安全運転闘争介入事件第6回審問行われる

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安全運転闘争介入事件第6回審問行われる(2/29)
小倉交渉部長が安全運転闘争の正当性、列車乗務の実態を証言
会社側の「走行中でもメモができる」との非常識な反対尋問を一蹴

 2月29日、千葉県労働委員会において、「安全運転闘争介入事件」の第6回審問が行われ、組合側証人として小倉邦夫交渉部長が証言を行った。
 小倉交渉部長に対する組合側主尋問では、最初に、尼崎事故や羽越線事故が発生した原因がJRの営利優先や運行優先、安全の切り捨て、規制緩和による規程解釈の大幅な変更等によるものであり、同じ運転士として危機感を持ったことをまず明らかにした。さらにレール破断の多発についても35年以上運転士をやってきたが、このような経験は全くなかったこと、その原因として分割・民営化以降のスピードアップ施策が最大の原因であることをはっきりさせた。

NEXの53分運転を直ちに改善すべきだ

 そして、本件安全運転闘争で最大の問題となったNEXの53分運転での運転士の状況について証言を行った。
 この中では、東京~成田空港間約80kmの内、市川~西船橋間と成田~空港第2ビル間の計12㎞、時間にしても約5分程度であるにもかかわらず、この区間で定速スイッチを扱わなければ所定の時間に入らないこと、そして千葉~成田間での運転が制限速度の関係で非常に厳しいことを明らかにした。これにより53分運転の非常識さ、動労千葉がこの改善を訴えて行った安全運転闘争の正当性を証言した。
 また、本件安全運転闘争のもう一つの課題であった北浦橋梁の問題についても証言を行い、小倉証人自身、走行中に大きな横揺れを感じたために指令に連絡して速度を落として運転した経験を証言するなど、北浦橋梁に対する補修が行われてこなかったためにレールが蛇行する様な状況になったことも合わせて証言した。

監視・現認は運転士への恫喝そのものだ

 一方、千葉運転区支部における安全運転闘争に関する意思統一では、3日間の職場集会が行われ、本部からの提起に対する討論では、組合員からレール摩耗や横揺れ、衝撃がある場所等が次々に上げられる状況であったことを証言した。
 そして、安全運転闘争に対する会社による介入の実態を証言した。この中では、出勤点呼時に「違法争議」呼ばわりして処分を前提にした通告が行われ、さらに運転中には管理者2名が処分を目的にして運転中の組合員に対する監視・現認を行うわけで、これ自体が威圧・恫喝そのものであることを訴えた。
 また、無線機による運転通告の関係では、会社は「走行中でも受領することがある」としているが、NEXで130キロ運転した場合、1分間で2kmも走行すること、その間、通告券に記入し続けること自体無理であること、簡単なメモだとしても危険であることを証言し、会社の主張を全面的に批判した。そして、尼崎事故に関する事故調査委員会の最終報告の中にも、走行中メモをとってはならない旨の指摘があるなど、動労千葉の主張そのものが正当であることを確認し、最後に本件処分による夏季手当の削減や運転無事故表彰の回数減等不利益の実態を明らかにして終了した。

メモがあるから走行中に受領できる?

 会社側反対尋問では、無線通告に関して、会社がメモ用紙を作成して乗務員に渡しており、運転台を離れてカバンから運転通告受領券を出さなくても「走行中にメモができるのではないか」と質問してきたが、これ自体安全を無視したとんでもない質問であること、動労千葉の組合員ではそのような状況はないことを証言し、会社側の反対尋問を一蹴し、反対尋問は終了した。

 次回審問では、被処分者である岩瀬恵一君に対する証人調べが行われる予定となっている。
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安全運転闘争支配介入事件第7回審問
日時 4月11日(金)14時~
場所 千葉県労働委員会
内容 岩瀬恵一君の証言

当面するスケジュール

イラク戦争5周年弾劾!イラン空爆阻止!
3・16全世界一斉デモ
日時 3月16日 (日) 13時30分~ (原宿駅~10分)
※15時30分からデモ行進
場所 代々木公園 B地区野外ステージ

3・30三里塚現地総決起集会
日時 3月30日 (日) 12時~
場所 成田市・天神峰反対同盟員所有地

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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