運動の広がり
12月16日、船橋市東部公民館において「改憲と戦争への道をとめる!12・16千葉県集会」が会場満杯の135名の結集で行われた。集会は教育労働者をはじめ多くの初参加者でうまり、この間の運動の広がりを感じるものになった。
最初に主催者の「改憲・戦争阻止大行進運動・千葉」を代表して呼びかけ人の井上さん(元教員)が「平和教育つぶしの闘いと沖縄・辺野古の実力闘争をつなげて、安倍の戦争政治をとめるために立ち上がってほしい」と呼びかけた。
高嶋伸欣さん講演
つづいて「沖縄から平和教育を問う」と題して高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)の講演が行われた。高嶋さんは高校の教員として国を相手に教科書裁判や、沖縄とともに闘ってきたことから「沖縄は米軍の土地摂取と闘うことで、憲法を自分たちの手で獲得したという自負がある。基地のことを本土でもひとりひとりに考えてほしい」「1995年の沖縄県民大会は小学校の社会科の教科書に写真入りで紹介されて検定で認められているもの。法律上も教育委員会は現場に介入する権限はなく、学習指導要領も強制力はない」と話された。
県教委の介入に怒り
つづいて県立高校勤務の永井さんは、1995年に起きた米軍の少女暴行事件に衝撃を受けて沖縄へ移住したこと、その思いを記載した修学旅行の事前学習プリントが校長によって回収され、県の教育委員会も国の通達を根拠にして内容を検閲したことを丁寧に報告した。「自分の感情や主観が入っているからプリント配布はダメだというが、教員の思いを書く事がどうしてダメなのか」と問いかけ、「普天間基地は世界一危険な空港」という記述にまで「根拠を示せ」と修正を入れられたことを報告すると会場から一斉に驚きの声が上がった。
その後会場から千葉県高教組の組合員など教育労働者、地元の習志野市民、議員、船橋二和病院労働組合、公務職場の仲間、「とめよう戦争への道・百万人署名運動」などの発言に続き、最後に動労千葉から川崎書記長が「山手線の無人運転の導入に象徴されるように、JRの安全・組合破壊に対して動労千葉は全力で立ち向かう」と表明し、「動労千葉は日常的に闘いの方針と路線を確立するとともに、義理と人情の両方を大事にしてきた」と紹介し、共闘を呼びかけた。
改憲発議をさせない
集会の最後に呼びかけ人から①今回の集会の報告集をつくり、平和学習つぶしとの闘いを全県下に知らせていく、②教育現場や民営化問題などを題材に連続講座を開始する、③通常国会での改憲発議をさせない取り組みを強めることを確認して大盛況のうちに集会を終えた。
今回は多くの新しい仲間を迎えて大成功した。当該の教育労働者が屈せずにプリント回収と検閲についての不当性を訴えていることは新聞でも報道され、多くの人たちを引きつけている。学校現場も厳しい評価制度と民営化攻撃にさらされている中で、国鉄分割・民営化攻撃と闘い続けている動労千葉の存在は心強いものとなっている。
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