7月15日、外房線と地域を守る会の結成総会が、勝浦市芸術文化交流センター(キュステ)において80名の参加で開催された。
外房線と地域を守る会は、今年3月のダイヤ改定において5本の列車削減という千葉支社のダイ改提案に反対して有志が集まり、1月14日に藤平輝夫氏を代表として立ち上げられた。
3月10日には、外房線沿線の住民や自治体に呼びかけて「外房線切り捨てのダイヤ改正と今後の地域の発展を考える集い」を開催し、勝浦市やいすみ市、御宿町、大多喜町などの住民、自治体の首長などをまじえ200名を越える人々が参加し、地域からの大きな運動の出発点が築かれた。
ワンマン運転化反対・列車復活を
総会は、2部構成で行われ、1部で結成総会が開催された。
議事では、経過報告ののち、規約、今後の取り組み、予算が提起され、全体の拍手で承認された。取り組みの主なものは、「3月ダイ改で廃止された列車の次期ダイ改での復活を求める」「ワンマン運転に反対」「署名運動」などに取り組んでいくことが確認された。
役員体制は、会長に藤平輝夫元勝浦市長をはじめとする沿線の地元住民で構成された。動労千葉からは事務局長に長田敏之前書記長、鴨川支部、千葉転支部の地元の組合員も幹事に選出された。最後に結成総会アピールが参加者一同で確認された。
2部の冒頭で、大渋滞を押して駆けつけた内房線と地域を守る会の松苗禮子代表から「理不尽なことには、はっきりイヤだ、困ると言っていかなければならない。互いに連携しながら地域の足を守っていきましょう」と来賓あいさつを受けた。
地域の置き去りを許さない
2部では、「ダイヤ改正後の問題点と今後の外房線地域の発展に向けて」と題して、ワンマン運転化を中心とした問題提起が行われ、活発な質疑討論が行われた。
ワンマン化の具体的状況や、署名運動と会員拡大もあわせて行ってはどうか、「守る会」の名前をもっとPRしていった方がよい、地域の危機的な状況に、もっと沿線自治体・首長なども巻き込んで強力な団体として発展させていこう、など積極的な意見が相次いだ。
藤平会長は、「房総半島の先っぽを置き去りにさせてはならない。地方創生といいながら地方を切り捨てる政治、『住民に理解を得て』などはウソの代名詞ではないか。自治体もまきこんで運動をひろげていく」と力強く挨拶を行った。
今結成総会をもって、外房線地域において内房線地域と並ぶ新たな運動が始まった。