大月事故の本質② 責任はJRにある

4718

読み込みエラー:

PDF をダウンロード

日動労千葉
国鉄千葉動力車労働組合 〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) 電話 』(鉄電) 千葉 2935 · 2939番 { (公) 043(222)7207番 98.19 No. 4718
, 4770号よりつつヤッ
訓練を行う、との内部規定があ ·箇所に乗り入れる場合は線見 時は、三ヵ月間担当しない線区
もなかったことがある。国鉄当
たにも係わらず、指導員の添乗
ぶり(士職発令後初めて) であっ 作業に従事するのは一年十カ月 しては、当該運転士がこの入換 (11 最も直接的な背後要因と
一年十カ月ぶりの入換
事故の背後には
問題が潜んでいる。
大月駅事故の本質/2
の背後には、次のような多くの 大月駅事故での重大事故発生
責任は JRにある!
1
..
レベルなのである。国鉄時代に 現在のJRの実態はこのような
導する」との回答が行われたが、
できちんと把握しておくよう指
どの線区を担当したのかを各区 今後は各運転士がいつの時期に 団交でも、「申し訳なかった。 するとの整理を行い、その後の
とし、担当運転士を添乗扱いと
の区間は指導員をハンドル担当 のだ。結局は抗議によって、そ 定をそのまま強行しようとした 抗議にも係わらず、この勤務指
された運転士と動労千葉からの た。しかも当初区当局は、指定
に指定するという問題が発生し
く乗り入れたことのない運転士
総武緩行線担当の臨時行路を全 る状況のなか、千葉運転区で、
であったことが問題となってい 等でも、一年十カ月ぶりの作業
大月駅事故の直後、マスコミ
事故直後千葉転でも
指導員もつけなかったのである。
し、事前の訓練も行わなければ、 は、一年十カ月ぶりの作業に対 条件があるにも係わらず、会社 引き起こしかねないこのような
に従事してきた。重大な事故を でATSを切って作業する仕事
のである。当該運転士もこれま
ATSを切って行う作業がある
なみに、大月駅構内の入換でも、
ないような入換作業が多い。ち
のスイッチを切らなければでき ていた三鷹電車区では、ATS
しかも、当該運転士が所属し り払われてしまったのである。
からは、こうした定めは一切取 なかった。しかしJRになって
り、こんなことは起きるはずも
からず、前方に列車の後部が見 を探しながら出区させたが見つ 七日には、京葉電車区で「入信
” == =
まうという事故、直後の十月十
ま列車をホームに据えつけてし 電車区で、入信を確認しないま 故の直前(昨年九月)、習志野
実際千葉支社でも、大月駅事
千葉支社の現実は、
ーいようのないものであった。
い」という、傲慢不遜としか言
姿勢に問題があると考えていな をもって安全に関する基本的な が配布されているが、そのこと
防止を喚起するための指導文書 答は「一部区所において、事故
R東日本本社の団交での文書回
しかも、このことに関するJ
れも二カ月連続しての話だ。
が喚起されているのである。そ
入信冒進等の事例を付して注意
が全十項目の冒頭に記載され、 が多発しています」という項目
「新人運転士·新人車掌に事故
た「伝達事項」という資料でも、
あたって千葉運転区で配布され
乗務員を対象とした定例訓練に あった。例えば九五年には、全
会社自身が自認していることで
が多発しているという問題は、 新人運転士·新人車掌に事故

当局も自認している!
重大な問題があるのだ。
士職の養成のあり方そのものに
が、この間JRで行われている、
い。当該運転士は二四歳である (14) しかしそればかりではな 士職の促成栽培
は考えられなかったことだ。
:
言えば、各駅の駅員の実に三分 現在の駅の状況は、国電区間で ちに車掌見習となって異動する。
た仕事をするまでに至らないう 当然にも、駅員として責任をもつ
入社して駅にわずか十カ月。
国鉄(予科生の場合)
駅でわずか十カ月
00
検修·構内など
学園教育 学園教育 ハンドル ……
6ヶ月 3年以上 10.75ヶ月
◎JR(92年度採用者の場合)
車掌見習 学園教育 ハンドル
くなる 社駅 -0-004
はそれ以外の部分である。 問題だが、しかしより深刻なの
10ヶ月 1日 1年4ヶ月 NOTE 24月
9ヶ月
がわかる。それだけでも重大な 分に縮小されてしまっているの
やハンドル訓練の期間がほぼ半
の内容だ。何よりも、学園教育
教育期間以上に問題なのはそ の重要性·その責任の重さなど 働く者にとって安全を守ること 仕事につき、そのなかで鉄道に
運転士にしてしまっている。
JRの「平成採」運転士は三年で
低でも四年半近くを要したが、
用から運転士試験合格まで、最 ライバーコース(予科生)は、採 別表のとおり、国鉄時代のド
養成方法自身に問題が
さに会社の責任に他ならない。
した状態を生みだしたのは、ま
「平成採」の運転士である。こう な事故が起きている。いずれも けた」という信じられないよう たのでそのままホームに据えつ
えたので停車。先行列車が動い
のJRの実態なのだ。(つづく) が促成栽培されているのが現在
方針のもとで、どんどん運転士
「安全よりも営業感覚」という があるから」だというのである。
運転士も『営業感覚』をもつ必要
トを作ったひとつの理由は、「
駅ー車掌ー運転士という昇進ルー
ないことだ。そもそも、JRが
て覚えることなどできるはずも で、安全に関する認識を身をもっ このような職場の実態のなか
くしてしまっているのだ。
防護要員としての位置づけをな
が当局の指導なのである。後方
車内改札に回ってしまう。これ
発車したら車掌室をカラにして しまった。だから車掌は、駅を
が、車掌の業務から削除されて
を通過する際の通過監視の義務
以降、快速列車や特急列車が駅 なものだ。例えばJRになって
車掌になってからも同じよう 安全よりも「営業感覚」
べくもないことだ。
を身をもって学ぶことなど望む
こんななかで、責任をもった
るのが現実である。
できない」と悲鳴があがってい がないし、仕事を教えることも
こんな状態では仕事が回るはず
う状況のなかで、ただでさえ「
員は大幅に減らされているとい
十カ月しか居ない。しかも駅要 しまうし、新規採用者はわずか
広域異動組は二年間で帰任して
広域異動組か新規採用者である。
の一から半分が東北地方からの
: 新たな10万人合理化粉砕 !! 労働運動の新たな潮流めざし全国へはばたこう !!
=
タイトルとURLをコピーしました