労働者の団結した闘いの中にこそあります。労働運動の刷新、闘う労働運動の再生は、この時代の最先端の課題です」と訴え、11・6全国労働者集会への大結集を呼びかけた。
9月23日(金、休)午後1時
芝公園23号地集会広場
主催/改憲・戦争阻止!大行進