三里塚闘争が重大な決戦局面を迎えています。一昨年の10月25日、最高裁は成田空港会社(NAA)の違法・不法な農地強奪にフタをして、市東孝雄さんに対し農地明け渡しを命ずる不当な判決を下しました。
三里塚闘争52年の正義
反対同盟は、「違法な強制執行は許されない」と、千葉地裁に執行停止を申し立て、以来、2年近く裁判(請求異議裁判)を闘って執行を止めてきました。三里塚闘争52年の正義は、最高裁が反動判決を出しても、市東さんの農地を強制執行できない状態に国家権力を追い込んできたのです。
この強制執行を止めてきた「請求異議裁判」が、9月27日に最終弁論がおこなわれ結審を迎えました。いよいよこれからが正念場です。
この間の裁判で、NAAによる強制執行は「権利濫用」で許されないこと。「原野を開拓し、親子3代・100年にわたり耕し続ける農地」で、誠実に農業を続ける市東さんの農地を守ることの正当性が全面的に明らかになりました。「耕す者に権利あり」これこそが、日本農民が戦後闘い取ってきた農地法の精神です。
騒音もうごめんだ! 横芝、芝山をはじめ各地で怒りが噴出 |
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農地強奪と空港機能強化
しかし、NAAは今、違法・無法を重ね47年前と同じ強制執行で、市東さんの農地を奪おうとしているのです。それどころか「空港機能強化」と称し、地域住民の反対を足蹴にして新たな飛行時間の延長と第3滑走路の建設を計画しています。
B滑走路と直列になる配置の第3滑走路が建設されれば、その騒音地域が横芝まで拡大されるのです。騒音地域住民から反対の声が上がっています。「内房線と地域を守る会」「外房線と地域を守る会」のように、反対闘争を北総全域に拡大・発展させるために、反対同盟とともに闘いぬかなければなりません。
『農地は私たちの命』
反対同盟は呼びかけます。「国と企業の利益のために、住民にさらなる騒音と移転を強制することは許せません。こうした暴挙は、労働法制を改悪し、農業と地方を切り捨てる安倍政権の政治と一体です。
『農地は私たちの命』これが譲れない思いです。私たちは何があっても体を張って市東さんの農地を守り抜く決意です。日々耕しながら国策と闘うことが、政治を変え、戦争・改憲阻止につながる力になると確信します。
私たちは、地域住民と連帯し、沖縄、福島の反基地・反原発の怒りと一つとなって闘います。皆さん!一緒に世の中を変えましょう。ぜひ集会に来て下さい」
動労千葉の原点
反対同盟との労農連帯の闘いは動労千葉の原点をなす闘いです。金と暴力に屈せず、実力闘争で戦争政策と対決してきた反対同盟農民との労農連帯をさらに強化し、安倍政権の戦争・改憲攻撃と闘おう!
労農連帯の真価を発揮し、乗務員勤務制度改悪をはじめとした第3の分割・民営化攻撃=職場に吹き荒れる新自由主義の攻撃と闘いぬこう!
10・14三里塚へ!