幕張車両センター労災死亡事故 一切の外注化を中止しろ

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外注化が引き起こした労災死

6月21日に幕張車両センターで発生した労災死亡事故は、JRとCTSが業務外注化とコスト削減、安全切り捨てを進めてきたことが招いた必然的な結果だ。

下へ下へと無責任に仕事が丸投げされた結果、安全は切り捨てられ、責任の所在はウヤムヤになり、取り返しのつかない事態を引き起こした。

作業責任者も含めたコンディショングリーン(3次下請け)の労働者は、2022年の委託以降ずっと、秩父商会(2次下請け)を名乗って幕張車両センターで作業を行っていた。これ自身が純然たる違法行為だ。

CTSは事故後も、「さらに(3次下請けに)外注化されていたことは知らなかった」「秩父商会は仕事はしっかりした会社」と他人事のように言っているが、秩父商会の労働者は現場に一人たりともいなかった。まさに信じられない無責任!

これこそが業務外注化の本質なのだ。

<JRも責任は免れない>
問題となっている外板特別清掃は、JR東日本が、約300両ある209系の側面清掃をCTSに委託したものだ。7月16日の団交でCTSは「自社ではこなしきれないから秩父商会に委託した」と回答している。

JRはコロナ禍以降、年間1億円規模のコストカットを強制し続けており、CTSでできないことは初めから分かっていたはずだ。JR東日本も責任を免れることはできない。

<機能保全の外注化を許すな>
JR東日本は民営化以来、どれほど多くのグループ会社、協力会社で労災死亡事故を引き起こしてきたのか。そのうえ来年4月からは、ついに機能保全(交番検査)を含めた検修業務の全面外注化に踏み出そうとしている。現業部門の全面外注化は、こうした無責任体制を全鉄道業務に拡大するということだ。これまで以上に、とんでもない鉄道事故を引き起こすことは火を見るよりも明らかだ。

<争議行為の事前通知を行う>
動労千葉はこの問題に関し、千葉県労働委員会と千葉県知事に争議行為の事前通知を行った。幕張支部では7月28~30日の3日間、職場集会を開催した。事態を共有するとともに、闘争体制確立にむけて万全の意思統一を行った。8月4日には、中断状態となっているCTSとの団体交渉を開催する。闘いなくして安全なし!

JRとCTSの責任を徹底的に追及しよう。

<スローガン>
■死亡事故を絶対にくり返すな!
JRーCTSはいっさいの責任をとれ!
■下へ下へと犠牲を転嫁する業務外注化を直ちに中止しろ!
機能保全の外注化をやめろ!
■JR東日本はグループ会社へのコストカット強制をやめろ!
■CTSは際限なき要員削減を直ちにやめろ!
削減した要員を戻せ!
要員確保のために賃金・労働条件を抜本的に改善しろ!
組合差別をやめ、希望するエルダー社員を継続雇用しろ!
■闘いなくして安全なし! 動労千葉に結集しともに闘おう!
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