相鉄バスの運転手だった50代の社員12人が、転籍を拒否したことでトイレ清掃などを命じられる「追い出し部屋」的処遇を受けたとして、相鉄ホールディングスらに…訴えを起こした。 原告の吉田広史さんは「28年間運転手として働いてきたが、業務が変わり給与の手取りも大きく減った。転籍を拒否した見せしめとしか思えない」と強調。原 告のうち4人が休業に追い込まれ、ほかにも今月までに12人が同様の処遇を受けているという。(神奈川新聞8・19 ) |
2011年にバス部門を完全分社化した相鉄HD(ホールディングス)で、転籍や早期退職を拒否したバス運転士を、駅の清掃や草刈り、グループ企業のスーパーなどへ配置転換しているとして、元バス運転士12人が訴訟を行ってる。
相鉄HDは09年に鉄道事業を分社化し、11年にはバス事業を完全子会社化して自らは事業を行わない純粋持株会社になった。
その目的は、分社化と外注化、労働者の転籍によって劇的な賃下げでコスト削減を行うことだ。
相鉄労働組合は当初、外注化と転籍に反対して04年と09年にストライキで闘った。だが結局は分社化を認め、分社化以前の社員については定年まで出向扱いとし賃金を補填する労働協約を相鉄HDと結んだ。
転籍で年収は大幅減
しかし結局、分社からわずか数年後の2014年、相鉄HDは費用削減のため約200人のバス運転士(平均年齢50歳)らに対してバス会社への転籍か早期退職を要求した。これを拒否した労働者数十人が本来の運転士などの仕事を外されたのだ。
ちなみに、相鉄HDと相鉄バスとでは、社員の年収は平均約350万円の開きがある。転籍で賃金は大幅削減される。バス事業は全国的に分社化や転籍が進展し、いまや低賃金・人手不足の代名詞になっている。
闘えば転籍は打ち破れる
JR東日本の外注化と出向もまったく同じ構図でおこなわれている。 そして何よりも外注化ー分社化との妥協は必ず転籍に行き着くということだ。労働組合が、条件闘争ではなく外注化にも出向も転籍にも反対して闘い続けることが核心だ。
NTTでは、こうした攻撃が大規模に行われた。NTTは3分割され、900社以上もの子会社に細分化された。これまで行っていた業務はNTT本体には残 されず、多くの労働者はやむなく子会社への転籍に応じざるを得なかった。子会社の賃金は従来の7割にされた。
こうした攻撃はすべて、労働組合が分社化・外注化を容認したことによって成り立っている。闘わなければ、すべては「本人も合意した」こととして容認されてしまうのだ。
革マル送り込み=幕張支部破壊を許すな
外注化反対闘争の先頭で闘い続ける幕張支部に対する重大な組織破壊攻撃に総力で闘い抜かねばならない。革マル・川又ら3名の東労組組合員を幕張車両セン ター仕業・構内業務に送り込むことなど絶対に許さない。外注化を強行する時には、動労千葉の組合員を50名近くも強制配転しておきながら、われわれが闘い を止めなかったら今度は、仕業・構内業務からも排除しようというのだ。この悪辣な攻撃は、検修職場の別会社化を狙った攻撃だと見なければならない。動労千 葉を潰して職場丸ごとの外注化を狙っているのだ。その最悪の先兵として再び革マル分子が送り込まれようとしている。動労千葉をなめるんじゃない。動労千葉 の団結した力、組織拡大で外注化ー別会社化ー転籍攻撃を粉砕しよう。